ミステリー漫画おすすめ15選【丁々発止の心理戦】

巧妙に張り巡らされた伏線や、よく練り込まれたストーリーが読者を掴んで離さないミステリー漫画。

クライマックスで明らかになる真犯人の正体や固定観念を覆す事件の真相に、度肝を抜かれた経験はあるだろうか。

今回はスリル・ショック・サスペンスの三拍子がそろった、古今東西のミステリー漫画おすすめ15選を紹介したい。

『夏目アラタの結婚』【シリアルキラーと獄中結婚】

乃木坂太郎による漫画。

ヤンキー上がりのチンピラだが正義感の強さは人一倍な児童相談所職員・夏目アラタと、シリアルキラーの死刑囚・品川真珠の出会いから始まるサスペンス。

児相の職員とシリアルキラー、どう転がるかわからない上にどう転んでも面白いこの組み合わせを思い付いた時点で完全勝利。

歯並びガタガタのボクっ娘ヒロイン・真珠の、沼のように危険な魅力にはきっとハマるはず。

ブラフと本音を交え二転三転する展開や心理の読み合いはリーダビリティーが高く、読者をぐいぐい引っ張ってくれる。

『骨が腐るまで』【過去の悪夢が甦る?】

内海八重による漫画。

八ツ森中ミステリー5といわれる幼馴染5人組には、11歳の夏に殺人を犯し死体を埋めた過去がある。

そんな彼らに脅迫犯の魔の手が伸びて……。

過去の犯罪が現実の脅威に生まれ変わり、疑心暗鬼に駆られる心理描写に釘付け。

もともと多感で傷付きやすい思春期ど真ん中なのに加え、勘違いやすれ違いで錯綜していた人間関係に爆弾が投下され、混迷を極めていく展開は一気読みの面白さ。

誰が裏切り者か、判明した瞬間は衝撃を受けた。

『聖女の揺籃、毒女の柩』【鬼子母神が支配する、恐怖の孤児院】

夏海ケイによる漫画。

酒乱の父を亡くし島の孤児院に引き取られた兄弟。

そこは柘榴が実る楽園に思われたが、聖女として崇められる美しき院長の本性を知ってしまい……。

皆をいい子にする為なら手段を選ばないシスターの歪みきった精神構造と、動物の名前にちなんだエグすぎる体罰(というか拷問)の数々に戦慄。

エログロ方面でショッキングな描写が多いので読む人を選ぶかもしれないが、脱出劇としても楽しめる。

サイコパスVSサイコパス、下剋上からの対決展開は熱かった。

『ゴールデンゴールド』【フクノカミに狂わされる島】

堀尾省太による漫画。

主人公の早坂琉花は内地の中学校に馴染めず、島の祖母が営む旅館に下宿中の中学2年生。

ある日彼女は砂浜に漂着した置物を拾い願掛けをするが、それがきっかけで胡散臭い神様が跳梁跋扈しだし……。

フクノカミの得体の知れない気持ち悪さと、ご利益によって狂わされていく島の経済に注目。

莫大な富が舞い込んだ事で鄙びた島が観光地化され、気の良い人々が金の亡者に堕していく展開はぞくぞくする。

『虚構推理』【知恵の神の面目躍如】

同名小説を原案とする片瀬茶柴の漫画。アニメ化もした。

怪異たちの知恵の神である大学生・岩永琴子と、人魚の肉を食べたことで不死身になったボーイフレンド・桜川九郎が、各地で巻き起こる不可思議な事件に挑む。

実際に起きた出来事を推理するのではなく、怪異たちが納得する話を作り上げる逆転の発想が面白い。

作り話といえど合理的な説得力がなければ怪異たちも納得しない為、琴子の手腕が試される。

『ウロボロス―警察ヲ裁クハ我ニアリ―』【刑事とヤクザ、バディの復讐劇】

神崎裕也による漫画。ドラマ化もされた。

幼い頃に恩師を殺された刑事とヤクザが、表社会と裏社会の両面から犯人を追い詰めるバディサスペンス。

極道と刑事、正反対の立場だからこそ掴める真実を生かして黒幕に迫っていくダブル主人公の雄姿がかっこいい。

先生を殺した犯人は誰なのか、大きな謎で引っ張ると同時に警察の腐敗や社会の歪みを反映した事件も取り上げており、エンターテイメント性の面でも申し分ない。

『名探偵コナン』【見た目は子供頭脳は大人!】

青山剛晶による漫画。

高校生探偵・工藤新一は悪の組織に薬を飲まれ子供の姿にされてしまった。

彼は江戸川コナンと名乗って幼馴染の蘭の家に居候し、元の姿に戻る為の手がかりを探す。

もはや説明はいらない週刊少年サンデーの看板作品。

見た目は子供頭脳は大人のコナンが無邪気な振る舞いで犯人たちを出し抜き、博士から授けられたスーパーアイテムでもって事件を解決していく姿がかっこいい。

黒の組織のボスの正体も明らかになって、ますます目が離せない。

『金田一少年の事件簿』【じっちゃんの名にかけて】

天樹征丸とさとうふみやによる漫画。

金田一耕助の孫にあたる高校生の金田一一が、行く先々で凶悪な事件に巻き込まれ、それを解決していく姿を描く。

吹雪の山荘、絶海の孤島、隔離されたキャンプ場とミステリー物のお約束をこれでもかと踏まえたロケーションが見所。

普段はダメダメで周囲に馬鹿にされている一が、推理時に見せる勘の冴えとキレには惚れ惚れする。犯人の動機自白時に初めてわかる、被害者たちのクズさにも絶句。

『魔探偵ロキ』【北欧神話×ミステリー】

木下さくらによる漫画。

北欧神話の邪神ロキが少年の姿になって探偵事務所を営み、女子高生助手とともに様々な事件を解決していく。

半ズボン生意気ショタなロキがかわいい。助手の繭良とのコントな掛け合いにはくすりとする。

北欧神話ネタもふんだんに取り入れられており、お馴染みの神々が次々登場するのが楽しい。

キュートでポップな絵柄の読みやすい作品に仕上がっている。

『爺さんと僕の事件帖』【祖父と孫の日常事件簿】

しかくのによる漫画。

友人と探偵団を組んで活動する小学生の逸実と祖父の逸樹が、日常で遭遇した様々な事件を解決していく。

いわゆる日常の謎系ミステリーに属し、取り上げられる事件はプールの水が勝手に抜かれるトラブルからウサギ小屋のうさぎが何者かに惨殺されるといったものまで、私達の身近でも起こり得るリアリティを孕む。

逸実から話を聞くなり即真相に行き着く逸樹には安楽椅子探偵の風格が漂い、枯れ専ならずとも渋い魅力に夢中になること必至。

アレルギーや虐待など現代社会の病理に根差すエピソードも多く、読後は考えさせられた。

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