推しの子 ハッとする名言・名シーン10選

『かぐや様は告らせたい』の赤坂アカ先生、『クズの本懐』の横槍メンゴ先生の強力タッグで贈る漫画『推しの子』。

主人公が前世の記憶を持ったまま、推しのアイドルの子供として生まれ変わる衝撃の世界観に、連載開始から話題騒然となった。

ファンタジー設定でありながら、そのストーリーは現代社会や芸能界の闇へと深く切り込んだサスペンス作品である。

この記事では、今注目の漫画『推しの子』の中から、思わずハッとさせられた名言10選を紹介する。

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もし芸能人の子供に生まれていたらって考えた事はない?容姿やコネクションを持ち合わせていたらって(さりな)

入院患者のさりなが、研修医のゴローにアイドルの星野アイが好きだと語るシーンでの名言。

当時子どもだったさりなは、自分が病気で大人になるまで生きられないと悟っていた。

自分と同い年でありながら、アイドルとして活躍するアイに強い憧れを抱いていたのだ。

このシーンでは「生まれ変わったらこの顔が良い…」と、夢を語るさりなに「馬鹿な事言ってんだよ」と否定するゴロー。

さりなは「もし芸能人の子どもに生まれていたらって考えた事はない?」と問いかけるのだった。

病気で自由に動き回れないさりなにとって、アイドルは夢のまた夢の存在。

自由に歌って踊り、多くの人々を惹き付けるキラキラしたアイドルは憧れそのものだったのだろう。

その後、まもなく病気で命を落としたさりな。

当時研修医だったゴローにとって、さりなの存在、残した言葉は生涯忘れられないものとなった。

君に好きな男が居ても俺は君を応援し続ける でも君が子供を産めば より高みに羽ばたいていく姿を見る事は出来なくなるんだろう(ゴロー)

産婦人科医になったゴローはさりなの影響で、アイドルグループ「B小町」のセンター星野アイの熱狂的ファンになっていた。

そんなある日、妊娠20週を過ぎたアイがゴローの前に患者として現れる。

当時若干16歳のアイが妊娠した事実に、ゴローは医師とファン両者の立場から苦悩する。

「男と子供が居るアイドルを推せる?」という世間の声に、ゴローは「君に好きな男が居ても俺は君を応援し続ける」と心の中で考えるのだった。

だがトップアイドルを目指すのなら、売り出し中の10代アイドルのアイにとって妊娠出産はスキャンダルでしかない。

夢と家庭の両立は、子供を授かるうえで乗り越えるべき大きな課題だ。

アイ自身の身を案じ、アイの将来をファンとして見守りたい。

ゴローの葛藤は夢と家庭の選択を迫られる読者にとって、心に迫るものがあるシーンだ。

アイドルは偶像だよ?嘘という魔法で輝く生き物 嘘はとびきりの愛なんだよ?(星野アイ)

出産をするならアイドルはやめるだろうというゴローの考えを、真っ向から否定したアイ。

「子供は産むしアイドルも続ける」

これを成功させる唯一の道として、アイは世間に公表しないと決断したのだった。

アイはゴローに「アイドルは偶像だよ?」と語りかける。

嘘という魔法で輝くアイドルに、世間は感動し熱狂する。

どんなに辛い事があってもステージの上で幸せそうに歌うことが、アイドルとしての信念なのだ。

たとえ嘘でもファンにとって、アイドルが理想であり続けることの大切さに気づかされる言葉だ。

「母としての幸せ、アイドルとしての幸せ」が「どっちもほしい。星野アイは欲張りなんだ」と、はにかむアイは母親の風格とトップアイドルを夢見て心躍らせる少女の顔を持っていた。

うちのアイは本物(マジモン)の嘘吐き(アイドル)だぞ(斎藤壱護)

星野愛久愛海(ほしの あくあまりん)と、星野瑠美衣(ほしの るびい)の双子を出産し、芸能界への復帰を果たした星野アイ。

ステージで完璧なパフォーマンスを披露しファンを虜にするアイの姿に、所属プロダクションの斎藤壱護(さいとう いちご)社長は改めてアイドルとしての天性の才能を感じるのだった。

一見きらびやかな芸能界だが、いざ内部を覗けば視聴率のことしか頭にないプロデューサー、影で悪口三昧のスタッフ、嘘にまみれたタレントと、深い闇が広がっている。

そんな世界において、アイは「嘘を吐いてでもきれいなものを見せる」ことを信条にしている。

社長にとって、嘘吐きのアイは最強のアイドルなのだ。

アイのカリスマ性に触れると同時に、金と名声、複雑な人間関係が入り乱れる芸能界の恐怖が垣間見られるシーンだ。

お前はすごい演技よりぴったりの演技が出来る役者になれ(五反田泰志)

アイの出演映画に子役として登場することになったアクアに、映画監督の五反田泰志(ごたんだたいし)が伝えた言葉。

演技の経験が全くないアクアは、「気味の悪い子供」という役柄を与えられる。

どう演じるか思案した結果、監督の「演じなくてもお前は十分気味が悪い」という意図に気づいたのだった。

見事に役どころを演じきったアクアに、監督は「役者に必要なのはコミュ力だ。俺の意図を読み取るのも一つのコミュ力だ」と当たる。

「言語化出来ない意図まで汲み取ってくれる役者は貴重」で、それができるのは前世の記憶を引き継ぎ、頭脳明晰なアクアの得意分野と言える。

アクアの長所をいち早く見抜いた監督が「お前はすごい演技よりぴったりの演技が出来る役者になれ」と、アドバイスするのだった。

必要とされる人間を構成する要素は、才能やセンス、努力の量だけではない。

相手の希望を感じ取って、表現できるコミュ力が求められるのは、役者の世界に限らずすべての仕事に当てはまると気づかされる言葉だ。

ルビー アクア 愛してる ああやっと言えた ごめんね 言うのこんなに遅くなって あー良かったぁ この言葉は絶対嘘じゃない(星野アイ)

自宅でストーカーに刺されてしまったアイは、命を落とす間際に双子へ「愛してる」と伝えた。

「推しの子」の前半の中でも、ゴローの死に続いて衝撃的な展開として記憶に残るシーンだ。

アイは施設育ちで、母親からも見放された経歴の持ち主。

社長に芸能界へスカウトされたときも、自分の出生理由から愛を知らないと語っていた。

「愛」に自信がないからこそ、親として双子に言葉で愛情を伝えられなかったのだ。

そして死の間際に双子に「愛してる」と言えたアイは、笑顔でその命を終えた。

後悔しないために大切な人への感謝や愛の言葉を伝えておくことが、どれだけ重要か心に響く名場面である。

生き残った双子は母がいた過去を心の支えに高校生に成長。

ルビーは母のようなアイドルに、アクアは父親捜しのため再び芸能界へ足を踏み入れたのだった。

俺にはアイみたいな才能がない 視線を釘付けにするオーラがない 演技が上手い訳じゃない だから使えるものは全部使う(星野愛久愛海)

高校生になり、再び役者の世界に戻ったアクア。

主演の有馬かな(ありま かな)の優れた演技力に対して、共演の若手男性アイドル陣の演技は素人レベル。

そんな状況の中、かなの魅力を引き出すために、アクアは「小道具カメラ照明役者 全部使ってでも アイみたいになってやる」と、知恵と工夫で存在感を放ってみせた。

天賦の才がなくとも、周りを巻き込めば天才に近づける。

芸能界という才能と努力が求められる世界で、アクアの策略家としての才能が光る場面。

この1つのドラマ出演をきっかけに、さらなる仕事を得たアクア。

視野の広さと土壇場でのひらめきで、苦難な状況も乗り越えていけることを学べる。

世は大エゴサ時代!(有馬かな)

子役からずっと芸能界と関わってきた有馬かなが、アイドル(自称)のルビーをたしなめる一幕。

飲んだジュースがまずいとツイートしようとしたルビーに、「(商品名で)エゴサされたらどうする!」と一喝するのだった。

関係者に検索されたら、その会社から仕事は二度と来なくなるのだと。

そしてアイドルは9割エゴサしているうえ、バンドマンもイベントの打ち上げではエゴサしながら酒を飲んでいる。

と、有馬かなの経験談がつらつらと語られていく。

「コンテンツとファンは既に相互監視状態にある そして芸能は私たちそのものがコンテンツ」

今や一方的に芸能人が何かを発信するのではなく、ファンも感想や情報を気軽に発信できる時代。

子役として長年芸能界にいる、有馬かなだからこその説得力のある教えである。

芸能人に限らず、一瞬で発言が世界中に拡散されるインターネットの危険性を、改めて感じられるシーンである。

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