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『メタルギアソリッド サブスタンスI シャドーモセス』あらすじと感想【人間の意思は遺伝子に規定されるのか?】

『メタルギアソリッド サブスタンス1 シャドーモセス』野島一人【人間の意思は遺伝子に規定されるのか?】

人間の意思を司るものは、何なのだろうか。

脳か、遺伝子か、それとも信念か。

仲間も、己が意思さえもを疑いながら挑む、孤独なスニーキングミッションが始まる。

大人気ゲーム作品『メタルギアソリッド』のノベライズ版‼︎

こんな人におすすめ!

  • SFに興味のある人
  • 戦争、バトル作品が好きな人
  • ゲーム「メタルギアソリッド」シリーズが好きな人
  • メタルギアシリーズに興味はあるが、ゲーム版にはなかなか手が出せなかった人

あらすじ・内容紹介

米軍の誇るハイテク特殊部隊、「FOXHOUND」とその傘下、次世代特殊部隊が突如として蜂起した。

彼らはアラスカの孤島、シャドー・モセス島の核兵器廃棄所を占拠。

米政府に対し、10億ドルと伝説の軍人、「BIG BOSS」の遺体の引き渡しを要求する。

そして、暗雲が立ち込めるシャドー・モセスにたった1人で潜入する元特殊部隊員。

彼こそが、新たなる伝説の傭兵、ソリッド・スネーク。

頼りになるのは、無線から聞こえる後方支援部隊の助言と、鍛え上げられた自身の肉体、そして経験のみ。

米国の特殊部隊でありながら反旗を翻し、人質と核、更には核ミサイル発射システム「メタルギア」の存在を匂わせて、政府を脅迫するFOX HOUNDの隊員たち。

そして彼らを率いる因縁の男、「リキッド・スネーク」を相手に、ソリッド・スネークは孤独な戦いに臨んでゆく。

『メタルギア ソリッド サブスタンスI シャドー・モセス』の感想・特徴(ネタバレなし)

物語を彩る個性的なキャラクター

シャドー・モセスには核廃棄施設がある。そこを占拠したのは、FOXHOUND部隊と彼らが率いる次世代特殊部隊だ

本作の大きな魅力は、各々が曲げることのできない信念を抱えたキャラクター達だろう。

主人公のソリッド・スネークは、冷静沈着な皮肉屋でありながら他者の意思を尊重し、一度認めた相手はたとえ敵であっても励ますことのできる好漢だ。

そして、孤独な戦いに挑むソリッド・スネークを後方から支援する味方たち。

ソリッド・スネークの上官でもあり、友人でもあるロイ・キャンベル大佐は、女好きこそ過ぎる部分はあるが、優秀な指揮官だ。

更に古事成語に詳しいデータ処理の専門家、10代にして作戦のサポーターに抜擢されたメイ・リンや、遺伝子治療の専門家にして敵情に最も詳しい研究者、ナオミ・ハンターなど、個性あふれるメンバーがソリッド・スネークをサポートする。

そして敵キャラ。

核をチラつかせて米国を脅迫するハイテク特殊部隊「FOX HOUND」のメンバーもまた個性的だ。

リーダーである「リキッド・スネーク」は、ソリッド・スネークと瓜二つの容姿を持ち、とある因縁を持つ強敵だ。

そして彼に仕えるリボルバー拳銃使いの、リボルバー・オセロットや、ネイティブアメリカンとイヌイットの混血にしてシャーマンの力を持つバルカン砲使い、バルカン・レイブン。

読心能力や念動能力を持つサイキッカー、サイコ・マンティスに、猟犬を従えたクルド人女性、ライフル使いのスナイパー・ウルフなど、ゲームではイベントボスとして登場していた敵キャラ達の個性もまた、小説という形になることでより魅力的に描かれている。

更にそこに、メタルギア開発に携わっていながらも自身の過ちに気づき、ソリッド・スネークに協力する天才、オタコンことハル・エメリッヒや、敵か味方かも不明な謎の人物、サイボーグ忍者なども登場し、物語はますます混沌とした魅力を纏っていく。

手に汗握るスニーキングミッションと、その裏で蠢く陰謀

メタルギア・レックス。新型メタルギアのコードネームだ

ゲーム版の『メタルギアソリッド』の大きな魅力の1つであった「スニーキングミッション」。

その魅力は、ゲームという枠組みを超えた本書の中でも衰えることはない。

武器を携帯した敵が溢れる施設に、己が身一つで潜入し、武器を調達し、可能な限り敵に見つからずに任務を遂行していく緊迫感は、著者である野島一人氏の手腕によって見事に表現されている。

丸腰の状態で敵地に潜り込む恐怖と緊張を、これでもかというほど味わせてくれるだろう。

また、スニーキングミッションに必須の「スニーキングスキル」。

周囲の気配と同化し、自身の気配を悟らせないこの特殊技能について、ソリッド・スネークの視点からゲーム版よりも更に詳細に語られる。

ゲームを既にプレイしたことがある人でも、更にメタルギアの世界の奥深さに触れることができるのではないだろうか。

骨太のテーマに添えられた、もう1つの物語

そのファイルは、次のような思わせぶりな文章ではじまっていた。

本作の大きなテーマの中に、「遺伝子」が据えられている。

遺伝子は人の存在を定義づけるのか。

もしくは、遺伝子に縛られない生き方が出来るのか。

人から人へ、世代を経て受け継いでいかれるものは何なのか。

自身のルーツを知ったソリッド・スネークが出す結論も、本書の大きな魅力の1つだ。

更に本書には、テーマをより強く伝えるためのギミックも仕掛けられている。

ゲームでは存在していなかったキャラクターを登場させることで、読者は第3者目線で物語を読み進めることになる。

読者と共にソリッド・スネークの戦いの記録を読む進める者の存在は、本作のテーマをより強調する。

このようなギミックを用いてなお、『メタルギアソリッド』という物語を力強く成立させているのは、一重に著者である野島一人氏の筆力の賜物だろう。

まとめ

本書は、大人気ゲーム作品『メタルギアソリッド』のノベライズである。

しかし、単なるノベライズとしてストーリーを追うことに終始することはない。

『メタルギア』という作品に込められたテーマを読み解き、時にはストーリーにすら手を加えることによって、1冊の小説として非常に高いレベルで物語をまとめ上げている。

『メタルギア』シリーズに興味はあるがゲームはしたことがない、という人だけでなく、既にメタルギアをプレイ済みの人であっても、より深く物語に浸ることができる1冊だ。

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