目次
青春がテーマの音楽漫画5選
音楽といえば青春!大人も学生時代に戻ったような気分を味わえる、キラキラした作品をどうぞ。
『青空エール』
同じ夢に向かってひた走る
「青春したいならコレ!」という一作。
甲子園という同じ目標を持った、つばさと大介の励まし合いにキュンキュンする。
辛い練習も、みんなで乗り越えていく一体感が気持ち良い。
厳しく見える顧問の努力や、練習風景の泥臭さが、晴れ舞台を一層輝かせていて感動する。
『青のオーケストラ』
シンフォニックオーケストラ部の青春群像
ある高校のシンフォニックオーケストラ部を舞台にした青春群像劇で、信頼し合える仲間と織り成す音楽の魅力がぎゅっと詰まっている。
主人公と切磋琢磨するライバルの関係も爽やかで、こんな青春送りたかった……と悶えた。
恋と友情と音楽と、あの頃の気持ちを追体験できる漫画だ。
『少年ノート』
変わっていくハーモニー
感受性が豊かで時に繊細すぎる由多香と、良くも悪くも彼に刺激を受け変化していく、部活の面々の心理描写が見所。
互いに違うからこそ認め合える、尊重し合える関係が生み出す極上のハーモニーにはうっとりする。
唄うことが大好きな気持ちがストレートに伝わってくる、天真爛漫な由多香の表情にも注目だ。
『天にひびき』
指揮者の卵が司る
オーケストラのハーモニーを司る指揮者の重要性に焦点をあてた話で、自分の音を掴むために無音の空間で瞑想するなど、奏者とは一線を画すひびきの特訓の仕方が面白い。
突出した同年代の才能に圧倒される若者の苦悩も掘り下げており、ひりひりするような熱を感じた。
『この音とまれ!』
箏曲部に集え!
ぱっと見不良のイケメンが、実は祖父の起ち上げた箏曲部を立て直す為に入部してきた……というはじまりから胸熱。
他の部員もそれぞれ問題やコンプレックスを抱えており、最初はギスギス不協和音を奏でていたのが、衝突を繰り返して理解を深め合い、美しいハーモニーを紡ぎ出す部活ものの王道展開がたまらない。
コメディがテーマの音楽漫画3選
笑えて楽しい音楽漫画が読みたい!そんなときはコメディ系の作品をどうぞ。ゲラゲラ笑ってスッキリしよう。
『のだめカンタービレ』
ゆかいな仲間たちとのハートフルコメディ
ドラマやアニメ化、映画にもなったクラシック漫画の金字塔。
のだめと千秋の凸凹コンビっぷりに、思わずクスッと笑ってしまう。
個性豊かなキャラクターの日常と、オーケストラの本番の空気感のギャップにのめり込む。
しかし本作の良さは明快なギャグだけではない。
「楽しければそれで良い」とピアノの練習に後ろ向きだったのだめが、ピアニストを目指すまでの成長過程も必見だ。
『パリピ孔明』
歴史と音楽が生み出すユーモア
主人公が三国志の天才軍師でお馴染みの諸葛孔明という設定が、出落ちにならず生きていて面白い。
基本ギャグなのに、孔明の戦術を使ってカッコよく解決していく様はとても軽快。
英子との掛け合いもテンポが良くて飽きさせない。
三国志が好きな人も、音楽好きも両方楽しめる作品だ。
『とんかつDJアゲ太郎』
「アゲ」に生きる男の物語
実写映画化やアニメ化もした本作。
トンカツとDJという、全く関係なさげな二つを組み合わせるアイデアが面白い。
一発屋感満載なネタだが、テンポが良いため読んでいて飽きることはない。
トンカツとDJ、両方成功させてみせる。そんな揚太郎の物語が今、始まる!
感動・切ない系音楽漫画5選
切ない気分に浸りたいときは、ぜひこのテーマの作品を読んで欲しい。思わずウルッときてしまう、そんなタイトルを5選ご紹介。
『ピアノの森』
捨てられたピアノから生まれる奇跡
偏見や逆境を跳ね返し逞しく生きるカイが、様々なライバルや師との出会いや別れをくり返し、一流のピアニストとして開花する姿が美しい。
森の中のピアノを一心不乱に弾く演奏シーンも非常に幻想的で目が離せない。
ピアノを巡る群像劇としても読みごたえたっぷりだ。
『四月は君の嘘』
珠玉のボーイミーツガール
珠玉のボーイミーツガールにして、ピアノとヴァイオリンのアンサンブルを描いた青春ストーリー。
母の死にトラウマを抱えた公生が、かをりとの演奏を通して再生していく姿が感動的だ。
底抜けにポジティブな言動で公生を引っ張っていくかをり自身にも大きな秘密があり、それがタイトルに関係している。
『マエストロ』
偉大にして奇矯な巨匠
食い詰めた奏者たちは、謎の老人・天道徹三郎のもとに集い再起を図るが……。
ベートーヴェンの「運命」やシューベルトの「未完成」など、クラシックの名曲と絡めた人生模様が圧巻。
世間の荒波に揉まれ、あるいは個人的な事情で一度は挫折した人々が、型破りな天道に感化され自分の音を取り戻していく展開が感動的だった。
『神童』
天才少女のサクセスストーリーと挫折
まるでピアノの音が聞こえてくるような、繊細な表現が素晴らしい。
天才少女うたが成功し、脚光を浴びる華やかな側面と、プレッシャーに苛まれていく心理描写がリアル。
『四弦のエレジー』
音楽と幻想の融合
音楽が視覚的な映像として見える特殊能力を持ったアリョーシャと、エンリコの旅路がロマンチック。
エンリコの激情とリンクした演奏はアリョーシャの目に天使や花、はびこる茨などといったふうにイメージ化されて見え、豊饒な想像力と結び付くアカデミックな表現力にうっとりする。
彼らを巻き込む過酷な運命と美しい兄弟愛に涙してほしい。
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