将棋よりも盤面が細かく、素人には難しく感じてしまう「囲碁」。
ルールもよく分からないのになぜか夢中になってしまう漫画『ヒカルの碁』の主要キャラクターたちを紹介する。
目次
- 進藤ヒカル(しんどう ひかる)【勉強は苦手だけど負けず嫌いのお調子者】
- 藤原佐為(ふじわらの さい)【黒では負け知らず。神の一手を極めたい囲碁大好き幽霊】
- 藤崎あかり(ふじさき あかり)【葉瀬中囲碁部のまとめ役】
- 塔矢アキラ(とうや あきら)【同世代では無敵の囲碁界期待の若手棋士】
- 本因坊秀策(ほんいんぼう しゅうさく)【誰もが尊敬する囲碁史上最強の棋士】
- 筒井公宏(つつい きみひろ)【碁を愛する葉瀬中囲碁部の創設者】
- 加賀鉄男(かが てつお)【囲碁部員よりも碁が打てる将棋部部長】
- 三谷祐輝(みたに ゆうき)【ずる賢い1匹狼】
- 和谷義高(わや よしたか)【ヒカルの世話焼き兄さん】
- 伊角慎一郎(いすみ しんいちろう)【遅咲きの実力者】
- 越智康介(おち こうすけ)【プライド高きおぼっちゃま】
- 洪秀英(ホン スヨン)【韓国の不貞腐れ少年】
- 塔矢行洋(とうや こうよう)【読み深く慎重派!神の一手に一番近い男】
- 緒方精次(おがた せいじ)【クールに見えて野心家の若手九段棋士】
- 桑原(くわばら)【6センスがピカイチ!囲碁界の大御所】
- 倉田厚(くらた あつし)【もうじき名人!勝負師若手6段】
- 社清春(やしろ きよはる)【初手天元のトリッキーな新人棋士】
- 高永夏(コ ヨンハ)【韓国の若手No.1若手プロ棋士】
- おわりに
進藤ヒカル(しんどう ひかる)【勉強は苦手だけど負けず嫌いのお調子者】
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本作の主人公である小学6年生の男の子。
ある日、祖父の蔵で見つけた碁盤に触れ、平安時代の棋士・藤原佐偽の霊を蘇らせ、取りつかれてしまう。
佐為の代わりに塔矢アキラと対局したことで、塔矢にライバル視されるようになり、ヒカルの人生が大きく変わる。
それまで全く興味のなかった囲碁の世界に足を踏み入れ、プロ棋士を目指すようになるのだった。
藤原佐為(ふじわらの さい)【黒では負け知らず。神の一手を極めたい囲碁大好き幽霊】
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ヒカルに取りついた平安時代の囲碁棋士の霊。
生前は天皇の囲碁指南役を務める腕前の持ち主だったが、対局相手に濡れ衣を着せられ敗北し、行き場を失い、入水自殺を図る。
碁打ちの誰もが目指す「神の一手」を極めたい思いが強く、江戸時代は虎次郎に憑依し、碁を打っていた。
虎次郎の没後の現代ではヒカルに取りつき、ヒカルに碁を教えている。
ヒカルが夏休みの間、佐為のためにはじめたネット碁では、「sai」として対局するが、プロ並みの強さだと世界中に噂が広まる。
本人も、黒石を持って負けたことは無いと自負するなど碁のレベルの高さは作中随一である。
藤崎あかり(ふじさき あかり)【葉瀬中囲碁部のまとめ役】
ヒカルの同級生で、ヒカルの事が好きな幼馴染の女の子。
ヒカルが佐為に取りつかれた場面に居合わせているが、あの時ヒカルに何が起きたのか事情を知らないまま、同じ小・中学校に通っている。
ヒカルが変わっていく様子に戸惑いながらも、葉瀬中学校ではヒカルと同じ囲碁部に所属し、習い事として囲碁教室にも通い始める。
囲碁部を辞め、顔を出さなくなってしまった三谷がいつでも戻ってこられるようにと、環境を整える優しい一面がある。
3年生引退後、部員が1人になってしまう小池に、葉瀬中囲碁部の創設秘話を語り勇気づける等、囲碁部の取りまとめ役的な存在である。
塔矢アキラ(とうや あきら)【同世代では無敵の囲碁界期待の若手棋士】
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ヒカルと同学年で、囲碁界のホープ。
塔矢名人の息子で、幼いころから囲碁のプロを目指し勉強しているが、アマチュアの大会に出てしまうと、他に才能のある子の芽を摘んでしまうため、大会にはほとんど出場していない。
同年代で対等に戦える相手が見つからず、「つまらない」という理由でプロ試験受験を見送っていた小学6年生の冬、ヒカル(藤原佐為)と対局し、敗北してから、闘志に火がつき、ライバル視するようになる。
ヒカルの実力が知りたいあまり、プロ試験期間中、越智の指導後相手になるなど、なりふり構わずヒカルを追い求める姿勢が貪欲だ。
本因坊秀策(ほんいんぼう しゅうさく)【誰もが尊敬する囲碁史上最強の棋士】
佐為がヒカルの前に取りついていた人物。幼名は虎次郎。
元々碁打ちだったが、取りついた佐為の囲碁センスを早々に見抜き、佐為に打たせていた。
流行り病に罹り、34歳という若さで亡くなる。
作中での登場は、回想シーンのみだが、囲碁史上最強の人物として、プロ棋士の誰もが尊敬している。
本作を読み進めるうえで、覚えておきたい名前だ。
筒井公宏(つつい きみひろ)【碁を愛する葉瀬中囲碁部の創設者】
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ヒカルが通う葉瀬中学校囲碁部の部長。
ヒカルの中学校入学前から、1人で囲碁部を創設しようと尽力していた人物。
目算とヨセは得意であるが、棋力は低めで、大会の対局中、解説本を片手に対局することがある。
筒井の囲碁部創設エピソードは、後輩にも語り継がれている。
加賀鉄男(かが てつお)【囲碁部員よりも碁が打てる将棋部部長】
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葉瀬中将棋部の部長。
囲碁経験者で、塔矢アキラとの対局経験もある実力者だが、囲碁が嫌いになり、葉瀬中では将棋部に所属している。
校内で平然とたばこを吸う等、素行が悪く、「泣く子も黙る加賀」という異名を持ち、恐れられている。
筒井の囲碁部創設に嫌悪していたが、ヒカルと筒井の3人で囲碁の団体戦に出場したり、ヒカルがプロを目指す手助けをするキーパーソンでもある。
三谷祐輝(みたに ゆうき)【ずる賢い1匹狼】
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ヒカルの同級生。
大人相手に碁会所で賭けをし、お小遣い稼ぎをしていたが、卑劣な行為が見つかり、嵌められた対局で敗北し、持ち金を全て奪われてしまう。
ヒカルが掛金全額を取り返すのと引き換えに囲碁部へ入部することになった。
和谷義高(わや よしたか)【ヒカルの世話焼き兄さん】
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ヒカルの1歳年上の院生仲間で、後にヒカルと同時期にプロ試験合格を果たす。
伊角を慕い、誰とでも分け隔てなく仲良くできるムードメーカータイプ。
囲碁界の事に無知なヒカルに色々教え、自分の師匠(森下門下)の研究会にヒカルを誘う等、面倒見のいい一面がある。
ヒカルが院生になる前、ネット碁でsaiと対局し、saiを気にかけている1人でもある。
伊角が中国へ行った際に出会った楽平(レェピン)という棋士に似ている。
伊角慎一郎(いすみ しんいちろう)【遅咲きの実力者】
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院生の中でもプロに通用すると称賛される腕前の実力者だが、プロ試験で躓いいている18歳。
ヒカルとの対局で反則し、それを引きずり続け、プロ試験で合格を逃すなど、メンタルコントロールに弱い節がある。
中国棋院での交流対局に参加し、修行を積み、ヒカルたちの1年後にプロ試験合格を決める。
越智康介(おち こうすけ)【プライド高きおぼっちゃま】
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ヒカルより3ヶ月早く院生となったおぼっちゃま。
プライドが高く、対局に負けるとトイレにこもり、1人で検討をする癖がある。
プロ試験トップ合格でヒカルや和谷と一緒にプロになるが、唯一負けた相手がヒカルである。
洪秀英(ホン スヨン)【韓国の不貞腐れ少年】
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韓国棋院の研究生。
日本の叔父のところへ遊びに来ていた時、ヒカルと出会う。
プライドが高く、挑発に乗って対局したヒカルとの対局では、「負けたら名前を憶えてやる!」と言った勝負でヒカルに負けてしまう。
ヒカルとの再対局で勝ったときのために日本語を覚えている。
塔矢行洋(とうや こうよう)【読み深く慎重派!神の一手に一番近い男】
プロ棋士。名人・十段・碁聖・天元・王座の5冠ホルダーであり、塔矢アキラの父でもある。
「神の一手に一番近い」と称され、佐為がライバル心をむき出しにする人物でもある。
入院中、一時期ネット碁で噂となったsaiとの対局に敗れ、プロ棋士を引退する。
緒方精次(おがた せいじ)【クールに見えて野心家の若手九段棋士】
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塔矢門下の若手実力派プロ棋士。
ヒカルの才能にいち早く気付き、気にかけている人物の1人。
ヒカルが院生になったことをアキラに知らせ、ライバル心を燃やすなど、影のキーマンでもある。
桑原(くわばら)【6センスがピカイチ!囲碁界の大御所】
碁の7大タイトルの1つ「本因坊」ホルダーのベテラン棋士。
外見は猫背でヨボヨボのお爺さんだが、鋭い第六感(6センス)の持ち主であり、ヒカルとすれ違っただけで大物になる予感を感じ取り、気にかけている。
「本因坊」のタイトルを防衛するためにあらゆる手段を使い、死守し続けている。
倉田厚(くらた あつし)【もうじき名人!勝負師若手6段】
最も勢いのある若手プロ棋士で、次世代タイトルホルダーとの呼び声も高い実力者。
ファンからタイトル獲得を期待されると、扇子に「もうじき名人」「そのうち棋聖」とサインをする等、お調子者な性格。
答えを出す最後の決め手は勝負勘だ
碁をはじめる前は、中学生ながら場外馬券売り場に通い、全レースの1着を当てる1人遊びをしていた。
勝負勘も強く、12レース中6レース的中させる異才の持ち主でもあり、プロ棋士となった現在も顕在である。
社清春(やしろ きよはる)【初手天元のトリッキーな新人棋士】
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ヒカルたちがプロになってから1年後、関西棋院でプロ棋士となった高校生。
本田との対局では初手天元、ヒカルとの対局では初手5の2と、トリッキーな一手を打ってくる選手でもある。
両親から碁への理解は得られないが、北斗杯に向けて合宿の提案をするなど、碁への熱や、見返したい気持ちが強い。
高永夏(コ ヨンハ)【韓国の若手No.1若手プロ棋士】
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韓国のプロ棋士。
作中でヒカルが最後に対局したラスボスでもある。
日本よりも碁のレベルが高いと言われている韓国の国内タイトル挑戦者でもあり、北斗杯では韓国代表チームの対象を務めた実力者。
北斗杯の事前インタビューにて、秀策を褒めたつもりが、手違いによって「本因坊秀策なんかたいしたことない」と、秀策を侮辱した発言で通訳されてしまう。
それがヒカルに伝わり、ヒカルの逆鱗に触れてしまう。
おわりに
『ヒカルの碁』に登場する主要キャラクターを一覧で紹介した。
囲碁という少々地味なテーマではあるが、ジャンプ王道の「友情・努力・勝利」が詰まった作品で、熱く燃える。
漫画は全23巻で完結しているので、一気読みにもおすすめだ。
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