ブルーピリオド 人生に役立つ名言・名シーン10選

クラスの中でも上位カーストにいながら、人当たりもよく成績も優秀な金髪ピアスの高校生矢口八虎(やぐち やとら)。

そんな彼が美術の選択授業を取ったことがきっかけで、美術大学の中でも最高峰の学校「藝大」を目指し始めるところから本作品はスタートする。

八方美人で器用に生きていた八虎はそんな小手先の技術が通用しない、努力と才能の世界に足を踏み入れた。

時にうまく描けない悔しさに泣き、時に絵を描くことそのものの楽しさに触れながら仲間や教師と交流し、成長していく八虎。

苦悩し悩みながらも前に進む彼の姿は、学生・社会人に関わらず読む人の胸を打つだろう。

今回はそんな『ブルーピリオド』の作中に出てくる名言を10個紹介する。

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“世田介くんは絵を描くの好き?”

 

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その時生まれて初めて ちゃんと人と会話できた気がした(矢口八虎)

勉強も人付き合いも器用にこなす八虎は、それらを「ノルマをクリアする楽しさ」だと表現し「みんなが褒めるたびに虚しくなる」と感じていた。

だが美術部員・森(もり)の絵画作品に触発され、美術の授業でありのままの自分が感じたこと・素直な感情を、全力で一枚の絵に表現する。

そして教師や友人たちから、その絵で八虎が伝えたかったことを理解・共感してもらえた時、八虎が涙ながらに思った言葉が上記の台詞だ。

他人と本音で話したり、自分の本心を打ち明けるのはとても勇気がいる。

だからこそ、それを誰かに分かってもらえた時の喜びは大きいのだ。

相手が望むような言葉や行動を先んじて察し、それに合わせて生きてきた八虎。

そんな彼が生まれて初めて、自分の本心・感動を大勢の人間に伝えることができた名シーンだ。

才能なんかないよ 絵のこと考えてる時間が他の人より多いだけ(森先輩)

八虎が芸術に興味を持つきっかけとなった絵を描いた、美術部の森。

八虎に「才能があって羨ましい」と言われた彼女は、上記の言葉を返した。

我々が何かに挑戦し、上手くいかなかった時「自分には才能がない」という言葉で諦めてしまってはいないだろうか。

また誰かが成功している時「あの人には才能があるから」という言葉で終わらせてしまっていないだろうか。

「才能」という言葉は時に、その人の努力や費やした時間をないがしろにしてしまう。

何かを成すには、それに応じた自らの持つ「何か」を差し出さなければならない。

彼女にとっては、それが自分の時間だったのだ。

頑張れない子は 好きなことがない子でしたよ(佐伯先生)

続く台詞は「好きなことに人生の一番大きなウエイトを置くのって普通のことじゃないでしょうか?」というもの。

「絵は趣味じゃダメなのか」「将来の保証がないのに美大にいくメリットは?」と尋ねる八虎に、高校の美術教師である佐伯(さえき)先生が答えた台詞だ。

グローバル化やIT化が進んでいく昨今、これから社会や働き方は目まぐるしく変化し、以前の常識も通用しなくなる場面も増えるだろう。

その時、最終的な強みとなるのは自分の「好き」という感情なのかもしれない。

努力するにはエネルギーとなる「何か」が必要だ。

「好きなことを仕事にすれば、一生働かなくて済む」という言葉もあるほど、「努力と好き」の関係は長く・深い。

でも世間が良いっていうものにならなきゃいけないなら俺は死ぬ(鮎川龍二)

体は男性だが、女性ものの服を好み男性とのデートを楽しむ鮎川(あゆかわ)ことユカ。

言動もファッションも自分の好きなようにふるまう彼は、時としてそれを他者に受け入れてもらえず、残酷なやり方で拒絶されることもある。

そんな彼をなぐさめようと「男の格好をしてた方がモテる」と言う八虎に対して、ユカが返したのが上記の台詞。

ユカのように他者の目線や場の空気を気にせず、常に自分を出して生きるのは難しいかもしれない。

それでも時として自分が傷つくことを恐れず、己を通す決意が必要な場面も出てくるだろう。

そんな時こそ、この台詞を胸に今一度踏ん張る勇気を持ちたい。

矢口さんの言いたいこと教えてください 美術は文字じゃない言語なんですから(佐伯先生)

この台詞は八虎がその道を進むきっかけとなった、美術の課題を出された時にも佐伯先生から投げかけられていたものだ。

他人の望む言動を常に意識して動き、「遊びも勉強も大事」という親の言いつけを守って生きてきた八虎。

そんな彼が直面した、誰に強制されたわけではない自身で選んだ「絵を描くこと」への悩み。

佐伯先生は苦悩する八虎に文字や言葉ではなく、絵で今現在の八虎自身のことを教えてほしいと語りかける。

絵は言葉や態度と違い、自分に嘘はつけない。

文字は便利なツールで、意思疎通や物事の可視化などに役立つが、時にそれ以外の言語でしか表せないこと・ものもあるだろう。

美術の授業に出した課題で、八虎が自分の感動や感性を一枚の絵に表現できたことを知っている佐伯先生だからこそ、彼にそうアドバイスできたのだ。

本心をあまり多くは語らない彼女だが、この台詞から八虎への信頼と期待が感じられる名言だ。

悔しいと思うならまだ戦えるね(鮎川 龍二)

初心者の自分よりも絵の経験がないにも関わらず、他の追随を許さないほどハイクオリティな絵を描く世田介(よたすけ)。

そしてそんな彼に嫉妬する八虎を見て、ユカが焚きつけるように言った台詞。

ある物事に一生懸命になればなるほど、成果を出している他者に嫉妬したり悔しさを覚えることもあるだろう。

だがそれは「あのレベルまで自分もいけるはずなのに」というある種の自信の裏返しではないだろうか。

他人に強い悔しさ・嫉妬を覚えたあなたなら、これからも戦っていける。

それでもくじけそうな時はこの台詞を思い出し、自分を奮い立たせてほしい。

好きなことをやるって いつでも楽しいって意味じゃないよ(矢口八虎)

八虎はそれまでの悩みを昇華させた渾身の一枚を描き上げ、周りの評価を得る。

だが次に描いた課題作品は(前の作品の)焼き回しだ、と全く評価されなかった。

今までの努力が全て否定されたような気持ちになる八虎。

追い討ちをかけるように母親からは「好きなことだから頑張れるんじゃない?」と何の気無しに言われ、上記の台詞をそっと口にする。

自分の「好き」は大きなエネルギーになる、だがそれらは常に「楽できる」「楽しい」に繋がるわけではない。

「好きなことを仕事にしたのに辛い」と嘆く人に「自分の好きなことなのだから耐えられるだろう」と叱責する人もいるが、それは違う。

「好き」を選んで進む道は、時に「好きではないこと」をやるよりも辛い場面がある。

それでもその道を選んでしまうのが「好き」たる所以なのだ。

トライ&エラー トライ&エラー トライ&エラーよ!(大葉先生)

小手先の技術だけを詰め込んだ「受験絵画」でも何でもいいから、藝大に受かりたい!と切に願う八虎。

だが大葉先生は「(受験絵画で受かったのは)過去の話だ」と一蹴し、続けて「自分の絵を信じなきゃいけないから昔より難しい」と語る。

経験や武器の少ない八虎が他の藝大志望者たちに勝つには、より多くの挑戦と失敗を重ねる必要がある。

大葉先生は八虎がその苦難を乗り越えられることを信じ、上記の台詞を熱く語る。

大きな課題や壁を前にした時、我々はついつい近道や裏技を探してしまいがちだが、結局のところ一番早い乗り越え方はただ挑戦を繰り返し、失敗から学ぶことなのだ。

後悔はないですよ 反省は死ぬほどあるけど(矢口八虎)

受験前は「本気で楽しんで・努力して、ダメだった時が恐ろしい」と怯えていた八虎。

追い討ちをかけるように3日間かけておこなう二次試験では、体調不良で1日目のほとんどをフイにしてしまった。

だが様々な出会いと問題・困難を乗り越え成長した彼は、試験を最後まで諦めることなく全力を尽くす。

そして全ての受験が終わった後に佐伯先生に試験の手応えを聞かれ、さらりと上記の台詞を言うのだ。

何事も反省はするべきだが、後悔はいくらしてもしょうがない。

そして自分の全力を出し切ったと言えるのなら、反省点はあっても後悔することはほとんどないだろう。

今まで悩み苦しみながら絵を描いてきた八虎が、受験で全てを出し切れたことを表している名言だ。

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