歌手や俳優としてマルチに活躍している星野源。
実は、それだけでなく文筆家としても活動されていることをご存じだろうか。本当に多彩な方だと思う。色々なことができて羨ましい限りだ。
そんな遠い存在の星野源だが、彼のエッセイを読むと、人間臭く努力してきたことが分かる。現在の成功している姿の裏には、「継続」や「強い意志」そして「エロ」があったのだ。
星野源の歌や、出演しているドラマや映画は知っているけど、文筆家としての星野源は知らないという人。ぜひこの記事が、星野源を深く知るきっかけに、また本選びの参考になれば嬉しい。星野源のおすすめ本を3冊紹介する。
『そして生活はつづく』
携帯電話の料金を払い忘れても、部屋が荒れ放題でも、人付き合いが苦手でも、誰にでも朝日は昇り、何があっても生活はつづいていく。ならば、そんな素晴らしくない日常を、つまらない生活をおもしろがろう!(文庫本背表紙より抜粋)
星野源、初めてのエッセイ集。
日常生活というのは、当たり前に存在するし、逃れることはできない。星野源は「生活」というものが苦手だと言う。すごいギャップ…(笑)その反動で映画や芝居、音楽やマンガなどに夢中になったそうだ。
生活が苦手だからこそ、ポジティブに捉え直し、どうやったら「楽しめるか」ということを考えたという。例えば、視力が悪いことは一見ハンデがあるように思うが、それを「チャームポイント」だと捉えるなど。そう言われると、視力が悪いことを愛おしく思えてくるから不思議だ。
苦手なものも、考え方次第で楽しめるのではないかと、希望をくれる一冊。
ページ数 | 204ページ |
『働く男』
過剰に働いていた時期の、自らの仕事を解説した一冊。過去のエピソード付きの映画の連載エッセイや、手書きのコード付き歌詞、曲の解説など盛りだくさん!
特に、「55個の星野源の好きなもの」や、影響を受けた人が紹介されているコーナーは興味深い。
仕事にしか価値を見出せず、せわしく働いていた星野源。今は、病気を経験し、働きたくないという価値観になったそうだが、忙しく働いた時期が今の星野源の土台を作っていることは言うまでもない。
星野源が、少しずつ音楽や芝居やエッセイで実績を積み重ねていく過程や、好きなことを仕事にしたいという強い気持ちが読み取れる一冊。
ページ数 | 246ページ |
『蘇える変態』
「変態」や「エロ」について惜しみなく書かれたエッセイ集。女性向けファッション誌『GINZA』で2011年~2013年まで掲載されたエッセイを編集、加筆したものが中心となっている。
星野源の日々の暮らしや仕事のこと、病気のことも書かれている。仕事に追われて全然眠れていないシビアな状況でも、それを淡々と語る星野源が面白い。
といっても、「変態」ってタイトルに書いてあると、ちょっと買うのをためらってしまう(笑)でも、そんなこと気にしないとでもいうように、赤裸々に私生活のことが書かれている。
特に、「変態」「エロ」に関しては、至る所に散りばめられている。なにせ最初のエッセイのタイトルから、「おっぱい」なのだ。
本人も公言しているが、星野源と言えば「変態」「エロ」と言ってもいいぐらい(笑)
あとがきに、「人はみな、変態だと思います。」と書かれていて、真面目に人と変態とは切り離せないと語っているから面白い。
遠い存在の星野源も、こんなくだらないことを考えているのかと、勝手に身近に感じてしまうエッセイ集だ。
ページ数 | 196ページ |
まとめ
星野源のおすすめ本を3冊紹介した。
3冊ともエッセイなので、さらっと読めると思う。
星野源の日常や仕事に対する姿勢など、面白おかしく描かれているのでぜひ読んでみてほしい。
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