ここは今から倫理です。 人生に役立つ名言・名シーン10選

高校で「倫理」を教える教師が、迷える生徒たちと向き合う漫画『ここは今から倫理です。』。

「幸せ」「生きる」とは何か。

普段あまり考えたことのないテーマを元にしながら、魅力的なキャラクターと秀逸な脚本で、漫画としても楽しく読める作品だ。

よりよい生き方を探しているのは、作中の生徒たちだけではなく現代を生きる我々にも言えることだろう。

そんな悩める人の背中をそっと押したり考えさせてくれるような、作中に出てくる名言を10個紹介する。

倫理は人の心に触れ 自分の心に触れてもらう授業です(高柳)

相手に嫌われるのを避けるため、複数の男子生徒に体を許していた女子高生・逢沢(あいざわ)。

そんな彼女は倫理の教師・高柳(たかやなぎ)と出会い、自分に振り向いてもらおうと勉強や教養を身につけるため努力を始める。

そして、彼女の心変わりが許せない男子生徒たちに暴行されそうになるも、ギリギリのところで高柳に助けられる。

落ち込む彼女に、高柳が「…貴方が倫理の授業を選んでくれてよかった」という言葉に続き、発したのがこの台詞。

これは今まで他人を喜ばせるため、我慢して生きていた彼女が自分自身のために歩き出すきっかけとなった。

他者を尊重することは大事なことだが、それを優先するあまり自分を蔑ろにしたり、己の本心を見失ってはいけない。

そんなことを教えてくれる名言だ。

それがどんな理由でも 命に換わる程重い絶望になるんです!!(高柳)

大学生の彼氏とそのサークル仲間に暴行されたショックで、屋上からの飛び降りをはかる八木(やぎ)。

そんな彼女に向かって「命の重さに比べたら小さい事だ」と言い放ったクラスメイトの酒井(さかい)に対して、高柳が叫んだ台詞。

自分が落ち込んでいる時「あなたよりも辛い人はもっと大勢いる」と言ってくる人間もいるだろう。

だが自分の感情は自分だけのもので、誰かと比べたり優劣をつけられるものではない。

他者に自分の苦しみを理解してもらえず、さらに傷ついてしまいそうな時には、ぜひこの名言を思い出して欲しい。

対象が何であれ ”愛する”という心があるのはよいことです(高柳)

「リュウくん」と名付けたうさぎのぬいぐるみを、恋人として心から愛する本田(ほんだ)。

彼女は愛情を向ける対象が、周りの人間と違うことに不安を抱いていた。

だが高柳はそんな彼女に対し、上記の台詞を贈る。

そして続けて、その「リュウくん」は本田が「人生をよりよく生きるために必要なもの」だと優しく語りかける。

他者に何と言われようと、自分自身が心の底から愛していると言えるのならば、それは真実の愛にほかならない。

誰にも迷惑がかからないのならば、何を愛そうと自由で第三者に理解してもらう必要はない。

自分の人生をよりよくする「何か」を見つけられた人間は幸福である。

悩む事は 人間にしか出来ない特別なもの(高柳)

自分が何者であるのか分からないまま「埋もれたくない、目立ちたい」という感情に突き動かされ、トラックの前に歩み出てしまった男子生徒の山野(やまの)。

幸い重症には至らず、病院のベッドで目覚めた山野は「普通の人間は起こす事故も大事件にならないのか」と自虐する。

そんな山野はお見舞いに来た高柳に、上記の自分の胸の内を明かした。

「特別な人間になる方法は私にも分からないけれど」と前置きし、高柳が続けた言葉がこの台詞。

我々の人生に悩みはつきないが、それはある意味「悩めるだけの思考力・選択肢がある」という贅沢な事とも言える。

せっかくこの現代に人間として生まれたのだから、その機会を甘受し悩みながら生きるのもひとつの人生かもしれない。

アンタは今ハナから俺を”悪”とみなし 俺の言葉を無視した(ジュダ)

それに続く言葉は”それは「倫理」のセンセとしていかがなモンかね?”というもの。

ジュダが高柳の生徒を助けたにも関わらず、裏社会に生きる彼に対して明らかに警戒し、敵意を向ける高柳に対して発した台詞。

今まで生徒に「よく生きる事」を教え、自身もそれを実行しようとしていた先生が初めて見せた「偏見」だった。

「自分は差別なんかしない」「己は善人として生きている」と思っている人でも、時として無自覚に他者を見下したり脅威だと決めつけてしまうことがある。

大切なのは「絶対に差別をしない」という決意ではなく「自分の発した言葉や態度に偏見はなかったのか?」と考え、思考をアップデートをしていく姿勢である。

30人ちょっとのこの教室で1人主義は私だけ?主義が違うって面倒ね(南香緒里)

「みんな仲良く」というクラスメイトたちの方針や、グループチャットに来る大量の通知に煩わしさを感じる南(みなみ)。

倫理の授業で社会主義を学んだ際に、深く狭くの人間関係を望む自分と全員で仲良くいることを望むクラスメイトとの「主義の違い」に気づき、出てきた台詞。

何らかのコミュニティへ所属する際、時として自身の性格との不一致さ・わずらわしさを感じる時もあるだろう。

だが、それはあなたの意見や意思が確立している証拠ではないだろうか。

周りに流されるまま、自分の内面を見ることなく生きてしまえば、自分の主義を見つけることはできない。

周りと合わないと感じることは苦しいかもしれないが、「人生とは孤独であることだ。」という詩人の言葉もある。

よく生きるということは、常に孤独と隣り合わせなのかもしれないと考えさせられる名言だ。

同調しろと言ってる訳じゃない 受容です(高柳)

上記の南の悩みに対し、高柳が発した台詞。

どんな主義・主張でも最終的には幸福を目指している、どうすればより多くの幸福が手に入るのか考えよう。という高柳の言葉は南の悩みを少し軽くした。

日本では昔から同調圧力や長いものには巻かれろ、というような概念・ことわざがある。

それらも当時の日本人たちが最終的に、幸福または平和に生きるために共有していた考えだが、現代日本においてはそれらも少しずつ不要となってきている。

異なる考えや主義を持つ人たちと、どう折り合いをつけて自分たちの幸福を目指していけばいいのだろうか?

その答えはこの名言の中にあるだろう。

貴方は今 人にどう「まなざされている」とお思いですか?(高柳)

常に人を見下し、周りの生徒に対しても暴言を吐いてきた花琳(かりん)は、倫理の授業中にトラブルを起こし居残りをさせられる。

他人を一方的に評価してばかりの花琳に対し、高柳が問いかけとして言ったのがこの台詞。

TVに出ている有名人や何かで活躍している人・自分の周りの人たちに対しても好き勝手に批評する人間は多い。

だが他人を評価する時、自分のその姿もまた他人から評価されていることに気づけているのだろうか。

「深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いている。」という言葉を残した哲学者もいた。

我々もこの名言を忘れずに、自分の発言や態度を振り返っていきたい。

やっぱり放っとく!友達ならみんながいるもん(逢沢いち子)

「みんな仲良く」を指標にしていたクラスに辟易し、グループチャットから水を差すように抜けたことで、一部のクラスメイトにいじめを受けるようになった逢沢。

そこで倫理の授業では、逢沢に起こった事を下敷きに「全体主義(クラスメイトの主義)」と「個人主義(逢沢の主義)」のディスカッションを行なった。

最終的に彼女は、陰口を言い自身を仲間外れにするクラスメイトたちに迎合はせず、自分のために様々な議論をしてくれた倫理の授業の仲間たちと仲良くしていくことを決めた。

その決意とともに出てきた台詞が上記のもの。

1話で他者に嫌われるのを恐れて、流されるまま行動していた彼女とは見違えるほど、成長した姿が見て取れる。

会社・学校・家庭等において、居心地が悪いと感じる環境もあるかもしれない。

だが、他に自分の居場所だと言える場所があれば、それ以外の場所で辛いことがあっても耐えられるのだと教えてくれる台詞だ。

相手を変えたければ自分も変わらなければならない 何故なら相手も自分も不完全なのだから(高柳)

上記のディスカッションを聞いていた高柳が、最後に全員に向けて発した台詞。

逢沢のクラスチャット脱退から始まったいじめについて、今後の我々はどうするべきか?という問いかけに対しての答えとして出された言葉だ。

辛い時ほど「どうしてあの人は自分勝手なのか」と他者への批判を優先してしまいがちだが、この世に完璧な人間はいない。

相手を責める時、自分の行動も同じだけ振り返って反省できているだろうか。

また自分自身の物事の見え方に偏りはないかと、自覚できているだろうか。

自分の行動や考え方を変えなければ、見える世界は変わってこないのだ。

そして他人を変えるのはとても困難で時間もかかる。

だが、自分を変えるのはあなたが決意さえすれば、今この瞬間から容易にできるのだ。

まとめ

以上『ここは今から倫理です。』の名言10選を紹介した。

上記で挙げた以外にも、悩める人の心を打つような名言は数多く存在し、「倫理にあまり興味がない」「哲学と聞くと難しく感じる」というような人でも楽しく学びながら読める漫画となっている。

基本1話完結・オムニバス形式の読みやすい作品なので、興味を持たれた方はぜひ実際に作品を手に取っていただきたい。

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