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『小説 仮面ライダー龍騎』あらすじと感想【戦わなければ生き残れない!】

『小説 仮面ライダー龍騎』あらすじと感想【戦わなければ生き残れない!】

鏡の中の、もう1つの世界〈ミラーワールド〉。

誰も存在を知らないその世界の中で、命を賭けた戦い〈ライダーバトル〉を繰り広げる者たちがいた。

〈仮面契約者(仮面ライダー)〉。

そう呼ばれる仮面の騎士たちは、各々が譲れない〈願い〉を叶えるために殺し合う。

彼らは、何故殺し合わなければならなかったのか。

どのような想いを抱え、戦いに臨んでいたのか。

そこまでして叶えたい〈願い〉とは何か。

そして、〈ライダーバトル〉を始めた者の目的とは?

脚本家・井上敏樹氏が描く、存在の全てを賭けた果てしない戦いの記録。

こんな人におすすめ!

  • 残酷描写に耐性がある人
  • バトルロワイヤルものが好きな人
  • 『仮面ライダー龍騎』が好きだった人

あらすじ・内容紹介

〈ミラーワールド〉と呼ばれる鏡の中の世界で、命を賭けて戦う者たちがいた。

〈仮面契約者(仮面ライダー)〉と呼ばれる仮面の騎士たちは、鏡の世界の怪物〈ミラーモンスター〉と契約を交わし、己の全てを賭けて〈ライダーバトル〉という殺し合いに身を投じていく。

〈勝ち残った者の願いが叶う〉という〈ライダーバトル〉に、最後の希望を託して殺し合う〈仮面ライダー〉たち。

皆、他者の命を奪ってでも叶えたい〈願い〉を秘めている。

愛しい者を救うために、命をかける者。

自らの命を救うため、戦いに臨む者。

より豊かな生活のため、殺し合う者。

自らの享楽のためだけに、他者の命を奪おうとする者。

各々が自らの想いを掲げて命がけの戦いに臨む中で、唯一戦いを止めようとする男〈城戸真司(きど しんじ)〉。

状況を理解することなく、〈宝くじが当たりますように〉という安易な願いによって〈仮面ライダー龍騎〉となった彼は、しかし〈ライダーバトル〉を止めるために必死で奔走する。

彼の言葉は、行動は、果たして〈仮面ライダー〉たちに届くのか。

そうまでして、彼が戦いを止めようとする理由は何なのか。

そして、〈ライダーバトル〉を仕組んだ〈謎の影〉の目的とは?

脚本家・井上敏樹が描く、もう1つの〈仮面ライダー龍騎〉の物語。

『小説 仮面ライダー龍騎』の感想・特徴(ネタバレなし)

文章で蘇る、あのキャラクターたち

あの野郎、今度会ったらぶっ殺す

〈仮面ライダー〉同士が、己の願いを叶えるために殺し合う、という過酷なバトルロワイヤルを描き、『仮面ライダーシリーズ』に大きな転機をもたらした作品。

それが、『仮面ライダー龍騎』だ。

登場する仮面ライダーは13人と、過去最多。

13人の仮面ライダーたちは、それぞれに強烈な個性を放っていた。

その小説版たる今作は、各々のキャラクターの設定こそ異なっているが、その性格や振る舞いはテレビ版のキャラクターを思い出させるほどの高い再現度を誇っている。

テレビ版ではモバイルニュース配信会社〈OREジャーナル〉の見習い記者だった主人公の〈城戸真司/仮面ライダー龍騎〉は、今作では1人で〈なんでも屋〉を営んでいる。

背景こそテレビ版と異なれど、その言動は真司そのものだ。

馬鹿で短慮、しかし熱血漢の良い奴。

戦いを止めるために奔走し、それぞれの戦う理由を知って苦悩する彼の様子は、小説という媒体で描かれることで、より詳細に描写されている。

答えのない苦悩の果て、彼が出す結論は、きっと読者も納得できるものだろう。

また、そんな真司と共に行動することが多かった〈仮面ライダーナイト/秋山蓮(あきやまれん)〉。

真司の言動に苛立ちながらも、徐々に影響を受けていく彼の心情の変化も、要注目ポイントだ。

その他にも、〈黒を白にする弁護士〉こと〈仮面ライダーゾルダ/北岡秀一(きたおか しゅういち)〉や、自らの享楽のために平気で人を傷つける連続殺人犯〈仮面ライダー王蛇/浅倉威(あさくら たけし)〉、さらに〈劇場版オリジナルライダー〉として登場した〈霧島美穂(きりしま みほ)〉も、テレビ版/劇場版と境遇は変わっているが、性格や振る舞いはオリジナル版のそのままだ。

彼らが、苦悩しながらも戦いに臨む様子は、読んでいて痛々しさすら覚えつつ、目を離すことはできないだろう。

激しさを増す〈ライダーバトル〉

あの戦いを止めるには……

『仮面ライダー龍騎』という作品の大きな特徴が、〈ライダーバトル〉だろう。

テレビ版では、〈カードをバイザーに読み込ませる〉というプロセスを踏むことで、武器やモンスターを召喚し、戦っていた。

小説版である今作では、そういった〈映像映え〉する要素は廃し、〈心の中で技名を唱える〉というだけに留めている。

映像でこそ映える余分なステップを省くことで、戦闘描写がもたつくことを避け、バトルシーンがより洗練されている。

また、そういったギミックがなくなることで戦闘描写により緊迫感が生まれており、読みながらハラハラすることこの上ない。

是非とも、息も吐かせぬ戦いの様子を楽しんで欲しい。

著者・井上敏樹氏

浅倉威は糞尿の中で生まれた

『仮面ライダー龍騎』という作品は、脚本家の井上敏樹氏と小林靖子氏が協力して作り上げたものだ(ファンの間では、脚本家同士の殴り合いとも呼ばれているとか、いないとか)。

今作はその両脚本家のうち、井上敏樹氏が執筆した謂わば〈敏樹成分100%〉の〈仮面ライダー龍騎〉だ。

それ故、描写の〈えげつなさ〉は、テレビ版を遥かに凌ぐ。

読んでいて気分が悪くなるような悲惨な描写が相次ぐが、だからこそ今作はえも言われぬ〈美しさ〉も纏っている。

残酷な物語だが、締めの一文は形容し難い美しさを纏っているため、ギブアップせずに読み切って欲しい。

まとめ

〈仮面ライダー〉同士の戦いを描いた、『仮面ライダー龍騎』。

その小説版である今作は、テレビ番組という媒体から解き放たれることで、さらなる〈残酷さ〉と〈美しさ〉を纏っている。

読んでいてしんどくなるようなシーンも多々あるが、どうにか最後まで読み切って欲しい。

彼らの戦いの結末に、きっと満足できるはずだ。

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