和久井健によるSFヤンキー漫画『東京卍リベンジャーズ』に登場する「無敵のマイキー」こと佐野万次郎は東京最大の暴走族グループ、東京卍會の総長だ。
この記事では、強いだけでなく子供っぽい一面や繊細な一面、危険な一面など、さまざまな魅力的な面を持ち、人気投票では必ず上位に食い込む超人気キャラであるマイキーの名言を20個厳選して紹介する。
目次
- マイキーのプロフィール
- タケミっち、今日から俺のダチ!!なっ♡
- だからオレが不良の時代を創ってやる
- 愛美愛主(メビウス)に日和ってる奴いる?いねえよなぁ!!?
- ケンチンは優しいな…ゴメン、ケンチン。オレ、ケンチンが隣にいてくれてよかった
- 群れてしか行動できない奴らが何の用?
- 東卍(トーマン)はオレのモンだ。オレが後ろにいるかぎり誰も負けねぇんだよ
- オレは仲間(オマエ)と争いたくないんだ
- オレは場地(ダチ)とは戦えねぇ
- “誰かが傷ついたらみんなで守る”“一人一人がみんなを守るチームにしたい”そうやってできたチームだったな
- 東卍(オレら)は時代を創る。黙って見とけ
- 挫けそうな時、オレがオレでなくなりそうな時、オレを叱ってくれ、タケミっち。兄貴のように
- やっと終わるんだね。オレの人生は苦しみだけだった
- 今日から俺”マイキー”になる
- 最初にタケミっちを見つけたのはオマエじゃない!オレだ!
- いいかオマエら、この戦い、後ろに隊長は一人もいねぇ。俺だけでいい!
- ありがとう、タケミっち
- 2万人連れてこい!!
- タケミっちはオレのヒーローだ
- 本日をもって東京卍會は解散する!!!!
- 助けてくれ、タケミっち
- おわりに
マイキーのプロフィール
出典:amazon.co.jp
名前 | 佐野万次郎(さのまんじろう) |
---|---|
通称 | マイキー |
生年月日 | 1990年8月20日(15歳) |
身長 | 162㎝ |
体重 | 56kg |
血液型 | B型 |
所属・階級 | 東京卍會総長→関東卍會総長→梵天首領 |
愛車 | CB250T(通称バブ) |
好きなもの | ・使い古しのタオルケット ・お子様ランチの旗 |
声優 | 林勇 |
実写版キャスト | 吉沢亮 |
武勇伝 | ・小学5年生で暴走族”罰漢(バチカン)“の総長をノシた。 ・芭流覇羅(バルハラ)の副総長兼総長代理の半間修二を一撃でノシた。 ・黒龍(ブラックドラゴン)10代目総長、柴大寿を一撃でノシた。など、武勇伝多数! |
マイキーは、東京最大の暴走族グループである東京卍會の総長だ。身長160センチほどと、男としては小柄な外見に反して、どんな相手も得意の足蹴りで1発KOしてしまうことから「無敵のマイキー」の異名で恐れられている。
親代わりで、黒龍(ブラックドラゴン)の初代総長だった兄の佐野真一郎を慕っており、彼に憧れて、ドラケン(龍宮寺堅)たちと東京卍會を創立した。
そんなマイキーの性格は子供っぽくて自由奔放、とても仲間想いだ。
また、喧嘩に強いだけでなく、とても繊細な一面を持ち、マイキーの妹の佐野エマは「今でも使い古したタオルケット握りしめてないと寝れない弱い男の子」と評している。
しかし、その一方で、ひとたび大切な人たちを失って闇に堕ちると「黒い衝動」に身を任せ数々の悪事に手を染めてしまうという危険な側面も持ち合わせている。
最強の不良マイキー(佐野万次郎)の無敵すぎる名言20選!
タケミっち、今日から俺のダチ!!なっ♡
1巻3話Resolve。
マイキーが主人公、花垣武道(以降タケミチ)と初めて出会った時に言った台詞。マイキーは、タケミチにいきなり「タケミっち」というあだ名をつけ、しかも友達宣言までしてしまう。
マイキーの無邪気かつ自由奔放な性格が体現されたシーンだが、当時はまだ東京卍會は極悪組織という情報しかないので、彼が何か企んでいるのではと思った読者も多いはずだ。
しかし、実際のところは自分よりも喧嘩が強い奴にも立ち向かっていくタケミチに対して、マイキーは亡き兄・真一郎の面影を感じており、本当にタケミチのことが気に入っていたのである。
だからオレが不良の時代を創ってやる
1巻5話Revolve。
マイキーが、タケミチに対して自分の夢を語ったときの台詞。今は不良がダサいと言われる時代だが、昔はたくさんの暴走族がいて喧嘩ばかりして、でも自分のやったことの責任は自分で取っていた。
だから、マイキーは言う。
「そんな奴らがなんでダセーんだ?」
「だからオレが不良の時代を創ってやる」
「オマエもついてこい。オレはオマエが気に入った。花垣武道」
タケミチはマイキーの夢とその真っ直ぐな人柄を知り、大きな衝撃を受ける。
なぜなら、12年後のマイキー率いる東京卍會は賭博(ギャンブル)・詐欺・強姦(レイプ)・殺人など、何でもありの極悪集団に変わり果てていたからだ。
この一連の台詞はマイキーの夢や信念を語った名言であると同時に、12年の間に一体、何がマイキーを変えてしまったのかという底知れぬ不穏さと、大きな問いを投げかけている。
愛美愛主(メビウス)に日和ってる奴いる?いねえよなぁ!!?
2巻11話Reburn。
東卍のメンバー全員に向かってマイキーが言った煽りの言葉。
この台詞を言った時のマイキーのあまりの格好よさから、ティーンの間でもTikTokなどのSNSで話題となり、「JC・JK流行語大賞2021上半期」のコトバ部門第3位にもランクインした。
マイキーがこの台詞を使った経緯だが、当初暴走族グループ「愛美愛主」に親友を襲われた東卍参番隊隊長・パーちん(林田春樹)はみんなに迷惑をかけてはいけないから、と喧嘩をためらっていた。
しかし、総長のマイキーはパーちんの本心を聞き出し、愛美愛主を潰すことを決断する。
「東卍(こんなか)にパーの親友(ダチ)やられてんのに迷惑って思ってる奴いる!?」
「パーの親友やられてんのに愛美愛主(メビウス)に日和ってる奴いる? いねえよなぁ!!?」
「愛美愛主(メビウス)潰すゾ!!!」
マイキーの言葉に東卍メンバーの心は一つとなり、不良の道を外れた凶悪チーム愛美愛主と戦うことが決まった。
マイキーはチームの皆に気合を入れるために使ったが、SNSでは気合を入れるためだけではなく、明らかに気乗りしていない人に何かを強制するためにこの台詞を使う子供もおり、その場合は「いねハラ」と呼ばれている(笑)
ケンチンは優しいな…ゴメン、ケンチン。オレ、ケンチンが隣にいてくれてよかった
2巻12話Remind。
東卍の幹部であるパーちんの親友とその彼女が暴走族「愛美愛主」に襲われ、マイキーとドラケンで彼女の見舞いに行った時に、マイキーがドラケンに言った台詞。
マイキーとドラケンは、娘が重傷を負わされて未だ意識が戻らないことに憤る父親に理不尽な中傷を受ける。謂れのない中傷に怒るマイキーだったが、
「不良の世界のことは、不良の中だけで片付ける。一般人に被害出しちゃダメだ。周りの奴泣かしちゃダメだ」
「下げる頭持ってなくてもいい。人を想う“心”は持て」
とドラケンに諭されたことで、自らの振る舞いを深く反省する。
「ケンチンは優しいな…ゴメン、ケンチン。オレ、ケンチンが隣にいてくれてよかった」
それは、マイキーの心からの感謝の言葉だった。
このエピソードが示すように、ドラケンはマイキーの心であり、彼はマイキーが超えてはならない一線を踏み越えるのを止める重要な役割を担っている。
だからこそ、ドラケンが死んでしまった未来ではマイキーは闇に堕ち、東卍は数々の悪事に手を染めてしまうことになるのだ。

群れてしか行動できない奴らが何の用?
2巻番外編Zero。
中学生の鮫山の呼び出しをくらった小学五年生のマイキーが、自分よりも身体の大きい鮫山を飛び蹴り一発で沈めた後に言った台詞。
鮫島の顔は陥没しており、鮫山の仲間たちは喧嘩する前からマイキーの空気に呑まれていた。
体格差や多勢に無勢をものともしないマイキーの強さと、群れないと喧嘩もできない人間を軽蔑している彼の性格がよく表れている台詞である。
鮫山をノシたマイキーはドラケンに言う。
「オマエみたいにカッケー奴がさ、なんでこんなカス共とつるんでんの?」
「オレの友達になれ! ケンチン!」
そして、そんなマイキーの強さ、格好良さに憧れたドラケンはその日からマイキーと友だちになったのである。
東卍(トーマン)はオレのモンだ。オレが後ろにいるかぎり誰も負けねぇんだよ
3巻15話Revibe。
愛美愛主の総長・長内信高(おさないのぶたか)を得意の足蹴りで瞬殺した後にマイキーが言った台詞。
長内は、その前に東卍の武闘派であるパーちんと戦ったが、高校生と中学生の体格差や、長内自身がボクシングを囓っていることもあり、パーちんは手も足も出なかった。
「ゴメン…マイキー、オレ…ふがいねえなぁ」
朦朧とした意識の中で謝るパーちんにマイキーは言う。
「何言ってんの?パーちん!オマエ、負けてねえよ」
その言葉に大笑いする愛美愛主のメンバーたち。
しかし、そんな彼らの目の前で、マイキーは長内を足蹴り一発でノックアウトする。
「パーちんが負けたと思ってるやつ、全員出てこい。オレが殺す」
「東卍(トーマン)はオレのモンだ。オレが後ろにいるかぎり誰も負けねぇんだよ」
東卍VS愛美愛主の頂上決戦、決着の瞬間だった。
無茶苦茶な台詞ではあるが、東卍総長としても、男としても、これ以上に格好いい台詞は見当たらない。男なら一生に一度は言ってみたい台詞である。
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