「せっかく大学で〇〇を学んだのに、社会人となった今の生活に全く活きてない」
「前職で培ったビジネススキルは、今の職場では全く役に立たない」
過去に得た知識と経験が今に活かせないというボヤキは、もはやあるある話。
でもそれってただ単に、自分自身で上手く活かしきれてないだけでは?
“過去の知識と経験は、使い方次第できちんと活かせる”。
今回は漫画『怪獣8号』(集英社)の主人公・日比野カフカ(ひびの かふか)を参考に、上記の言葉を証明してみせましょう。
主人公はダメダメなおっさん!?
主人公であるこの男、日比野カフカ(32)は正直ダメダメなおっさん。
怪物討伐を担う日本防衛隊を志すものの、選別試験の体力試験は最低ランク。スーツの解放戦力(スーツの力をどれだけ引き出しているのかを表す指標)は過去最低の0%を叩き出し、二次試験ではリタイア寸前に追い込まれる事態に。
持てる武器といえば、怪獣専門清掃業で培った経験と知識だけ(じつは彼にはある秘密がありますが、本稿では割愛させていただきます)。
では清掃業の経験をどう怪獣討伐に活かせばいいのだろう。
グロテスクな腸作業で培った忍耐力? それとも怪獣の臓器の見分け方?
同じ怪獣を相手にする仕事といっても、「清掃業」と「怪獣討伐」はまるで違うベクトル。
一見何の役にも立たなそうですが、カフカはそれをしっかりと“武器”に変えるから凄いのです。ただのダメなおっさんと侮ることなかれ。
「清掃業」で得た知識を戦闘に活かす
カフカが初めて頭角を現したのは、日本防衛隊の第二次試験。
何もかもが初体験の新人に対し、怪獣慣れしているカフカはすぐさま武器の使い道を見極めます。
加えて数えきれないほどの怪獣を解体してきたこともあって、体の構造までも全てお見通し。
「アイツはほかに比べて腹側の皮膚が薄い!! 腹狙え!!」と仲間にアドバイスを送る場面は、まさに清掃業を経験した者ならではのナイスアシストといえます。
「清掃業」の経験を武器に手柄を立てる
さらに極めつけは、新人たちの怪獣討伐デビュー戦。
なんか俺にできることはねーのか…
俺は俺の武器を使って戦う
と考えた結果、カフカが始めたのは怪獣討伐… ではなく“怪獣の解体”。
怪獣の死体を解体することで、急所である“核”の位置を突き止めました。
おかげで戦闘がやりやすくなったうえ、ついでに防衛隊ですら掴めていない怪獣の新情報までもゲット。
解体の経験がなければ核に辿り着くどころか、そもそも怪獣を解体して急所を見極めようともしなかったでしょう。まさに元清掃業者ならではの着眼点です。
過去に培ったものをなかったことにするのはカンタン。“役に立たない”と切り捨ててしまえばそれまでです。
だからこそまずは、自分が得た経験と知識としっかり向き合ってみてはいかが?
カフカのように、思わぬ活路が開けるかもしれませんよ。
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