【厳選】重松清おすすめ小説10選+最新3選【青春を思い出す甘酸っぱく心温まる物語】

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重松清は現代の家族を描くことをテーマとし、数々の作品を生み出しています。

日常を切り取ったような作品が多く、細かな心理描写が魅力です。

作品としては、学生時代の話が多く、日々の悩みや不安や嫉妬といった心理が丁寧に描かれています。

学生時代の青春が思い出されるような、甘酸っぱく、心温まる物語にどんどん引き込まれていきます。

読み終わると自分を取り巻く家族や友だちに、優しい気持ちになれることと思います。

重松清作品を読むおすすめの順番とその理由を解説!

重松清の作品を目一杯楽しむために最適な読書の順番について紹介します。

重松清を読んだことがないなら、まずは『エイジ』『青い鳥』『きみの友だち』から読み始めるのがおすすめです。

重松作品の魅力としてよく挙げられるのが、「ストーリーがわかりやすい」「ラストに救いがある」「心豊かな人が多く登場する」という点です。

この3作品は重松清の魅力がしっかり詰まっており、重松清という作家が好きかどうかを見極めるのに最適な作品です。

上記の作品が心に響いたのなら、次は『きよしこ』『きみの友だち』『みぞれ』そして『ハレルヤ!』を読んでみましょう。

人間社会に生きることの難しさ、誰しもが抱える苦悩が緻密に表現されており、前3作よりも少し重めのテーマが折り込まれています。

ここまで読み進められたなら、ぜひここで『ビタミンF』『くちぶえ番長』を読んで元気を充電しましょう。どちらもエネルギッシュな物語で日常にやる気や希望をもたらしてくれます。

重松清の魅力として挙げるべきもう一つが「生、そして死の描写」です。

『とんび』『流星ワゴン』『その日のまえに』『めだか、太平洋を往け』に登場する人々は誰かの死に向き合い、人生の中でも非常に難しい時期にいて踠き苦しんでいます。

読むのが辛く感じることもあるかもしれませんが、ここまで重松清を読み込んできたなら大丈夫。重いテーマの中から多くの学びを得られるはずです。

『ルビィ』はリアリティ溢れる描写に強い重松作品の中で、SF的な要素も含まれた珍しい作品です。

いきなりこの作品を読むと重松清の特徴を掴みにくいので、定番作品を制覇してからトライすることをおすすめします。

重松清のおすすめ小説10選

ここからは、筆者がおすすめする重松清の小説を10作品紹介していきます。

『エイジ』

こんな人におすすめ!

  • 中学生のお子さんをお持ちの人
  • 現在中高生の人
  • 青春時代特有のモヤモヤした感情を思い出したい人
エイジというのは、主人公の名前。エイジは東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。エイジは平凡な日々を過ごしていたが、突如連続通り魔事件が起こる。その通り魔事件の犯人は、まさかの同級生だった。その日から、自分の気持ちに悩むようになる。家族や友だち、好きになった女子への思いに揺れながら、成長する物語。(文庫本裏表紙参照)

山本周五郎賞受賞作品。

エイジは、クラスメートが犯人だったことに衝撃を受けるが、そのクラスメートの「キレる」感覚と同じものを感じ、悩む場面がある。

その感覚はきっと誰にでもある。

恋人や家族とうまくいかない、そんな不甲斐ない気持ちやイライラがいつか形になって現れてしまうのではないかと不安になる。

しかし、エイジはその気持ちを抑え、乗り越える。

そこに、思春期特有のトゲトゲした感情成長が感じられた。

『エイジ』の基本情報
出版社 新潮社
出版日 2004/6/27
ページ数 463ページ
受賞 第12回山本周五郎賞受賞
発行形態 単行本、文庫、電子書籍

『きよしこ』

こんな人におすすめ!

  • コミュニケーションで辛い思いをしたことのある人
  • 「吃音」を抱えている、またはそんな方が近くにいる人
  • 優しさに満ち溢れた小説に出会いたい人
ぼくは、吃音でうまく喋れない。小学生のころは、吃音のせいで、友達にからかわれた。クリスマスプレゼントに魚雷戦(ぎょらいせん)が欲しかったが、カ行が苦手なせいで言えなかった。代わりに飛行船を頼んだが、もらっても悔しさが募るだけだった。「きよしこ」は、僕とよく似た名前の、夢に現れる友だち。きよしこの存在が、僕には救いだった。少年の、せつないながら懸命に生きる物語。

『きよしこ』は、重松さんの自伝的小説と言われている。

この小説は、本当に泣ける。

「言いたいのに、言えない」というのは、本当に辛かったと思う。

吃音でなくても、言いたいけれど遠慮して言えないことはあるから、少年に共感しながら読むことができた。

『きよしこ』の基本情報
出版社 新潮社
出版日 2005/6/26
ページ数 291ページ
発行形態 単行本、文庫、電子書籍

『きみの友だち』

こんな人におすすめ!

  • 「友達」ってどんな存在なのかを再確認したい人
  • 現在小学生もしくは中学生で友達との関係に難しさを感じている人
  • 周りの人との関わり方に悩んでいる人

10編からなる連作長編。

主人公は、恵美ちゃん。わたしは、「みんな」を信じない。事故で足が不自由な恵美ちゃんと、病気で入院がちな由香ちゃんは、クラスのみんなから離れて、いつも2人で一緒にいる。勉強もでき、スポーツも万能な、ブンちゃんは、クラスの人気者。ある日、モトくんというできる転校生が現れ、初めて挫折を味わう…(文庫本裏表紙参照)

恵美ちゃんを取り巻く、家族や友だちの複雑な心理描写が見どころ。

ぶっきらぼうで「みんな」と関わらない恵美ちゃんと、「みんな」に属することで仲間外れになったり、八方美人になったりする人たち。

対照的な両者を目の前にし「友達って何だろう?」と改めて考えさせられる。

『きみの友だち』の基本情報
出版社 新潮社
出版日 2008/06/30
ページ数 436ページ
発行形態 単行本、文庫、電子書籍

『みぞれ』

こんな人におすすめ!

  • 重松清にトライしたいけれど長編小説は苦手という人
  • 重すぎる話よりも軽やかに読める爽やか小説を欲している人
  • 上手に生きるのが苦手な人
幼馴染が自殺未遂し、それ以来「死」について考えるようになった男子高校生。結婚して7年目、せっかちな旦那に嫌気がさし、家出した妻。子どもがいないとつい言えなくて、芝居を打つことになった夫婦。どちらかがリストラされる岐路に立った40歳の同期社員…色んな人の人生を垣間見れるような物語。(文庫本裏表紙参照)

11編からなる短編集。

私は読んだとき、近所の人の話かなと思った(笑)

どこにでもありそうで、なさそうな短編の数々。

何かしらのコンプレックス課題がありながらもそれを乗り越え、家族や友だちへの愛情に気づいてゆくところが魅力だ。

『みぞれ』の基本情報
出版社 KADOKAWA/角川書店
出版日 2008/07/25
ジャンル 短編集
ページ数 419ページ
発行形態 文庫、電子書籍

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『とんび』

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