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『とんがり帽子のアトリエ』あらすじと感想【米アイズナー賞受賞!新世代の魔女っ子物語】

『とんがり帽子のアトリエ』あらすじと感想【米アイズナー賞受賞!新世代の魔女っ子物語】

2018年の「全国書店員が選んだおすすめコミック」第1位に輝いた、『とんがり帽子のアトリエ』。

作者は東京藝術大学デザイン科を卒業後、フリーの活動を続けていた白浜鴎さん。

2020年には、手塚治や水木しげるといった名だたる漫画家たちも受賞した「コミック界のアカデミー賞」とも呼ばれるアメリカのアイズナー賞の「最優秀アジア作品賞」の栄冠に輝いた。

この記事では同作のおすすめポイントをご紹介していきたい。

こんな人におすすめ!

  • 綺麗なイラストが好きな人
  • 漫画に癒しと情熱を求めている人
  • 小さい頃、魔法使いに憧れたことがある人

あらすじ・内容紹介

ココね 大きくなったら「せかいをいろどる」まほうつかいになる!

無理よ。魔法の力を持って生まれた人じゃないとなれないのよ。普通の人間には魔法使いの素質はないんだから

魔法が世界を彩る奇跡として当たり前に存在する世界。

しかし、魔法が使えるのは魔法使いに生まれた一握りの人たちだけ

それ以外の人たちが、魔法の仕組みを知ることは許されなかった。

物語の主人公は、ちいさな村の仕立て屋の娘に生まれたココ

彼女は魔法が幼い頃から大好きだったが、普通の人間に生まれた以上、魔法使いになることを諦めていた。

しかし、不思議な出来事をきっかけにココは魔法の秘密を知り、禁忌を犯してしまう。

家族と離れ離れになってしまったココはあることを条件に魔法使いのキーフリーのもとで、見習いの少女たちと共に魔法の勉強をすることになる。

うつくしく壮麗な世界観に飲み込まれる、新世代の魔女っ子物語。

『とんがり帽子のアトリエ』の感想・特徴(ネタバレなし)

桁違いの画力と世界を切りとる眼差しの優しさ

おすすめポイントの1つ目は何と言っても、滅多にないほど繊細で美麗なイラストだ(他の仕事のカバーイラストなども手掛けながら、月刊誌でこのクオリティを維持する白浜先生は天才である)。

中世風の古城やアトリエの内装、衣装のふくらみや施された刺繍の細密な模様。

世界を取り巻く動植物に、少女たちの髪を優しく撫ぜる風、そして、ドラゴン。

大空を翔ける羽馬車に 澄んだ水を保つ久遠の泉

あなたの足元の踏むと光るともしびの石畳も

すべて魔法なのですよ

魔法を孕んだうつくしい世界をまことしやかに描ける魔法のような画力。

マンガであると同時に、画集や挿絵のうつくしい児童文学を読んでいる錯覚に囚われる。

また『とんがり帽子のアトリエ』が発売された当初、マンガの描き方としては珍しいコマ割りの手法が注目されていた。

私も本書を読み進めていると急に視界が開け、風が吹き抜ける、そんな1コマに遭遇することがある(扉窓のシーンが特におすすめ)。

白浜先生の世界を切り取る眼差しには、いつも水や炎、花鳥風月などの自然への優しさが溢れている。

手に汗握るストーリー展開と同時に、類まれなる美麗イラストもまた作品を彩る魅力である。

「魔法使い」は生まれたときから「魔法使い」なのか

2つ目のおすすめポイントは、作品の重要な柱である「魔法」を取り巻く緻密な物語設定だ。

魔法は世界に溢れていて生活を豊かにしてくれる

なくてはならない便利な奇跡

でもその仕組みは?わからない…

魔法をかけられるのは魔法使いだけ

ただの人間は魔法を恵んで貰うことしかできない

魔法使いにはなれないのだ

このような言葉から始まる冒頭の物語は、私たち読者を物語の世界に引きずり込むと同時に、私たち自身にも身に覚えのある疑問を呼びおこす。

つまり、「生まれたときから魔法使いは魔法使いである」。

これは本当に真実なのだろうか、ということ。

もっといえば、「天才は生まれたときから天才なのか」、「才能は先天的に決まってしまうのか」ということ

そんな胸騒ぎを冒頭で何気なくぽんと投げかけて、物語は始まる。

大空を羽ばたきながら天馬はいななき、ランプや窓、日用品には魔法がかけられ、鮮やかに日常を照らす。

しかし、「遠い昔 魔法は特別なものじゃなかった」とキーフリーが語るように、かつて魔法はすべての人びとに開かれていたものだったのだ。

ではこの世界で一体何が起きたのか?

それはここでは語らないが、こうした「魔法をめぐる継承の謎」を随所にちりばめながら物語が進むため、ミステリー要素も楽しむことができる

 

そのほかにも、「魔法の世界」を支える細かな設定があちこちに張り巡らされ、重厚な世界観を作り上げている。

魔法陣の構成や属性要素、魔材と呼ばれる魔法使いの必需品、柔和なキーフリーの裏の顔を垣間覗かせる「謎の組織」

「泥森の街 カルン」や4人の司書に守られた「図書の塔」などのわくわくする地名たち。

さらりと一読するだけでは、とても勿体ない。

何度読んでもその度に新しい発見や興奮がある。

緻密な物語設定、これが2つ目のおすすめポイントである。

キーフリー先生と個性的な3人の弟子たち

ほら見えてきた ぼくのアトリエ きみの学び舎だ

最後にご紹介するおすすめポイントは、ココが学び舎で出会う3人の姉妹弟子たちである。

「学び舎」「寮生活」「ルームシェア」といえば、もう例外なく胸が高鳴る物語の入り口が待ち受けているのがファンタジー作品の鉄板だ。

中世風の可愛いレンガ造りの学び舎で、一体これからどんな物語が展開するのだろう。

1巻ではキーフリーのもとで学ぶ3名の少女たちが登場する(のちの巻では少年のキャラクターも出てくる)。

ふさふさのたっぷりとした巻き髪をツインテールにした快活で人懐っこいティティア

さらさらの金髪に眠たげな眼差しをしたマイペース少女リチェ

冷たくココに接する黒髪に鋭い目つきの秀才アガット

突然、キーフリーと共に自分たちの「弟子」として連れてこられた「知らざるもの」のココに戸惑う3人。

食事や勉強などの共同生活を通して、少女たちはすこしずつ互いに歩み寄ってゆく。

「物心ついた時から指先が染まるまで魔法陣を描いてる

試験に受かってやっと見習い

弟子入りを認められるのはそれからよ

何も知らない「知らざる者」のあなたになれるはずないわ」

今後の彼女たちとの関係性や彼女たちの過去についても目が離せない。

まとめ

今回ご紹介したのは、コミック第1巻のほんの一部である。

ネタバレの都合上、核心に触れる部分は避けているため、この記事を読んで気になった方はぜひマンガを読んでみてほしい。

これからココや姉妹弟子たちがどんな成長を遂げていくのか。

キーフリーの目的はいったい何なのか。

これからの展開がとても楽しみだ。

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