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ヨルシカ『盗作』の魅力を徹底解剖!アルバムツアーが1年寝かされた理由は?

ヨルシカ『盗作』サムネイル

『盗作』ツアーが1年寝かされた理由を徹底考察

『盗作』のツアーが8月から始まった。ボーカルsuisのコロナ感染や「大規模接種センター」の延長などで会場の変更や延期公演もあるが、ファイナルは10月2日東京国際フォーラムまで続いていく。

作品のリリースが2020年7月29日。およそ1年空いてツアーが開始されるのは比較的珍しい事象だ。アルバムツアーであれば、予めスケジュールが固まっていて、アルバム特典として先行予約シリアルナンバーが封入されることが多い。

これにはコロナウイルスの影響も十二分にあるだろう。

今年1月に行われたヨルシカ初のオンラインライブは『盗作』の物語の続きではなく、『前世』と名付けられた、『盗作』アルバムとは関係ないコンセプチュアルなライブだった。

『盗作』をオンラインでやらなかったことを考えると彼らはやはり夏にツアーをやりたかったのではないかと推測する。

ヨルシカの楽曲には夏の気配がするものが多い。『盗作』は特にそうだ。作中で描かれた夏の気配を、更に立たせるために1年後の夏スタートにして、感傷的な季節である秋にファイナルを迎えるツアーにしているのではないだろうか。

情報量が多いアルバムだが、余白も残されており、聴き手に委ねられた部分も多い。作品が出てすぐライブという流れで印象を固めてしまうことも嫌だったのかもしれない。

『盗作』リリース後、ヨルシカの目立った活動はそう多くはない(他のアーティストが働き過ぎとも言えるが)。

AL『盗作』、EP『創作』リリース、そしてオンラインライブ『前世』。元々、フェスに出るタイプのアーティストではないためライブ自体少ない。

そこに計算があるのかどうかは不明だが、ライブが貴重ならば尚更行ってみたくなるのが人間だ。飢餓感を煽り、絶妙なタイミングでライブが行われる。

ヨルシカとしての活動が少ない代わりに、ソロでの活動が多く見受けられた。

n-bunaはクリープハイプのリミックス、”い・ろ・は・す 天然水”のCM楽曲、神はサイコロを振らない×アユニ・Dの作曲編曲、上白石萌音のカバー『Diamonds』の編曲などが挙げられる。

suisはずっと真夜中でいいのに。『秒針を噛む』の共作でも知られるボカロP、Lanndoが作詞作曲した『宇宙の季節』にEveと共に参加。EveとはガーナチョコレートのCMソングだった『平行線』でも共に歌唱している。

更に三井住友銀行の20周年を記念したCMでナレーションを担当し、ディズニーピクサー作品『あの夏のルカ』の日本版エンドソングである『少年時代』の歌唱もしている。

ヨルシカで発揮された表現力が、ソロ活動へと繋がり、やがて力をつけてヨルシカに還元されていく。

活動のギアを入れる2曲のシングル『又三郎』『老人と海』

『盗作』ツアーの皮切り前に、2曲のシングルがデジタル配信された。1曲目は『又三郎』、2曲目は『老人と海』だ。

『又三郎』は宮沢賢治の『風の又三郎』をモチーフに制作されている。

楽曲はJ-ロックの伝統でもある疾走感溢れるギターロックチューン。鬱屈とした感情を全て綺麗さっぱり吹き飛ばしてくれるような力強さがある。

『風の又三郎』を読んだことない人でも教育系テレビの某番組で野村萬斎が「どっどどどどうど」と舞っている姿を見たことある人は多いのではないだろうか。

ヨルシカの『風の又三郎』ではこの「どっどどどどうど」がコーラスとして用いられている。分かりやすさをきちんと織り込んで、スタイリッシュに昇華している。

一方で『老人と海』はsuisの儚い美声が良く活かされているミディアムナンバーだ。

ヨルシカが得意とする夏を、これまでとは異なる雰囲気で表している。この曲はアーネスト・ヘミングウェイによる短編小説『老人と海』からインスパイアを受けて製作された。

 

次作のアルバムは文学と音楽が深く根付いた趣深いアルバムになるのではないだろうか。そしてそれはきっと『盗作』から地続きだ。突然新境地になるのではなく、階段を登るようにヨルシカの物語として続いていく。

ソロ活動で磨かれた表現力が発揮される、より鋭利な作品になることを期待してやまない。

おわりに

ヨルシカの『盗作』はかなり情報が詰まった作品である。本稿で紹介したもの以外にも見つかっていない魅力がまだまだあるだろう。

ライブツアーはその答え合わせになる。どれだけ余白を残し、どれだけ印象を固めるか、その塩梅に注目したい。そこには必ずn-bunaの意思が反映されているはずだ。

出典:amazon.co.jp

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