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いきものがかり×亀田誠治『今日から、ここから』の背景を読む

二本に分かれた山下穂尊といきものがかりの道


2021年6月、今夏を持ってギターの山下がグループを脱退することが発表された。

現体制でのラストライブは6月11日に神奈川・横浜アリーナにて行われた全国ツアー「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! THE LIVE 2021!!!」のファイナル公演となった。

山下は脱退に関して

約22年間の活動で見させてもらえた世界の素晴らしさ。一方でこのグループを続けていては見ることのできない世界への憧れ。自分の中ではこれまで、両者のあいだでの葛藤がどうしてもありました

とコメントを残しており、今回の脱退が、山下が山下らしくあるためのポジティブな別れであることが、痛みと共に伝わってくる。

 

いきものがかりには『泣き笑いせつなポップ3人組』というキャッチコピーがあるが、この別れが、ぴったりなネーミングであることを一層強く感じさせた。

「普遍的」というのはずっと変わらないことではない。常にアップデートしながら少しずつ形を変わっていくことだ。そう考えると、山下の脱退は、ある意味ではいきものがかりをリニューアルさせるきっかけであり、彼が居なくなった後もグループにとっては重要な存在と言えるだろう。

山下は表舞台から姿を消すが、楽曲製作や執筆活動は続けるため、その名を目にする機会も0になるわけではない。いつか、切磋琢磨するように互いを刺激し合っている姿を見てみたいとも思う。

 

山下の作詞作曲をした代表曲、『心の花を咲かせよう』はライブの終盤に演奏されることが多く、物事の”終わり”に大きな意味を与える名曲だ。

輝いた今日に感謝と
惜しみなく続く拍手を
燃え尽きた僕等が今抱く
誇りこそ持つべき必然
いつか今日が過去に変わり
「今」に負けそうになっても
僕達は思い出すだろう
情熱に染まった日々を

歌詞の1フレーズ1フレーズが、優しく包み込むようでいて、終わりを迎える人、新しくスタートをきる者を、温かく迎える。

元々は全国高等学校サッカー選手権大会のために書かれたものだったが、今回の脱退を持ってメンバー自身の物語を彩るドキュメンタリー的な側面も立ち上がった。

この楽曲は、これまで以上にメンバーにとって、そしてファンにとっても、宝物のような楽曲になっていくだろう。

いきものがかりの奏でるポップスの魅力【誰もが楽しめる適度な温もり】

彼らは『笑顔』や『きらきらにひかる』、『涙がきえるなら』といった、強く背中を押すわけではないが、話を聞いてくれるだけの優しさが感じられる楽曲が秀逸なグループだ。

白黒はっきりつけるのではなく、グレーでも良いことをポップスとして落とし込んでいる点が彼らの魅力でもある。

上記の3曲には「分かり合う」という言葉が共通して現れ、それを不可能に近い難しいものとして歌っている。

ポップスを背負っているのであれば、素直に「人は分かり合える」と歌った方が、分かりやすとっつきやすいだろう。

そしてそれはほとんどの場合、噓になる。真面目な性分の彼らは敢えて分かり合えないと歌う。

もちろん、「分かり合えない」と聴いてショックを感じてしまう人もいる。

どう足掻いてもひとつの歌詞では全員を掬い切れないことを頭に入れつつ、覚悟を決め、それでも誰もが楽しめる適度な温もりを普遍的に鳴らす。

その難しさをポップスに仕上げていることがいきものがかりの魅力だろう。

おわりに

楽曲製作の裏側を読み解くことで、より一層楽曲を楽しめる。

ボタン一つで再生できる音楽は、紆余曲折、試行錯誤を重ねながら私たちの手元に届く。

聴いていくうちに、やがて体に染み付いていき、少しずつ、楽曲は親元を離れて私たちの物語の一部になっていく。このドキュメンタリーはあくまでもその発端に過ぎない。

『今日から、ここから』の物語はまた、ここから始まっていく。

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