組織運営において欠かせないNo.2のポジション。
とはいえチームのNo.2って、いったいどのように振る舞うのが正解なの?
今回は、『ONE PIECE』(集英社)ロロノア・ゾロからNo.2の極意を探ってみました。
敵の前では船長を立てろ!
ゾロといえば、一味の中で最もルフィと付き合いが長い“右腕的存在”。
一見友達のような対等な関係を築いているかと思いきや、じつは船長であるルフィをきちんと立てているから驚きです。
たとえば普段はルフィのことを名前で呼んでいますが、敵の前だと途端に船長呼びになることが。
ドレスローザ編にて、ドンキホーテ海賊団・ピーカと対峙した時もまた然り。
「ウチの船長はお前みたいな石コロに用はねェよ、おれで我慢しな!」
ウチの船長はお前に用はない=“ルフィの相手ではない”と船長の顔を立てつつ、彼の眼中にはない敵を代わりに引き受けているのです。
常に船長を先頭に行かせ、船長が出る幕ではない敵はNo.2が後ろで始末する。
これぞまさにNo.1とNo.2の理想的な関係といえるのではないでしょうか。
No.1不在の場合はNo.2が代わりに一味を守れ!
ではもしNo.1が絶体絶命の窮地に立たされたら、あなたはどうしますか?
その身を犠牲にしても、一味を助けられますか?
もちろんゾロの場合はYES。その姿勢はスリラーバーク編で如実に現れています。
瀕死のルフィの前に突如現れたバーソロミュー・くま。
くまの圧倒的な力を目の当たりにしたゾロは「わかった 首は… やるよ」と吐き捨てるのですが、その後に続けた言葉がこちら。
「ただし身代わりの この俺の命一つで!! 勘弁して貰いてェ……!!!」
男だ…。あんた立派な男だよ、ゾロ…。
え、野心を捨ててまで他人のために命を張れるのかって? もちろん。
「船長一人守れねェでてめェの野心もねェだろう」
No.1不在の場合は代わりにNo.2が一味を守れ。
これは海賊に限らず、会社やチームなどに対しても精通して言えますよね。
No.2がNo.1を厳しく律するべし
もちろんただNo.1に従えばいいってものではなく、No.1の威厳が失われそうになったらNo.2が厳しく律することも必要です。
そのいい例が「エニエス・ロビー編」終結後のワンシーン。
麦わらの一味を離脱したウソップが再び戻って来ようとしてることを知り、ルフィは早速迎えに行こうとするのですが、そこに待ったをかけたのがゾロでした。
全ては船長の威厳を守るため。
理由がどうであれ一味を抜けたにも関わらず、「やっぱり抜けるの辞めます」「はい。そうですか」では済まされないのです。
「いざって時にコイツを立てられねェ様な奴は 一味にゃいねェ方がいい…!! 船長が“威厳”を失った一味は必ず崩壊する!!」
自分では気づきにくいからこそ、No.1の威厳は右腕であるNo.2が守れ。
ゾロから学んだNo.2の振る舞い方を実践すれば、きっとあなたも彼のような良きNo.2になれる… かもしれない。
出典:amazon.co.jp
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