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『明日の子供たち』あらすじと感想【施設の子供たち≠かわいそう】

『明日の子供たち』あらすじと感想【施設の子供たち≠かわいそう】

数々の作品が映像化されている大人気作家有川浩さんの『明日の子供たち』を読んでみました!

あらすじ

児童養護施設の特集番組を見て「かわいそうな子たち」の力になりたいと思った三田村慎平は、児童養護施設職員に転職し、「あしたの家」に配属される。

施設の実情と彼の奮闘が描かれた作品です。

 

注意
以下、ネタバレ注意です。

『明日の子供たち』の感想(ネタバレ)

靴を片付けてあげただけなのに

慎平の勤務初日、玄関には子供たちの靴が無数に散らばっている光景が目に飛び込み、片づけをしているところに

勝手なことしないで

教育担当の和泉から冷たい言葉を浴びせられ、せっかく整頓した靴をぐちゃぐちゃに戻されてしまう。

和泉を嫌な奴と認定してしまいそうだが、決して単なる嫌がらせではない。

90人を毎日ちょっとくらい甘やかしてやれるの

施設職員は、この子たちの親ではない。

普通の家庭のちょっとの甘やかしさえできないのが現実だ。

偽善者

子供たちから「慎平ちゃん」と呼ばれるようになり、仕事にも慣れてきたころ、施設の子たちの中でも面倒見がよく、聞き分けの良い奏子だけが、なぜか慎平ちゃんと呼んでくれない。

偽善者は嫌いなの

施設のこと知りもしない奴に、どうしてかわいそうなんて哀れまれなきゃいけないの!?

奏子から思いもよらぬ言葉を突きつけられる。

いわゆる“普通の家庭”で育った人から見れば、両親と一緒に暮らせない子=かわいそうな子と捉えてしまう風潮。

あしたの家で暮らす奏子たちは「かわいそうな子」なのだろうか。

わたしは施設に入れてよかった。

奏子にとって施設は、ご飯がきちんと食べれて、学校にも行けるし、夜も眠れる安心できる場所だった。

お手紙

施設の子たちが息抜きできる場所「サロン・ド・日だまり」が閉鎖してしまいそうなピンチ!!

奏子が施設のことをもっと知ってほしい!!という思いから、大好きな作家さんに手紙を書く。

奏子の思いは、作家さんに届くのだろうか。

是非、読んでお確かめを!

まとめ

時々、「タイガーマスクと名乗る人から〇〇施設にランドセルが届きました」という様なニュースを見たことありませんか。

本作中では、ランドセルは行政からお金がもらえるので、支援してくれるのであれば施設に必要なものを聞いてほしいと書かれていました。

きっと、タイガーマスクの方も良かれと思っての行動だったはずなのに。

相手方のニーズを正しく把握していないがために、自己満足の行動となってしまい、却って余計な負担をかけてしまっているなんて残念です。

これは災害時に被災地へ支援物資を送ることにも近しいものがあるように感じました。

また、有川さんの作品にはハズレがありません。

私が読書に目覚めるきっかけを作ってくれたのも有川さんの『県庁おもてなし課』という作品でした。

有川さんの作品は一文が短く、とにかく読みやすいのでオススメです。

ページを捲るタイミングで文章が次のページに跨ることもほとんどありません。

そういった構成も読みやすくしてくれてる要因なのかな?と思います。

主題歌:flumpool/Blue Apple & Red Banna

今回の選曲は非常に迷いました。

その場面や人間関係で随分と曲のイメージも変わるので、何曲か挙げさせてもらいます。

flumpool 「Blue Apple & Red Banana」

この小説では、奏子の「かわいそうなんて決めつけないで」という強いメッセージが印象的です。

そんな世の中の勝手なニーズや思い込みを思い切って、ぶっ壊しちゃえという様な尖った曲です。

主題歌:ONE OK ROCK/内秘心書

ONE OK ROCK「内秘心書」

奏子は友達にも施設で暮らしていることをオープンにしているが、杏里のように知られたくない子も多くいる。

施設で生活していることがバレたら、仲間外れにされちゃうかもしれないからだ。

サビの部分がそんな杏里の心の声を歌っているように感じました。

みなさんならどんな場面にフォーカスして選曲しますか?

選曲ポイント共に是非Book Ground Musicへ投稿してみてください^^

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