仕事の失敗や失恋、金銭トラブルetc… 例を挙げたらキリがないネガティブな出来事。
もし人生の“谷”にぶちあたった時、どうすれば気持ちを上手く切り替えられるのでしょうか。
そもそも私が思うに、気持ちが沈む原因の大半は“相手のいる悩み”だと思うのです。
たとえば「お客さんからクレームがきた」というのも相手のいる話ですし、失恋や別れなども相手のいる問題ですよね。
ではそんな時、私たちはどうするべきなのか。
その答えを導き出すために、今回注目したのは西野亮廣のエッセイ『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』(KADOKAWA)。
相手に執着しない姿勢こそポイント?
彼といえば今でこそ『えんとつ町のプペル』(幻冬舎)が大きな話題となっていますが、それまではやることなすこと否定され、バッシングを浴びせられ…。
当時について西野もいつしか“皆が殴ってもいい人間”になったと語っており、そんな経験をもとに作られたのが『えんとつ町のプペル』でした。
では日本一の嫌われ者だった彼(ごめんなさい。公式サイトの言葉を借りました)は、どのようにして今の位置に辿り着くことができたのでしょう?
まずはそんな西野から離れていく人たちを前に、彼が抱いた心情をご紹介させてください。
仕方ない。まさか恨むものか。彼らの人生です。彼らにも守らなければいけないものがあります。いつか帰ってきたときに、全て笑い話にすればいい。
焦点を“つらい今”にではなく、「いつか…」と“未来”に向けていることがわかります。
特に注目したいのが、離れていく仲間を引き留めようとも恨もうともせず“彼らにも守らなければいけないものがある”と割り切っていること。
人は負の感情が募るほど何も手につかなくなりがちですが、この潔い姿勢こそ悩みを深刻化させない大きな要因になっている気がします。
大事なのは失敗した後!
続いて紹介したいのが、壁にぶち当たった時の行動。
たとえば絵本の売り上げが思うように伸びなかった時、彼は自分自身に嘆くのではなく“なぜそうなったのか?”についてしっかり向き合っています。
作るとは何か? 完成とは何か?
「作る」という言葉を再定義し、導き出した答えが“完成=お客さんの手に届いた地点のことである”。
ここから西野はお客さんの手に作品が届くまでの動線を設計し直し、他人任せにしていた“売る”という作業と向き合うようになったそうです。
仕事や恋愛で上手くいかない時、もしかしたら取り組んでいる事柄のゴールを定義し直す必要があるのかもしれません。
私が思うに、ここがポジティブな人とネガティブな人の分岐点。
なかなかポジティブに生きられないという方は、日本一の嫌われ者からその秘訣を学んでみては?
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