目次
- 今までと特に変わらないから大丈夫 怖がられても嫌われてもそうやって生きてきた(レゴシ)
- 僕たちが生きているこの世界はとても複雑です みんなが何かを隠し我慢し色々なせめぎ合いの中で精一杯生きている そこには解もありません(ルイ)
- あんたはもう負・け・た・の!! 恋愛っていうのはねぇ 必死になればなるほど負けが確定するの!!(ハル)
- 常に死と隣り合わせの動物の気持ちなんて知りもしないくせに(ハル)
- 俺もっと強くなるよ この社会にも本能にも負けないで 君をちゃんと幸せにしたいから(レゴシ)
- 生きる道を決めるのは社会じゃない!!自分よ(ジュノ)
- 強くなればなるほど不幸になっていくお前を僕はもう見ていられないよ…(ジャック)
- 罰することで平和になるほど世界は単純じゃない(ゴウヒン)
- 俺に任せろ!!1匹たりとも不幸にはさせない!!(レゴシ)
- 種族の壁を壊せるのは愛だけだよ(レゴシ)
- 俺は肉食獣が好きだ(ルイ)
- ゴーシャ...お前の居ない視界350°はこんなにも息苦しいなんて(ヤフヤ)
- 配慮配慮配慮のゴミの山に埋もれてお前ら警察が本当の悪を見つけ出すのは一生無理だ!!(ヤフヤ)
- こんなボロボロの2匹だ でも2匹なら...!!ビースターズ...なら...(レゴシ)
- あなたと一生異種族交流したいです(レゴシ)
- まとめ
俺は肉食獣が好きだ(ルイ)
草食獣として肉食獣との立場の差で苦しんできたルイ。
しかし、学園の演劇部を通じて多くの肉食獣と関わり、レゴシと出会ってシシ組のライオンたちと絆を深めてきた。
肉食獣を敵視していたように思えたルイだが、実は憧れであり愛情を向ける対象だったと気づく。
捕食される側であるルイが自分は肉食獣が好きだと自覚する場面は、種族の垣根を超える可能性が感じられる一幕だ。
後にレゴシもはっきりと、自分が草食獣好きの変態だと自覚する。
互いに異種を愛する立場として、ルイとレゴシはかけがえのないコンビとして、世界を変えるビースターズへの階段を昇っていくのだった。
ゴーシャ…お前の居ない視界350°はこんなにも息苦しいなんて(ヤフヤ)
かつてレゴシの祖父であるゴーシャとビースターを目指していたヤフヤ。
馬であるヤフヤは、350°の広い視界を持っている。
残り10°を埋めていたのが背中を任せられる親友ゴーシャだった。
しかしゴーシャは愛するオオカミと生きる道を選び、その後ずっとヤフヤは孤独なビースターとして世を正してきた。
ゴーシャとの別れから数十年経った今も、ヤフヤは見えない残り10°に苦しめられている。
1匹でも世界を変えられるほど強いヤフヤが、ゴーシャがいないことに苦しみ続ける姿は、信頼できる仲間がいるからこそ発揮できる力があると気付かされる。
配慮配慮配慮のゴミの山に埋もれてお前ら警察が本当の悪を見つけ出すのは一生無理だ!!(ヤフヤ)
警察の報告会で、各動物が容疑者のメロンを捕まえるための案を出し合っている場面。
肉食草食間の結婚が増えている中、両者のハーフであるメロンが凶暴な犯罪者として捕まることは、ハーフへの風当りが強くなるリスクがある。
ハーフの凶暴性が明かされないよう報道規制をかけようという意見に、ビースターのヤフヤは声を荒げたのだった。
配慮と保身だらけの意見では悪を見つけ出せないと怒るヤフヤ。
これまで単独で捜査し、正義のために悪を倒し続けてきたヤフヤにとって警察の腰が重い様子は我慢ならない。
正義を貫くためには周りの目や保身など関係ない。
そこまで意思を通すことの難しさと、それを実行するヤフヤの勇ましさに気づかされるシーンだ。
こんなボロボロの2匹だ でも2匹なら…!!ビースターズ…なら…(レゴシ)
レゴシがルイに自分だけでなく、2匹なら成し遂げられると気持ちを伝えた名シーン。
以前からビースターを目指していたルイに対して、無欲だったレゴシが2匹ならビースターズになれるかもしれないと提案したのだ。
世界を変えるため、大切な人たちを守るため、レゴシの中には草食獣と肉食獣の垣根は無くなっていた。
仲間としてルイと協力したいと真っすぐな気持ちを伝えたのだった。
本当に心から信頼し合える仲間がいれば、個人では叶えられないこともきっと可能にできると思える一幕である。
あなたと一生異種族交流したいです(レゴシ)
全ての闘いを終えて、ヤフヤとの約束通りルイの足を食べた前科が取り消されたレゴシ。
これで社会的にウサギであるハルとの婚姻が可能になった中、ハルは多くの闘いを経て強くなったレゴシとの距離を感じていた。
これまでレゴシから一方的なプロポーズを受けていたハルだったが、堂々と「結婚しよう」と告白。
しかし、次には「結婚してすぐ離婚しよう」と衝撃の提案を持ちかけたのだった。
ハルはレゴシと少しでも対等になるには、結婚してすぐ離婚するというインパクトを与えたいと考えたそう。
レゴシはハルの言葉に対して、離婚ではなく一生異種族交流したいと改めてプロポーズをするのだった。
物語は2人の関係がどうなるのか最後まで描かれていない。
ラストシーンで、肉食獣に襲われているウサギだと勘違いされたハルは、笑顔で「レゴシと付き合っている」と警官に答える。
その言葉には迷いも悲しみもなく、2匹はお似合いのカップルそのものだった。
草食と肉食という、大きな壁に苦しみ生き抜いてきた2人の青春の集大成と言える名場面である。
まとめ
主人公が仲間と出会い、修行して戦いの中で成長する。
少年漫画の王道を大切にしながら、動物同士の青春ストーリーという新しいテーマは、人間の我々に多くの気づきと勇気を与えてくれる。
情熱的で魅了的な『BEASTARS』の世界にぜひ、触れてみてほしい。
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