『小説 仮面ライダー鎧武』あらすじと感想【ジンバーメロンが満を持して登場!】

『小説 仮面ライダー鎧武』あらすじと感想【ジンバーメロンが満を持して登場!】

かつて、世界の命運を左右する大きな戦いが起こった。

強制的に生命の進化を促す、抗いようのない自然の脅威〈ヘルヘイムの森〉。

そしてその森に存在する、手にした者を神にも等しい存在へと変貌させる禁断の力、〈黄金の果実〉。

世界の存亡と神の座をかけて、若者たちは激しい戦いに身を投じて行った。

今ある世界と、そこで生きる人々を守ろうとする者。

世界を作り直し、弱者が虐げられない世界を作ろうとする者。

愛するものを救おうとし、道に惑って罪を犯した者。

救済を諦め、限られた者の命だけでも永らえようとした者。

各々が信念を掲げ、命を削り、数多くのものを失っていった。

そして全ての決着はつき、今ある世界は守られた。

世界を守った青年は、新たな世界の創造主として旅立った。

そして今、残された者たちの最後の戦いが幕を開ける。

壮大なスケールで描かれたテレビドラマ、『仮面ライダー鎧武』のその後を描いた、唯一無二の小説版!

こんな人におすすめ!

  • キャラ小説が好きな人
  • 仮面ライダーシリーズが好きな人
  • 仮面ライダー鎧武を、Vシネマを含めて一通り視聴し終えた人

あらすじ・内容紹介

かつて世界を襲った大災害、〈ヘルヘイムの森〉の浸食。

強制的に生命の進化を促すその巨大な力、そして人を神に等しい存在へと進化させる〈黄金の果実〉の力は、多くの人間の運命を翻弄した。

ダンスチームに所属していた若者たちは、否応なく戦いの定めに飲み込まれていき、時に協力し、時に反目し合いながら襲いくる様々な脅威に立ち向かった。

今ある世界と、そこに暮らす人々を守ろうとした青年、〈葛葉絋汰(かずらば こうた)〉。

今ある世界を滅ぼし、弱者が虐げられない世界を新たに作ろうとした青年、〈駆紋戒斗(くもん かいと)〉。

愛する者を守ろうとした末、自らの道を見失い罪を犯し続けた青年、〈呉島光実(くれしまみつざね)〉。

限られた時間と資源の中で、大人として可能な限りの人々を救おうとした〈呉島貴虎(くれしま たかとら)〉。

大人も子供も問わず大勢の人間が、〈アーマードライダー〉に変身し、戦いに身を投じていった。

そして戦いは終わり、〈黄金の果実〉は葛葉絋汰の手に渡った。

力を手にした彼は、今ある世界を守るために、新たな土地へと旅立った。

残された者たちは、彼に守られた世界の中で生きていく。

ある者は世界の復興に注力し、ある者は侵した罪の償いに奔走する。

そんな彼らの前に現れる、新たなる敵。

多くの物を失った彼らは、これ以上何も失わないために立ち上がる。

壮大なスケールで描かれた『仮面ライダー鎧武』のその後を描く、唯一無二の小説版!

『小説 仮面ライダー鎧武』の感想・特徴(ネタバレなし)

激しい戦いを生き抜いた、彼らのその後

助かったぜ、ミッチ

今作では、『仮面ライダー鎧武』で戦い抜いた彼らの、その後の生き様が描かれる。

作中で、嘘と裏切りを重ねて罪を犯し続けた青年〈呉島光実〉は、自らが犯した罪と向き合い、贖罪の方法を模索し続ける。

光実の兄であり、〈アーマードライダーシステム〉を生み出した一員でもある〈呉島貴虎〉もまた、歴戦の傭兵にしてパティシエ〈鳳蓮・ピエール・アルフォンゾ(ほうれん〜)〉と協力して、世界各地に散って悪用され続ける〈アーマードライダーシステム〉の回収に奔走している。

その他にも、作中で登場したキャラクターたちのその後が丁寧に描写されており、多くの物を失いながらも前を向こうとしている彼らの姿を見ることができる。

当然ながらその中に、〈黄金の果実〉を手にしたことで地球を去った葛葉絋汰と、絋汰との戦いに敗れ命を落とした駆紋戒斗の姿は見えない。

そのことに一抹の寂しさを感じながらも、今よりさらに成長していこうとするキャラクターたちの奮闘は、読者にきっと勇気を与えてくれるはずだ。

そして、そんな彼らの前に新たに現れる敵。

カルト教団〈黒の菩提樹〉と、その教祖〈狗道供界(くどう くがい)〉。

かつて滅んだはずの敵と、再び相見えた彼らの最後の戦いからも、目が離せない。

小説版限定フォーム

ジンバーメロン!ハハッー

現在の仮面ライダーは、数多くの姿を使い分けて敵と戦う。

『仮面ライダー鎧武』においても、それは例外ではない。

作中の、所謂〈中間フォーム〉というべき〈ジンバーアームズ〉。

作中で登場したのは、〈ジンバーレモン〉〈ジンバーチェリー〉〈ジンバーピーチ〉の3つの姿のみであったが、変身システムの構造上(さらに言うなら、玩具の収録音声から)もう1つの姿、〈ジンバーメロン〉も存在したはずである。

何故か頑なに映像化されなかったこの〈ジンバーメロン〉(ちなみに、理由は分からないがフィギュアでは存在する)が、満を持して今作に登場する。

しかも、変身するのはまさかの人物だ。

テレビ版では焦らされ続け、結局その活躍を拝むことが出来なかったこのフォームの登場は、これ以上ないファンサービスではないだろうか。

まさかの〈通りすがり〉も登場⁉︎

通りすがりだ

更に今作には、〈ジンバーメロン〉の登場以上の衝撃も用意されている。

かつてない強敵を前に、過去に仲間として、或いは敵として戦い、散っていった〈アーマードライダー〉たちが、その姿を表す。

見事な王道展開であり、それだけでも興奮できることは間違い無いのだが、それ以上に衝撃なのが、あの〈通りすがり〉の登場だろう。

『仮面ライダー鎧武』の世界を通りすがった彼が、様々な時空で、様々な怪物と戦い続けたヒーロー達の勇姿と共に、光実に激励の言葉を送る。

かつて、世界を守り抜いたヒーローたちの活躍を目にして光実は何を想うのか。

最初から最後まで、全く油断ならない小説である。

まとめ

〈世界の存亡〉という、壮大なスケールで描かれた『仮面ライダー鎧武』。

激しい戦いに巻き込まれた世界の、その後を描いた今作では、多くの物を失いながらも前を向いて進み続けるキャラクターたちの勇姿が描かれている。

その戦いを観ていた視聴者の1人として、彼らのその後は見逃せないものであるはずだ。

また、その他にも〈ジンバーメロン〉や〈通りすがり〉のあいつなど、様々なファンサービスが用意されており、読む者を飽きさせることはない。

『仮面ライダー鎧武』という作品、ひいては『仮面ライダーシリーズ』が好きだった読者にとって、これ以上ない1冊となっていることだろう。

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