BEASTARS 心が熱くなる名言・名シーン15選

2021年にコミックス最終巻が発売された『BEASTARS』(ビースターズ)。

肉食獣と草食獣が共存する社会を描いた、これまでにないアニマル青春ストーリーとして多くの読者を魅了した。

食う者であるオオカミのレゴシが、食われる者であるウサギのハルに恋したことで始まる物語は、やがて世界を変える大きなきっかけになる。

異種族が共存する難しさと、動物たちの優しさを描いたストーリーは、今一度、人間社会の差別や偏見を見直したくなることだろう。

この記事では、そんな熱い少年漫画『BEASTARS』の名言・名シーンを15個紹介する。

目次

【最終巻】『BEASTARS22巻』

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“メロンの父親なんですけど…”

 

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今までと特に変わらないから大丈夫 怖がられても嫌われてもそうやって生きてきた(レゴシ)

草食獣のテムが肉食獣に食べられる「食殺事件」が起きた翌日のこと。

テムが片思いしていたヤギのエルスに、レゴシは彼が遺した手紙を渡した。

事件が起きたばかりで、エルスはレゴシに食べられると怯えハサミを向けて威嚇する。

しかしレゴシは冷静にハサミを掴んで、ラブレターを渡したのだった。

本当は優しいオオカミなのにと謝るエルスに、レゴシは「慣れていることだから」と当然のように許す。

ハイイロオオカミのレゴシは大きな体に鋭い牙と爪を持っている。

その見た目から、心優しい青年ながら草食動物に怖がられ続けてきた。

見た目による偏見とイメージ、実際のギャップとのすれ違いは人間にも起きること。

共存を目指しながら、種族の違いの溝が深いことを見せつけられるシーンだ。

僕たちが生きているこの世界はとても複雑です みんなが何かを隠し我慢し色々なせめぎ合いの中で精一杯生きている そこには解もありません(ルイ)

肉食獣は肉を食べたい気持ちを抑え、草食獣は食べられる恐怖と戦っている。

そんな複雑な世界では、皆が何かを隠して、葛藤しながら生きているとルイは語る。

草食獣のルイは、最もビースターに近いカリスマ性を持つ男。

しかし、草食獣だからこそ肉食獣には身体能力では勝てないもどかしさを抱えている。

複雑な立ち位置のルイだからこそ、視野を広く持ち、生き物それぞれの考え方を認めている器の大きさを感じられるシーンだ。 

あんたはもう負・け・た・の!! 恋愛っていうのはねぇ 必死になればなるほど負けが確定するの!!(ハル)

ハルが彼氏を誘惑したと、いじめを続けてくるハーレークイン種の女ウサギに対して放った言葉。

彼氏と復縁しようと諦めない姿が、すでに恋愛で負けているとハルは断言した。

これまでいろいろなオスと関係を持ち、複雑な男女関係を見てきたハルの経験から生まれる言葉は説得力がある。

いじめに対して消極的にならずに言い返すハルの姿は小柄な体に似合わない気迫だ。

ウサギという弱い立場ながら、怯えず自分に正直に生きる姿には勇気をもらえると同時に気持ちがスカっとする。

常に死と隣り合わせの動物の気持ちなんて知りもしないくせに(ハル)

自分を大切にしないハルの言動を気にするレゴシに対して、ハルは草食獣が常に死と隣り合わせなのだと伝えた。

肉食獣は自分が突然捕食される恐怖を体験することがない。

草食獣は法律で立場を守られてはいるものの、肉食獣の本能によっていつ襲われて食べられるかわからない。

体が小さく戦闘能力がないハルにとって、安心して過ごせる時はほとんどないのだろう。

いつ死が訪れるかわからず、毎日不安な気持ちでいる草食獣と本来それをエサとする肉食獣。

動物によって歩んできた道も違えば恐怖の対象も異なる。

同じ出来事があっても感じ方は人それぞれで、溝を埋めることが容易ではない現実を思い知らされる場面だ。

俺もっと強くなるよ この社会にも本能にも負けないで 君をちゃんと幸せにしたいから(レゴシ)

草食獣と恋仲になって生きることは修羅の道だと、一旦ハルとの距離を置いたレゴシ。

しかし、ハルのことが好きだと再び自覚したレゴシは、自分自身が強くなってハルを幸せにする道を探すと決意する。

種族の違いという厚い壁に押しつぶされそうになりながらも、ひたむきに愛を信じて生きるレゴシの強さに感動する。

ここまで誰かのために真剣になって信念を貫く姿は、困難にあえて挑戦する勇気と気力を与えてくれる。

生きる道を決めるのは社会じゃない!!自分よ(ジュノ)

学校をやめてライオンが集う裏社会のグループ、シシ組のボスになったルイ。

同じ演劇部だったジュノに対して、ルイは「もう学校に戻る必要はない」と闇に染まった姿を見せる。

しかしジュノは、ルイが今も凛と美しく落ちぶれていないと確信する。

シシ組のボスになって裏から世界を変えると決め、表舞台から去ったルイ。

ジュノは「ルイの今の姿は自分で選択することをやめた結果」だと涙ながらに訴える。

生きる道を決めるのは社会ではなく自分だと。

生まれながらに生餌として育ち、ホーン財閥の御曹司として会社を継ぐ道を強制されたルイ。

生きる目的を大人に決められてきたルイは、逃げるように裏社会へ入り込んだ。

肉食獣であり容姿に恵まれたジュノのまっすぐな言葉は、ルイにとって眩しい。

これまでの人生はきちんと自分で選択してきた道筋だったのか、振り返りたくなる言葉だ。

強くなればなるほど不幸になっていくお前を僕はもう見ていられないよ…(ジャック)

レゴシと幼馴染でゴールデンレトリバーのジャックが、変わっていくレゴシに向けて告げた一言である。

テムを食べた犯人と接触して殺されかけたレゴシ。

血みどろになったレゴシの姿に、ジャックは子供時代からの変化に戸惑っている。

レゴシがどんどん強くなり、置いて行かれるような恐怖心。

それと同時に多くの問題を抱え込んで傷を増やす姿に、幼馴染として心配が尽きない。

何もすることができないもどかしさを抱えているジャックは、思わずもう見ていられないと俯くのだった。

付き合いが長くなるほど、ずっと同じ関係性ではいられない。

成長することで、これまでとは違った関係に変化する青春のもどかしさを感じられるシーンだ。

罰することで平和になるほど世界は単純じゃない(ゴウヒン)

肉を食べてしまった肉食獣のケアをしているパンダのゴウヒンは、自分の行いが世直しになるとは思っていないと語る。

本来肉食獣のクマ科であるパンダは、笹が主食で肉食を必要としない。

だからと言って肉食をしないゴウヒンが優位に立つことはおかしいと、己の考えを語る。

肉食をしてしまった獣を裁けば平和にはならない。

だがゴウヒンは自身の正義のために、屈強なクマ科の肉体を活かして直接肉食獣と戦っている。

悪いことをした者を罰すれば必ず更生して、再犯が起こらないわけではない。

罰が解決にはならないと、社会の複雑さに改めて気づかされる名言だ。

俺に任せろ!!1匹たりとも不幸にはさせない!!(レゴシ)

シシ組のボスになって、ハルとのつながりがなくなったルイ。

ハルはレゴシの姿を見て、消息不明になったルイが頭によぎるのだと気持ちを語る。

草食と肉食の音信不通は重みが違う。

ルイの身に何かあってもどうすることもできない、非力なウサギだと嘆くハルに、肉食獣のレゴシが気持ちをぶつける。

レゴシはハルの涙を見て、自分が周りの人すべてを不幸にしないと固く誓うのだった。

たまたまオオカミに生まれただけで、根が優しく目立ちたがらない性格のレゴシ。

しかし、仲間の死やハルやルイの出会いと別れによって、レゴシなりの正義を見つける。

周りの環境や社会に関係なく、正義を貫くという強い決意に勇気をもらえるシーンだ。

種族の壁を壊せるのは愛だけだよ(レゴシ)

「種族の壁を壊せるのは捕食だけだ」と、レゴシに拳をぶつけるクマのリズ。

その言葉にレゴシは「壁を壊せるのは愛だけだよ」と返答するシーン。

草食獣を食殺したリズは、肉食獣として分かち合える手段が捕食であると攻撃的な解釈をしている。

一方、レゴシは祖父がコモドオオトカゲのゴーシャで、初恋の相手がウサギのハルである。

異種の家族に愛されて育ち、今や草食獣を愛しているレゴシだからこそ辿り着いた答えだったのだ。

愛は絆を深めて、時には自分の命をかけてまで大切な仲間を守る勇気を生む。

仲間を救おうと活躍してきたレゴシだからこそ、言える優しさと強さを感じるシーンだ。

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