目次
- マイキーのプロフィール
- タケミっち、今日から俺のダチ!!なっ♡
- だからオレが不良の時代を創ってやる
- 愛美愛主(メビウス)に日和ってる奴いる?いねえよなぁ!!?
- ケンチンは優しいな…ゴメン、ケンチン。オレ、ケンチンが隣にいてくれてよかった
- 群れてしか行動できない奴らが何の用?
- 東卍(トーマン)はオレのモンだ。オレが後ろにいるかぎり誰も負けねぇんだよ
- オレは仲間(オマエ)と争いたくないんだ
- オレは場地(ダチ)とは戦えねぇ
- “誰かが傷ついたらみんなで守る”“一人一人がみんなを守るチームにしたい”そうやってできたチームだったな
- 東卍(オレら)は時代を創る。黙って見とけ
- 挫けそうな時、オレがオレでなくなりそうな時、オレを叱ってくれ、タケミっち。兄貴のように
- やっと終わるんだね。オレの人生は苦しみだけだった
- 今日から俺”マイキー”になる
- 最初にタケミっちを見つけたのはオマエじゃない!オレだ!
- いいかオマエら、この戦い、後ろに隊長は一人もいねぇ。俺だけでいい!
- ありがとう、タケミっち
- 2万人連れてこい!!
- タケミっちはオレのヒーローだ
- 本日をもって東京卍會は解散する!!!!
- 助けてくれ、タケミっち
- おわりに
オレは仲間(オマエ)と争いたくないんだ
3巻23話Reseek。
8・3抗争で東卍を裏切って愛美愛主側についたペーやん(林良平)にマイキーが言った台詞。
愛美愛主総長・長内を刺して警察に自首したパーちんを慕っていたペーやんは、パーちんが逮捕されたのに何もしない東卍に納得がいかない。
そんなペーやんと対峙することになったマイキーは悲しそうな顔をして言った。
「オレを見ろ。笑ってるか? パーちんが捕まって笑ってるかよ?辛(つれ)ぇよ」
「気が済むまでオレを殴れ」
「オレは仲間(オマエ)と争いたくないんだ」
「それで全部チャラにして戻ってこい、ぺーやん」
マイキーのこの一連の台詞は、パーちんが捕まってしまったことに対するマイキーなりの贖罪の気持ちや、たとえ自分を裏切ったとしても許すことができる彼の仲間想いの側面が表れている。
そして、マイキーたちが創り上げた東卍はそんなペーやんでさえも戻ることができる懐の深さを持つチームなのである。
余談だが、マイキーと東卍メンバーの優しさに触れ、チームに戻ったペーやんは、今度こそ東卍の本当の一員として天竺との抗争で見事な活躍を見せつけることになる。
オレは場地(ダチ)とは戦えねぇ
6巻50話Before dawn。
血のハロウィン(東卍VS芭流覇羅(バルハラ))を翌日に控えた決起集会でマイキーが言った台詞。
芭流覇羅の中には、かつて東卍の壱番隊隊長だった場地圭介(ばじけいすけ)もいた。
たとえ相手が場地でも、裏切り者は容赦しないというのが東卍のやり方である。だが、マイキーは穏やかな顔で言った。
「オレは場地(ダチ)とは戦えねぇ」
「それがオレの出した答えだ!!!みんな力を貸してくれ!!!明日オレらは芭流覇羅をぶっ潰して場地を東卍に連れ戻す!!」
マイキーの言葉に集会が大歓声に包まれる。
マイキーは芭流覇羅との戦いに勝ちつつ、更に場地も取り戻すという最も困難な選択をした。そんな仲間想いのマイキーだからこそ、東卍のメンバーはマイキーを慕い、彼にどこまでもついていくのだろう。
マイキーが東卍の総長なのは、ただ喧嘩が強いからだけではないということが分かる名場面である。
“誰かが傷ついたらみんなで守る”“一人一人がみんなを守るチームにしたい”そうやってできたチームだったな
8巻63話One for all。
血のバレンタイン(東卍VS芭流覇羅)、クライマックス。
あと少しで羽宮一虎(はねみやかずとら)を殺すところだったマイキーが、タケミチのおかげで正気を取り戻して言った台詞。
マイキーは自らの兄の真一郎を殺した一虎を許すことができなかったが、タケミチが持っていた場地のお守りを見て、東卍を結成した意味を思い出す。
「“誰かが傷ついたらみんなで守る”“一人一人がみんなを守るチームにしたい”そうやってできたチームだったな」
場地はあの日の約束を守るために自決することを選んだ。自分を刺した一虎に負い目を感じてもらいたくなかったから。
そして、マイキーに一虎を許してほしかったから。場地の真意にマイキーと一虎がようやく気付けたときには、彼はもうこの世にいなかった。
この台詞はマイキー名言史上、最も悲しく切ない台詞の1つである。
東卍(オレら)は時代を創る。黙って見とけ
12巻106話Dawning of a new era。
聖夜決戦(クリスマス決戦)で、マイキーが黒龍(ブラックドラゴン)10代目総長・柴大寿(しばたいじゅ)を足蹴り一撃で沈めた後で言った台詞。
大寿はマイキーに倒されながらも、それでも勝負を諦めようとしなかった。そんな彼に向かってマイキーは言った。
「…大寿、黒龍(ブラックドラゴン)は強いよ。でも時代は創れねぇ。オマエは喧嘩が強えぇだけ。心がねぇ」
「東卍(オレら)は時代を創る。黙って見とけ」
そう言ったマイキーと東卍に熱い心を宿らせたのは、今は亡きマイキーの兄・真一郎や場地、そして、ドラケンやタケミチ、三ツ谷といった現東卍のメンバーたちだ。
仲間たちが自分の心の中にいるから「オレは強くいれる」と言うマイキー。
だが、東卍という夢のためとはいえ、真一郎、パーちん、場地と、大切な人たちを次々と失い続けるマイキーの姿には、この頃から陰りのようなものが見え始めていた。
挫けそうな時、オレがオレでなくなりそうな時、オレを叱ってくれ、タケミっち。兄貴のように
13巻109話Not apt to give any way。
聖夜決戦の後、マイキーがタケミチに言った言葉。
マイキーは兄である真一郎を失ってしまった後、いつか自身の深い心の闇「黒い衝動」に呑まれるのではないかという不安を感じ続けていた。
だから、マイキーは真一郎の面影があるタケミチに、ある頼み事をする。
「本当に大切な事は喧嘩に勝つ事じゃねぇ。自分に負けない事だ。オマエは弱えぇのに誰にも屈しない。あの黒龍(ブラックドラゴン)にすら屈しなかった」
「挫けそうな時、オレがオレでなくなりそうな時、オレを叱ってくれ、タケミっち。兄貴のように」
そんなマイキーの頼みを、タケミチは「もちろんです!!」と元気に応じる。
だが、この時のタケミチはマイキーのそれがどれほど深刻な頼み事だったのか、本当の意味を理解していないのだった。
やっと終わるんだね。オレの人生は苦しみだけだった
14巻119話Too late to be sorry。
現代、フィリピンのマニラ。ナオトに頭部を撃たれ、タケミチの腕の中で死んでゆくマイキーが泣きながら言った言葉。
タケミチが東卍を出た後、自身の抱える闇を一人では抑えきれなくなったマイキーは、ドラケン、三ツ谷、八戒、松野千冬(まつのちふゆ)を始めとする東卍の主要メンバー全員を殺害してしまう。
そんなマイキーは死んで全てを終わりにすることを望んでいた。
マイキー「やっと終わるんだね。オレの人生は苦しみだけだった」
タケミチ「そんな事言わないで、マイキー君。オレ……変えれるから。オレ、過去に戻れるんだ。やり直せるんだ」
マイキー「ありがとう、タケミっち。オレを慰めてくれるんだな。嘘でも嬉しいよ」
マイキーの創り上げた絶望的な未来と、あまりにも悲しすぎる言葉に、タケミチは涙と共に決意する。今度こそ、マイキー、東卍、ヒナ、失ったすべてを取り戻すことを。
今日から俺”マイキー”になる
14巻123話You’re not my type。
マイキーが異母妹の佐野エマに言った言葉。
マイキー(万次郎)は、外国人のような名前を持つエマが名前のことで人にからかわれることがないように自身もマイキーと名乗ることに決めた。
「今日から俺”マイキー”になる。兄貴の俺がマイキーだったら、一緒だから変じゃねぇだろ?」
マイキーの思いやりのある言葉にエマは笑った。
それ以来、エマは寂しいと感じたことはないそうだ。母に捨てられて孤独を感じていたエマ。しかし、彼女は自分が独りぼっちではないことが分かったのだ。
最初にタケミっちを見つけたのはオマエじゃない!オレだ!
17巻144話Big-hearted。
聖夜決戦の翌日、東卍に敗れた元10代目黒龍の特攻隊長・乾青宗(いぬいせいしゅう/イヌピー)に対してマイキーが言った台詞。
聖夜決戦で黒龍が東卍に敗れ、10代目総長の大寿が引退、黒龍は東卍の傘下に降ることになった。大寿に立ち向かうタケミチに黒龍初代総長・真一郎の面影を見たイヌピーは、黒龍の11代目総長にタケミチを指名する。
ところが、タケミチを取られると感じたマイキーは子供のように「ヤダ」と断り、タケミチを最初に見つけたのは自分だ、とイヌピーに釘を刺した。
マイキーがイヌピーに対してヤキモチを焼く姿が可愛らしい。
しばしば忘れがちだが、マイキーは強く頼れる東卍の総長である前に、まだ16歳の少年なのだ。マイキーの年齢相応な一面が出ている、とても微笑ましい台詞と言っていいだろう。
いいかオマエら、この戦い、後ろに隊長は一人もいねぇ。俺だけでいい!
17巻145話Go-to guy。
関東事変(東卍VS天竺)の抗争を翌日に控える、東卍最後の決起集会でマイキーが言った言葉。
天竺の卑劣なやり口によって壱番隊から伍番隊までの隊長がほぼ全滅し、東卍は抗争が始まる前から満身創痍の状態に追い込まれてしまう。
しかし、それでもマイキーの自信は揺るがなかった。
「いいかオマエら、この戦い、後ろに隊長は一人もいねぇ。俺だけでいい!」
その言葉に、集会は大歓声と熱狂の渦に飲み込まれた。
マイキーはたった一言で、圧倒的に不利な状況の東卍メンバーを勇気づけ、奮い立たせてしまった。そんなマイキーの人並み外れて強いカリスマ性や存在感を感じずにはいられない台詞と言えるだろう。
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