選手や監督、フロントやサポーターなど幅広い視点を通してシナリオが進むサッカー漫画『ジャイアントキリング』。
作中では弱小チームが強敵を倒していく様子をリアルに描き、手に汗握る名勝負が繰り広げられる。
今回はそんな『ジャイアントキリング』のやる気を引き出してくれる名言を10個紹介しよう。
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目次
スコアは常に0-0から!誰に対しても平等だ(達海猛)
達海猛が監督としてETUに帰ってきた日に言った一言。
おおよそスタメン組とサブ組に分かれての紅白戦を行った際、サブ組を達海監督が指揮した。
しかし選手たちの士気は上がらないままでいた。
それもそのはず、いくら下位のチームとはいえ相手はスタメン組。
負けるイメージが強く刷り込まれてしまっていたのだ。
しかし、そんなサブ組選手たちに達海監督がかけたのがこの言葉だった。
選手たちは自分の中にある、戦う気持ちに再び火をつけ紅白戦に臨んだ。
結果は快勝。
まさにジャイアントキリングを起こした最初の試合でもあった。
このことからわかるように、スタメンでもサブでも最初は平等。
確かに経験や技術だけで見ると差は出るが、スタートが決まっているものは対等な位置から勝負が始まるもの。
達海監督のこの言葉は、選手たちに冷静さを与える強い言葉だと感じ取れる。
お前が背負ってきたもんの半分はこれから俺が命懸けで背負ってやるよ(達海猛)
ETUの主将である村越がキャプテンを外され、達海監督と口論になった。
全てを賭けて闘ってきた村越としては、誇りを剥奪されたも同然。
しかし達海監督の考えは違った。
それは村越の背負ってきたものを、監督として背負っていこうという考えの現れだった。
選手として全てを背負ってきた村越は、選手としての役割以上のことをやっていたのである。
この言葉は村越の足枷を外すための達海監督の発言だ。
達海監督のこの言葉からは、全体を見据えた広い視野で物事を考えている様子がうかがえる。
どんな相手でも全力で潰すまでだ(平泉監督)
プレシーズンマッチを控えるETUと同じく東京にホームとしている東京ビクトリー。
現段階の情報ではETUのチーム内で起こる混乱により、試合相手になるのかをチームスタッフが心配している。
しかしそんな中、東京ビクトリーを指揮する平泉監督だけはETUにも油断はせず、万全な心構えを見せてこの一言を放った。
チーム成績を見ればどちらが上かははっきりしているものの、それでも敵に対して容赦せず戦う姿勢はまさに戦士の鏡そのもの。
まさに闘う人たる心構えで、野生の勘が冴え渡った緊迫した空気も感じられる。
俺が楽しいのは俺の頭ん中よりスゲー事が起こった時だよ(達海猛)
東京ビクトリーとのプレシーズンマッチに臨むETU。
しかしいつものゲームプランを用意していなかった達海監督。
選手としてはいつものメンバーで、いつものゲームプランで試合をしたいと思っている。
相手は同じ東京のチームである東京ビクトリーともあれば当然のこと。
しかしそれをあえて違った形で迎えようとしていて、監督である達海猛は楽しそうにしているから選手たちが焦り動揺するのは当たり前。
そんな選手たちに言った言葉がこれだ。
達海監督が楽しそうにしているのは選手たちの現状ではなかった。
選手たちが見せるスゲー試合を想像しての笑みだったのだ。
迷ってたら喰う前に喰われちまうぜ(達海猛)
戦術練習をまともにやってもおらず、スタメンもいつもとは違う。
チーム内もギクシャクしている中でのプレシーズンマッチ。
松原コーチは不安を隠せずに選手たちをベンチから見守っていると、達海監督がこの言葉を言った。
迷っている人間は漬け込まれやすくなる。
この言葉からは、新しい布陣で望むETUに自信と誇りを持っている達海猛が見てうかがえる。
これはまさに漫画の世界だけではなく現実で響く言葉だ。
闘う前に気持ちで負けてはいけない。
そんな強い意志をこの言葉から受け取れる。
何度でもしくじれ(達海猛)
キャンプでいいとこなしの選手だった椿は、キャンプの最後の晩に一人で楽しそうにサッカーをやっている姿を達海監督に見られた。
その瞬間から焦りや考えすぎでさっきまでのプレーがまるでできなくなってしまう。
まさに腰抜けという言葉がピッタリ。
それでも紅白戦では監督の目を惹くようなプレーをしていた椿に、達海監督はこの言葉をかけた。
10回のうち9回はヘマをするが、たった1回輝かしいプレーで全ての人を魅了する椿。
ミスにはまってしまいがちな椿を、自由にさせるための言葉。
これは椿にしか送れない言葉であるとわかる。
どんなに失敗しても、たった1回を引き出すための力強い言葉は、強く心にも残るだろう。
ここで下向いているような奴にはフットボールの神様は微笑まねぇ(達海猛)
リードしていた試合にもかかわらず、逆転を許してしまった矢先の出来事。
ここでチームに変化が現れた。
逆転を許し落ち込むもの、取り返そうと闘志を燃やすもの。
チーム内の個人差が現れた瞬間だが、ここにこそ勝利を掴めるかどうかのヒントがあると、達海監督のこの言葉は示している。
確かに状況は最悪、流れは完全に相手のペースになってしまった今、誰もが諦めてしまう気持ちになる。
しかし勝利の女神は決してそんな人の前で笑うことはない。
ましてやフットボールの神様は、最後まで勝利をあきらめない方に微笑む。
常に勝ち気な精神が現れた瞬間だ。
前だけ向いてろ(達海猛)
再び村越がキャプテンに戻った時に達海監督が送った言葉。
以前まではチームのことを第一に全て考えて背負ってきた村越は、ついにこの日キャプテンマークを再び預かる事になる。
まだまだ足りないところはあるが、それでもチームの色であるのは村越しかいない。
キャプテンとして選手としてチームをまとめるとともに、監督である達海とともにチームをよくするために、余計なことは考えなくてもいい。
自分の役目を全うし、見据えるべきものを間違えるな。
この言葉からはこのような強く重たい感情が読み取れる。
ガキみたいに一所懸命遊ぶこと(達海猛)
ETUが連敗している中、練習メニューはまさかのサッカーテニス。
これにはガチガチで練習をして、勝つための戦術をやりたい選手から猛反対を受ける。
しかし達海監督はこれを勝つための練習として、成績優秀チームには試合の出場権を与えるとした。
これは現実世界でも言えることだが、楽しむことが何よりだ。
例えば仕事においても辛い思いで営業するのと、楽しんで営業するのとでは成績が違ってくることはよく聞く話だろう。
そして子供というのは素直に目の前の事に全力で楽しんでいる。
そんな初心を思い出すことが鍵であると、この言葉からメッセージを受け取れるだろう。
ピッチの外から答えを見つけるか(達海猛)
センターバックとしてスタメンの座を不動のものとしていた黒田と杉江。
しかし練習の不参加からスタメンを外されベンチ外にまで落とされた。
試合をスタンドから見ている二人は少しずつ自分たちが出ていた試合と、自分たちが出ていない試合を比較し始めてきた。
ピッチからは達海監督がこの言葉のように二人を厳しくも見つめていた。
まさに愛の鞭ではあるが、目の前に一生懸命になるあまり、視野が狭まってしまうときは誰しもある。
そういうときは一度引いて俯瞰から見ることで、新しい気づきもあったりする。
達海監督はそういう意味でも二人にはこのような待遇を与えたのだと、この言葉から受け取ることができる。
まとめ
『ジャイアントキリング』に登場する名言を厳選し紹介した。
心に響いた言葉はあっただろうか。
このほかにもまだまだ名言と呼べるセリフは数多くある。
気になる方はぜひ『ジャイアントキリング』を読んで、あなただけの名言を見つけていただきたい。
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