人気格闘漫画『刃牙シリーズ』。
本作品は魅力的なキャラクターが多いのが人気の秘訣でもある。
様々な生き方を歩んできたキャラクターたちからは、数々の印象的なセリフが飛び出す。
そんな魅力的なキャラクターの中でも熱く心を打たれる名言、名セリフを厳選したのでご紹介しよう。
目次
長生きした分、コンマ1ミリだけワシが上かな(渋川剛気)
地下闘技場トーナメント編のベスト8で愚地独歩と渋川剛気が試合をした後、渋川が放った言葉。
互いに空手と合気道の達人同士の戦いで、苦戦の末に渋川が勝利したが二人の実力差はほとんど無く、勝利の要因は年齢で積み上げたものだと相手を称えてこの言葉を送った。
コンマ1ミリという僅かな単位が二人の拮抗した実力を表している。
この試合後に愚地独歩は自分の持つ空手の看板を下ろしてしまい、それほどまでに悔しく、負けを嚙み締めた名試合でもあった。
キサマ等の居る場所は既に我々が2000年前に通過した場所だッッッ!(烈海王)
地下闘技場トーナメント編のベスト8で烈海王と愚地克己が試合をした際に烈海王が放った言葉。
愚地克己が繰り出した必殺技「マッハ突き」を一撃で沈め、空手は中国拳法の敷いた道を辿っているだけだと相手を罵倒した。
前試合で空手の神髄を見せつけた愚地克己に突きつけるには余りにも酷い侮辱であり、非常に印象の強い名言である。
烈海王自身の強さだけではなく、中国拳法というスタイルそのものの強さを示すこととなった。
百聞は一見にしかず。百見は一触にしかず(範馬勇次郎)
「百聞は一見に如かず」という百回聞くよりも一回見た方が早いという意味のことわざがあるが、こちらも字の通り百回見るより一回触れた方が早いという意味だ。
最強の格闘家である範馬勇次郎が持つ格闘技に対する世界観で、いくら攻め方や相手の技の対策を頭で考えても、実際に拳を交えて戦わないと分からないということである。
範馬勇次郎に限らず、多くの格闘家にも当てはまる名言かもしれない。
男子はね 誰でも一生のうち一回は地上最強ってのを夢みる(範馬刃牙)
主人公・範馬刃牙のセリフで、この地上最強に当てはまるのが範馬刃牙の父親である範馬勇次郎だ。
実の息子だからこそ地上最強の父親の背中に強く憧れ、夢を見るというもっともな名言だ。
この作品に出てくるどのキャラクターよりも強く、地上最強である父親を超えようという思いのこもったセリフである。
格闘家達の目指す思いが理解できないヒロインの女子にかける言葉でもあり、範馬刃牙の強い思いが込められている。
よーいドンでしか走れぬものは格闘技者とは呼ばぬ(シコルスキー)
死刑囚編でロシアからの脱獄者であるシコルスキーがプロレスラーである舘岡を襲撃した際に放った言葉。
プロレスラーが強いのはあくまでの試合の上であり、よーいドンで始まらない実戦で強くなければ格闘技者とは呼ばないという意味だ。
本物の格闘技者であれば日常でいつ襲われても対応できるくらいには強くないといけない、という死刑囚ならではの名言である。
作中で「試合はリハーサルである」とも発言しており、多くのプロ格闘家に因縁を生んだ。
たかだか1時間余りで蚊トンボを獅子に変化る(かえる)勝利とはそういうものだ(範馬勇次郎)
地下闘技場トーナメントで鎬昂昇が兄である鎬紅葉を破り、勝利した後に範馬勇次郎が鎬紅葉に言い放った言葉。
空手家同士の兄弟で最初は兄には勝てないと弱気になっていた鎬昂昇が、勝利を手にしたことにより、地上最強と言われる範馬勇次郎に勝負を挑むまでに成長した。
負けても次がある空手の試合とは違い、負けたらそこで終わりのトーナメントでの実戦。
そこでの勝利は、人の自信や覚悟を変え、大きく成長させることを表した名言だ。
まだやるかい(花山薫)
花山薫が死刑囚であるスペックと戦った時に口にした言葉。
数々の卑怯な手で花山を攻撃するスペックに対して花山は己の拳のみで戦い、戦闘中に花山が放ったのはこの言葉だけだ。
相手の戦闘続行を確認するほどの余裕を持ち、己の強さを確実に見せつける圧倒的な名言である。
爆発で顔面をズタボロにされながらもこの言葉を放ち、スペックに拳を叩き込んだシーンは圧巻の一言。
とうの昔に義眼じゃあよ(渋川剛気)
地下闘技場トーナメントの鎬昂昇との戦いで渋川剛気が放った言葉。
鎬昂昇が相手の眼底を砕くという恐ろしい必殺技を渋川に繰り出し、勝負が決まったと思った途端に、渋川は目が潰れたことを気にもせず鎬昂昇を投げ飛ばして逆転を納める。
格闘家として生きているなら実戦で目玉を潰されることなど当たり前の世界。
そんな世界で長年生きてきた証拠でもある義眼を取り出し、若造との実力の違いを示した名言である。
わたしは一向にかまわんッッ(烈海王)
烈海王の決め台詞とも言える言葉。
戦いにおいて相手が何を使って何をしてこようとも自分は構わないという意識の表れである。
烈海王も実力のある格闘家で、実戦においては何が起こってもおかしくないということを知っているからこそ発言できる、覚悟のこもった名言である。
仮に親父が世界一弱い生物なら自分は世界で二番目に弱い生物でも構わない(範馬刃牙)
範馬刃牙が自分の父親を超えたいが故に言い放った言葉。
刃牙の目指すものは父親を超えるということだけであり、超えるべき父親が地上最強というだけで、刃牙自身は地上最強には興味がないということ。
この作品のテーマにもなっている地上最強に対して、主人公が思いを語る非常に感慨深い名言である。
まとめ
『刃牙シリーズ』に登場する名言を10個厳選して紹介したが、いかがだっただろうか。
他にも多くの名言があり、紹介したのはほんの一部だ。
作中では予想外の展開や、印象的な表現で読み手を飽きさせることなくストーリーを楽しませる工夫がある。
興味を持った方はぜひ作品を読んで、熱い気持ちを感じ取ってほしい。
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