モテる女の子の決め手は何なのか―。
“顔”と言ってしまえばそれまでですが、そこそこの顔面偏差値でもモテる女の子はたくさんいますよね。
逆にモテない美人もまた然り。
そこで今回はモテる条件を探るべく、“理想の女の子”と名高い『夜は短し歩けよ乙女』(KADOKAWA)のヒロインに注目してみました。
その名も、好奇心旺盛な女子大生・黒髪の乙女。
もちろん本名ではありませんが、作中では名前の代わりに“黒髪の乙女”と表記されています。
天然キャラはモテる?
そんな彼女の人物像をひと言で説明するならば、とことんマイペースな天然キャラ。
たとえば男性からジーっと見つめられた際には、こんなことを思ったりします。
私を見つめるぐらいならば、炊飯器を眺めているほうが心楽しい充実した時を過ごせましょう。(中略)ひょっとして私の顔に何かオモシロオカシイものが? 私はこっそり顔をこすりました。
何がすごいってこれが計算ではなく、素でやっているから恐ろしい。そしてなぜ炊飯器…。
確かにこれだけでも彼女の可愛さは何となく伝わりますが、かといって“天然キャラ=モテる”と定義づけるにはあまりにも浅はかすぎます。
というか顔をこすっただけでモテるなら、私もここまで苦労しないはず(笑)。
誰にも媚びず、誰にでも平等に接する
では彼女の魅力はいったい何なのか。その答えの1つには、誰にでも平等に接する点が挙げられるでしょう。
というのも、彼女は1つ1つの出会いをとても大切にしています。
たとえ相手が誰もが恐れる人物であろうと、乳を揉んでくるスケベ親父であっても、その人との出会いを後悔することは一切ありません。
それどころかただの暇つぶしに語った話でさえ、彼女にとっては“立派な人生論”。
誰だって自分の話に、
じつに素晴らしい方だなあと私はしみじみ思いました。なんと心の清い人でしょう。
と感銘を受けてくれたら気持ちがいいですよね。
黒髪の乙女に隠されたギャップとは…
じつは彼女、可愛い顔してじつはかなりの酒豪。
その強さは底抜けにお酒を飲む李白(りはく)と飲み比べをして、彼に“参った”を言わせるほどです。
そもそもなぜ李白と飲み比べをすることになったのかというと、スケベ親父こと東堂(とうどう)の借金をチャラにするため。
「もうダメだ、李白にばらばらにされるッ」とうろたえる東堂に対し、黒髪の乙女は何て言ったと思います?
「東堂さん、これから李白さんと飲み比べをします。あなたの借金を賭けて」
「私は必ず勝つでしょう」
そして実際に勝利を収めた黒髪の乙女。いやそのギャップはカッコ良すぎますって…。
誰とでも平等に接し、時に意外な一面を見せつける黒髪の乙女。つまり彼女は、一緒にいて全く飽きない女の子なのです。
これこそが彼女の最大の武器であり、“理想の女の子”とされる大きな要因なのかもしれません。
私を含む全国のモテない乙女たちよ、人生は短し黒髪の乙女に習え…。
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