『小説 仮面ライダーW〜Zを継ぐ者〜』あらすじと感想【仮面ライダーサイクロン誕生‼︎】

『小説 仮面ライダーW〜Zを継ぐ者〜』あらすじと感想【仮面ライダーサイクロン誕生‼︎】

常に風が吹き、至る所に風車が設置された街、〈風都〉。

この街では、小さな幸せも大きな不幸も風が運んでくる。

そんな街を愛する、2人で1人の探偵にして仮面ライダー。

彼らの下には、今日も不可思議な依頼が舞い込んでくる。

大人気作品〈仮面ライダーW〉の外伝小説!

こんな人におすすめ!

  • ヒーローが好きな人
  • キャラ小説が好きな人
  • 仮面ライダーWを全話視聴した人

あらすじ・内容紹介

絶えず風が吹き続ける街〈風都〉。

この街には、手にした人間を引きつけ虜にしてしまう魔性の小箱〈ガイアメモリ〉が蔓延っている。

ガイアメモリを人体に刺せば、人は怪物〈ドーパント〉となり心を蝕まれ、人を傷つける。

街を覆うそんな暗雲を吹き消す一陣の風、それが〈仮面ライダーW〉だ。

探偵、〈左翔太郎(ひだり しょうたろう)〉とその相棒〈フィリップ〉が変身するその超人は、街の涙を拭い続ける。

そんな彼らのもとに訪れる、新しい依頼。

船が沈み、車が宙を舞う人間離れした事件に、探偵たちが立ち向かう。

『仮面ライダーW』シリーズ本編の脚本を手掛けた三条陸氏が描く、テレビ本編の32話と33話に挟まれた外伝作品!

『小説 仮面ライダーW〜Zを継ぐ者〜』の感想・特徴(ネタバレなし)

小説で読める、キャラクターたちの奮闘

オ、アギゴォッ!

テレビ本編の『仮面ライダーW』には、多くの愛すべきキャラクターたちが登場する。

ハードボイルドに憧れる愛すべき半人前、ハーフボイルドな探偵の〈左翔太郎〉。

脳内に〈地球の本棚〉と呼ばれる巨大なアーカイブを持ち、地球上の全ての情報を閲覧できる魔少年〈フィリップ〉。

鳴海探偵事務所所長にして、曲者探偵2人の頭をスリッパではたき倒す生粋の関西人〈鳴海亜樹子(なるみ あきこ)〉。

どんな大怪我でも決して死なない不死身の刑事にして、もう1人の仮面ライダー〈仮面ライダーアクセル〉に変身する〈照井竜(てるい りゅう)〉。

その他にも、THE探偵小説といった濃いキャラクターたちが織りなす掛け合いは、本編での空気感がそのままであり、読み進めていくうちにキャラクターたちの声が聞こえてきそうな錯覚を覚える。

テレビから小説へと媒体が変わっているにも関わらず、ここまでキャラクターの描写が違和感なく描けるのは、本編の脚本を手掛けた三条陸氏が今作の執筆をしているからだろう。

是非とも、キャラクターたちの楽しげな掛け合いを堪能して欲しい。

フィリップが単独で、捜査にあたる!

代理版・左翔太郎の完成だ

今作で起こるのは、探偵ものの王道とも言って良い〈遺産相続〉に関わる事件。

誰もが犯人たりえる状況は普通の探偵作品であっても緊張感のある展開だが、『仮面ライダーW』という作品の犯人は、ガイアメモリと呼ばれるUSBメモリを用いて怪物となり、犯罪に手を染める。

それだけに、事件の渦中での緊張感はひとしおだ。

また、その緊張感、不安定感に拍車をかけるのは翔太郎とフィリップ、2人で1人の探偵の〈役割交換〉だ。

『仮面ライダーW』のテレビ本編では、翔太郎が足で情報を集め、集めた情報をもとにフィリップが〈地球の本棚〉で事件の概要や敵怪人である〈ドーパント〉の能力を検索、事件解決に当たるのが、基本的なセオリーであった。

しかし、今作では翔太郎が風邪でダウン。

フィリップはひょんなことから翔太郎を名乗り、単身で事件の捜査にあたることとなる。

普段は仮面ライダーWの基地であるガレージから、遠隔で事件に関わることの多いフィリップ。

そんな彼が、普段の事件よりも密接に事件と関わり、翔太郎の役割を果たそうとした場合にどのような行動を取るのか、目が離せない。

また、今作の依頼人にしてヒロイン〈禅空寺香澄(ぜんくうじ かすみ)〉との、ちょっとしたロマンス展開も大きな見どころだ。

仮面ライダーサイクロン、登場!

今名付けよう…僕は…仮面ライダーサイクロンだ!

敵の特性に合わせ、姿を変えて戦う。

今や〈仮面ライダー〉にとって、当然となった光景だ。

そして近年では映画や漫画、Vシネマなどの媒体によってオリジナルフォームも数多く登場しており、特撮ファンの大きな楽しみになっているのではないだろうか(世のお父さんお母さんは本当に大変だと思うが…)。

今作にも、新しい仮面ライダー〈仮面ライダーサイクロン〉が登場する。

フィリップが変身アイテム〈ロストドライバー〉によって単身で変身するその超人は、その名の通り〈風の力〉で戦う。

これまでの作品とは異なる戦い方を見せる〈仮面ライダーサイクロン〉の活躍は、きっとファンを唸らせることだろう。

更に、ヒーローが輝くには魅力的な悪役が必要だ。

今作の敵キャラクター〈ドーパント〉が変身に用いるガイアメモリには、通常のメモリとは違う〈あるギミック〉が仕込まれている。

全て読み終えた後で、是非とも〈検索〉をしてみて欲しい。

その魅力に取り憑かれ、欲しくてたまらなくなることは請負だ。

まとめ

〈仮面ライダーW〉という作品は、放送開始から10年以上たった現在でも愛される、完成度の高い作品だ(その証拠に、現在でも〈風都探偵〉というタイトルで漫画作品が連載されている)。

その外伝小説である今作も、物語の全体を構成する非常に重要なピースとなっている。

テレビ本編でもちょっとした疑問が解けたりもするので、〈仮面ライダーW〉という作品のファンであれば是非とも手にしたい1冊だ。

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