5月末、星野源と新垣結衣が発表した婚約は、大袈裟じゃなく列島中を騒がせた。
国民的女優として国内外からも愛される新垣結衣と家族になる男、星野源は果たしてどんな人間だろうか。
本稿ではそんな星野源の性格を、邪推も込みで推測していく。
とは言え、星野源を下げる記事ではないので安心して頂きたい。
ラジオからダダ漏れる人たらしな性格
先月25日に放送された『星野源のオールナイトニッポン』はかなり注目されていた。
結婚を発表して以来、初めての公の場。その様子を星野源は「ライターがすげぇ見てる」とされるオードリーの番組「あちこちオードリー」を例に出し、オールナイトニッポンを愛するリスナーたちの笑いを誘った。
メールはもちろん新垣結衣に関するものが多かった。
「お互いの呼び方は?」という質問には「僕からは結衣ちゃんで、向こうからは源さん、たまに星野さんが混ざる」と回答。初々しい二人の姿を想像してなんだか心が弾む。
番組は記者会見のニュアンスを含んだ回になるのかと思いきや、ド下ネタを交えたり、グダったり、結果的にはいつもの『星野源のオールナイトニッポン』。ファンにとっては嬉しかったことだろう。
星野源自体はあくまでも自然体だったが、スタッフ陣はやや緊張していたようにも感じられた。
スタッフに気を使い、リスナーにも楽しんでもらうために、ただのミスを、ただのミスにしない星野源の気遣いでエンターティナーな一面が良く滲み出ていた”星野源らしい”回だった。
終盤には、ライブの前口上も担当したことがある、ファンの間では寺ちゃんとして親しまれている放送作家の寺坂が、最新曲でラブソング『不思議』の前口上を努めた。
熱いものが込み上げてくる感動的な前口上だった。
翌週の放送では「寺ちゃん泣いていたじゃない? 僕はあのとき、完璧に本番スイッチが入っていたので、目線を合わせると、もっと泣くからと思っていたので、僕は下を向いていました。」と語り、自身もタイムフリーで聞いて泣いたと明かした。
雑誌『SWICH』で語っていた『逃げ恥』のエピソードと新垣結衣という人
昨年12月に出版された雑誌『SWICH』の表紙は、星野源と新垣結衣ががっちりと手を繋いでるものだった。スペシャルドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のインタビューでは『逃げ恥』の撮影に関してこう答えている。
正式にスペシャルドラマをやると聞いたのは『MIU404』の撮影をしてる最中で。僕にとって『逃げ恥』の現場は楽しい思い出ばかりだったんですよ。だから、これが終わったら『逃げ恥』があるんだという思いで『MIU404』の過酷な撮影を頑張れたところはあります。
単純にガッキーがいるからだと邪推してしまいそうになるが、もちろんそれだけではなく現場のスタッフの空気感なども、ここには含まれているだろう。
星野源にとって『逃げ恥』はそれだけメモリアルな作品だった。一際思い入れの強い作品だったからこそ、共に作った新垣結衣と親密になっていき、作品が撮り終わった後で交際を始めたのだろう。
自身のエッセイ『命の車窓から』では新垣結衣について
おとなしいけれど、現場で面白い話が生まれれば一緒に笑うし、話しかけると気さくに話してくれる。ただ、相手のテリトリー内に侵入することは決してしない。ニュートラルな状態でただそこにいる
と綴っている。
個性を生かす芸能界において、普通でいることはかなり難しく、水と油のような関係性だ。新垣結衣は特別な何かをするわけではなく、常に自然体だった。
「新垣結衣という人」というタイトルがつけられたこのエッセイで、星野源は彼女について”あなたは本当に素敵な、普通の女の子である”と締めている。
音楽雑誌『MUSICA』で明らかになる星野源の恋愛観
婚約発表がされた日、音楽雑誌『MUSICA』が出版された。
30,000字にも及ぶインタビューには、新垣結衣に関することは一切なく、あくまで音楽家としての熱が伝わってくるものだった。
最新曲『不思議』はラブソングとして、恋愛にまっすぐ向き合った作品だ。
血が繋がっていようが繋がっていまいが、私とあなたは他人なんだっていうところからスタートすると改めて相手のことをもっと知りたいと思うし、大切にしたいと思うんじゃないかなと思う。
恋愛すると同一化したくなって、自分と同じ共通点を見出したくなり、そこから2人の距離感は少しずつズレていき、やがて綻びが生まれてしまうと、自身の過去の体験を語った。
「今では育ってきた環境も何もかも違う人間同士が、たまに分かり合える瞬間にグッとくる」と楽曲の想いについて話している。
星野源自身も恋愛に対する考え方が変わり、2人の”同じ”を喜ぶのではなく”違い”を楽しめるようになっていった。そういう想いもあって『不思議』で描かれているのは一貫して、”自分たち”ではなく”自分と他人”である。
さらにワールドツアーで感じたことも大きく影響しているそうだ。恋愛ではないが、国も言語も違うのに想いが伝わった感動が根底にあり、その”違うもの同士が一瞬だけ同じ気持ちを共有する喜び”が楽曲に反映されている。
この楽曲はラブソングだが、新垣結衣に向けたものではない。自身の制作スタイルは、「体験したものを曲にするタイプではない」と話し、”自分の思う愛”に基づいて作られたそうだ。
恋愛という普遍的ながらも極めてパーソナルなものを、ポップスに変換し、より多くの人に聞いてもらうための工夫を凝らしている。楽曲についてのインタビューからは誠実さが滲み出ていて音楽と真摯に向き合う、音楽家としての情熱が見受けられた。
二人を今歩きだす星野源と新垣結衣
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逃げ恥新春SPのDVD&Blu-ray
ムズキュン特別編収録のBOXも‼️
皆さん、もうお手元に届きましたか⁉️
オーディオコメンタリーや
大沼田会延長戦????NG集など
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まだの方はぜひ????#逃げ恥#逃げ恥新春スペシャル #クランクアップのオフ写真 pic.twitter.com/bKh67hbc4N— 【公式】TBS「逃げるは恥だが役に立つ」新春スペシャル!DVD&BluRay 4月9日発売決定???? (@nigehaji_tbs) April 9, 2021
ラジオではひょうきんで人好きな一面が窺え、音楽には真摯な誠実さが滲み出ている。
『逃げ恥』の脚本を努めた野木亜紀子は星野源と新垣結衣について
お二人ともそれぞれ魅力は違いますが、共通しているのは普通を演じるのが上手ということ。(中略)お二人の持つ”普通力”が『逃げ恥』で活かされていたんだと思います。
とコメントしている。
世界でツアーが出来る腕があり、多方面で活躍していきながらも、一般人と同じような”普通”を感じさせる。
新垣結衣と結婚しても、彼を否定する意見がほとんどないのは、他者を敬い褒め称え、どこまでもストイックに表現を追求する姿勢にもあるとは思うが、多くの人が、星野源の素朴で和やかな空気感を、新垣結衣からも同じように感じたからではないだろうか。
報道された時は本当に驚いたが、今となってはこれ以上お似合いな二人もなかなかいない。
年齢も出身地もまるで違うのに、やがて同じ場所で眠る二人に、不思議な温かい気持ちを抱く。
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音楽家、俳優、文筆家。さまざまな顔を持つ星野源の引力に迫る!
上辺だけでない、しっかり色々なものを見て聞いて……な上で書かれた記事だと感じました。素敵な内容でした。