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『メタルギアソリッド ファントムペイン』あらすじと感想【復讐と「言語」の意味を問う闘争】

『メタルギアソリッド ファントムペイン』野島一人【復讐と、「言語」の意味を問う闘争】

最愛の師「ザ・ボス」を自らの手で抹殺し、彼女の遺志への解釈の違いから、友であるゼロ少佐とも対立を深めていった「ビッグ・ボス」。

自ら作り出した兵士たちの楽園「国境なき軍隊」を、ゼロ少佐とその仲間「スカルフェイス」に蹂躙された彼は9年の眠りを経て、憎しみを抱えたヴェノム・スネークとして覚醒する。

「伝説の英雄」が「最悪のテロリスト」へと変貌を遂げる、「メタルギアサーガ」の最後のピース。

こんな人におすすめ!

  • 言語に興味がある人
  • メタルギアシリーズが好きな人
  • メタルギアシリーズを全て追ってきた人

あらすじ・内容紹介

1975年。

ビッグ・ボスが率いていた「国境なき軍隊」は、「ゼロ少佐/サイファー」と繋がりを持つ「スカルフェイス」と、彼の指揮する特殊部隊「XOF」の襲撃を受けて壊滅した。

国境なき軍隊の拠点であった海洋プラント「マザーベース」は陥落し、多くの仲間が死んでいった。

ビッグ・ボスに憧れた少年「チコ」も、彼が救い出した少女「パス」の体内に隠されていた爆弾により死亡。

更にその爆風を間近で浴びたビッグ・ボスもまた、長い眠りについた。

そして9年後。

激しい憎悪と共に、スネークは再び目覚める。

襲いくる「炎の男」と「ガスマスクの少年」、そしてスカルフェイス。

彼らが擁する世界初の2足歩行型メタルギア、「サへラントロプス」。

憎しみを抱えたヴェノム・スネークが、彼らとどのように戦うのか。

そして「英語」を滅ぼすと嘯くスカルフェイスの、真の目的とは。

メタルギアシリーズのミッシングリンクを繋ぐ、最後の1ピース!

『メタルギアソリッド ファントムペイン』の感想・特徴(ネタバレなし)

悪に堕ちる復讐鬼、「憎しみのヴェノム・スネーク」

本作の主人公、ビッグ・ボスは、今回から「ヴェノム・スネーク」と呼ばれる。

大勢の仲間を失い、自らも左腕を失った上に脳に黒い破片が刺さった彼は、失ったもの達が訴え、存在しないはずの腕の痛み「幻肢痛(ファントムペイン)」に苛まれながら、戦いに臨む。

地獄から戻ってきた鬼として復讐を遂げるため、彼は新たな軍事組織「ダイヤモンド・ドッグス」を立ち上げ、スカルフェイスに挑んでゆく。

彼をサポートするのは、同じく復讐鬼と化した国境なき軍隊の副官、カズヒラ・ミラー。

彼もまた、多くの仲間を失った憎しみを抱えてている。

ただひたすらに復讐を望む彼は、前作『メタルギアソリッド ピースウォーカー』までで見せていたひょうきんさの一切がなくなり、裏切りの可能性があるものには過酷な拷問を与える、まさに「復讐の鬼」となっている。

また、復讐に取り憑かれ暴走気味のミラーのブレーキ役となるのが、かつてはビッグ・ボス属する米軍と対立していた元ソ連兵、リボルバー・オセロット。

彼は敵対していた頃からビッグ・ボスの魅力に惹かれており、今作ではとうとう味方として登場する。

そして本作で初登場にして、物語の鍵を握る女性スナイパー「クワイエット」。

その名が表す通り、一切の言葉を発しない彼女は、一度は敵としてヴェノム・スネークと戦い、その後は何故かビッグ・ボスのサポート要員となる。

会話すら拒む彼女が、最後に語る言葉は何なのか、目が離せない。

言語が規定する世界

これでわたしは、英語を殺す

今作の大きなテーマが「言語」だ。

「人間の精神・記憶・人種は言語によって規定される」との考えから行動する「スカルフェイス」は、言葉を他人に植え付けて支配する思想への憎悪から、とある兵器を利用して英語を滅ぼそうとする。

幾度となく他国に侵略され、その度に違う言語で話すことを強制されてきた彼の母国語は破壊し尽くされ、彼の思想はその度に違う言語に依存してきた。

そんな彼の、「英語」という覇権言語に対する復讐は大きな見所だ。

また、本書には小説オリジナルキャラクター「レナード・ルイン」が登場する。

彼は、情報の処理を一手に引き受けるダイヤモンド・ドッグスの一般兵だ。

あらゆる情報をキャッチし、それを言語に置き換える彼もまた、この作品の「言語」というテーマを描く上で欠かせない存在となっている。

本書の中に、「言葉を拭い去ることは、民族を消すことだ」という台詞がある。

人が特定の言語で話す以上、思考はその言語で行われる。

では逆に、特定の言語の存在を消してしまえば?

その言語によって成り立つ思考は成立しなくなる。

本書は、「言語」をテーマとした壮大な問題を扱っている。

言語に翻弄された者と、言語を使いこなす者。

彼らの活躍を見て、読者である我々も今一度「言語」について考えてみるのも良いだろう。

「メタルギアサーガ」年表も付属

俺はイシュメール、物語の語り手なのだ。

「メタルギアサーガ」は、長い歴史を跨ぐ壮大な物語だ。

それ故に、物語は非常に複雑な様相を呈している。

「メタルギアサーガ」最後の作品にして、全ての謎が明かされる本作では、ボーナストラックとしてメタルギアの歴史を振り返る章がついている。

時系列順に整理されたメタルギアシリーズの歴史を振り返り、感慨に浸るも良し、各作品の興奮を思い出して再読するも良し。

絡まった糸が解けていくように、物語の内実をすっきりと理解できるはずだ。

まとめ

「メタルギアサーガ」最後の作品である『メタルギアソリッド5 ファントムペイン』のノベライズ版である本作は、著者である野島一人氏の見事な力量により、これ1冊が見事な小説として完成している。

今作でメタルギアの全ての謎が解き明かされるため、メタルギアシリーズを追ってきたプレイヤーや読者であれば、最後に必ず読むべき1冊だろう。

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