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『ラヴクラフト全集1〜7』あらすじと感想【旧支配者たちが齎す、恐怖の神話体系】

『ラヴクラフト全集1〜7』あらすじと感想【旧支配者たちが齎す、恐怖の神話体系】

インスマウスの町に跋扈する、魚面の化物たち。

深海に潜む、太古の邪神とその眷属。

外宇宙から飛来した、人知の及ばぬ生命体。

山脈の奥深くに古くから息吐く、狂気の怪物。

自らの血に宿った、吐き気のするような邪悪の因子。

絶対的な力を持つ存在の使者たる、這い寄る混沌。

旧支配者達が齎す恐怖の数々は、その存在に触れてしまった者達の正気を失わせ、狂気の世界へと誘っていく…。

〈クトゥルフ神話〉の創造主、H・P・ラヴクラフトが描く恐怖と狂気の世界は、〈宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)〉として、今なお衰えることのない魅力を放っている。

20世最大の怪奇幻想作家が生み出し、友人によって体系化され、著者の没後から80年以上の時を経た現代に至ってもなお影響を与え続けている、恐怖の神話の数々!

こんな人におすすめ!

  • TRPGが好きな人
  • ホラー小説が好きな人
  • クトゥルフ神話が好きな人

あらすじ・内容紹介

好古趣味と怖いもの見たさを抑えきれなくなった主人公の〈私〉は、港町〈インスマウス〉を訪れる。

かつては栄えていたが、疫病の流行によって没落したと噂されるその町は、まるで打ち捨てられたかのような静けさに満ちていた。

建物は全て廃屋のような有様だが、誰かが住んでいる気配はあるという不気味な町。

疎に行き交う人々は、皆一様に気味の悪い〈魚めいた顔立ち〉をしている。

町の秘密を探り始めた〈私〉は、とある酔いどれの老人から、〈インスマウス〉が荒廃した真の理由を教えられる。

あまりにも悍しい真実に、恐れ慄く〈私〉はその夜、更なる恐怖を体験することになる…(インスマウスの影)。

不審死を遂げた叔父。

彼の遺品として残された手記に書かれていたのは、アーカムという土地で錯乱した彫刻家〈ウイルコックス〉が掘り上げた粘土板について。

そして、同時期に世界中で起こった、謎のカルト犯罪についてであった。

謎に惹かれ、手掛かりを求めて世界中を旅する〈サーストン〉は、ニューオーリンズの警部〈ルグラース〉が1907年に押収した、小さな黒い石像について記された手記と出会う。

そして最後に、太平洋で遭難した船のただ1人の生き残り、〈ヨハンセン〉が残した手記を読んだサーストンは、恐るべき真実を知ることになる…(クトゥルフの呼び声)。

その他にも、太古に栄えた〈旧支配者〉たちの恐怖を多数収録。

〈クトゥルフ神話〉の産みの親が描く、恐怖と狂気の物語!

『ラヴクラフト全集1〜7』の感想・特徴(ネタバレなし)

語り部達に襲い掛かる、多様な恐怖の数々

それにまたあの〈インスマウス面〉というのは、年がたつにつれてその症状が勢いを増す奇病なのだろうか

H・P・ラヴクラフトが生み出し、多くの小説家たちによって体系化されていった〈クトゥルフ神話〉。

今作には、その〈クトゥルフ神話〉の原点たる作品が多数収録されている。

〈クトゥルフ神話〉を代表する1作とも言える『インスマスの影』や、〈クトゥルフ〉という単語が初めて登場した『クトゥルフの呼び声』を始め、南極に潜む超古代の記憶と恐怖を描いた『狂気の山脈にて』、〈クトゥルフ神話〉の中では特異な立ち位置を示す神格が登場する『ナイアルラトホテップ』など、人間には太刀打ちできない〈宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)〉。

その圧倒的な存在を前にして、語り部たちは皆一様に恐怖することしかできない。

それぞれの物語の語り部たちが、どのような恐怖に晒されるのかは、〈クトゥルフ神話〉における大きな注目ポイントだろう。

知覚することさえ禁忌となるような、抗うことのできない恐怖の世界を存分に楽しむことができる作品集だ。

太古に栄えた、〈旧支配者〉達

自然と人間性とは完全無欠なものであると密かに考えていた私の信念に、終止符を打ってしまった代物であった

〈クトゥルフ神話〉の、大きな魅力。

それは、特徴溢れる〈旧支配者〉達の存在だろう。

時空の全てを支配するという、盲目で白痴の絶対者〈アザトース〉や、狂気と混乱を齎すために人類に対して能動的に働きかけるアザトースの息子、這い寄る混沌〈ニャルラトホテプ〉。

人間がその姿を目にすると、脳を生かしたまま石にしてしまうほどの悍しい容姿を持つ〈ガタノトーア〉に、海底に沈んだ都市〈ルルイエ〉に封印された〈クトゥルー〉など、非常にバリエーションに富んだ〈旧支配者〉が数多く登場する。

〈人類誕生以前の、太古の地球を支配していた者たち〉の存在は、ハマる人にはハマる大きな魅力の1つだろう。

また、〈旧支配者〉たちの魚介類を思わせる醜悪なビジュアルも癖になるので、見た目が気になる旧支配者が登場した場合は画像検索をかけてみるのもまた一興だろう。

彼らの齎す圧倒的な恐怖と混沌を、是非とも満喫して欲しい。

様々な関連作品も

そうすれば向こうで、夕方八時のアーカム行きのバスに乗れますよ

〈クトゥルフ神話〉は、その壮大なテーマと強い魅力から、様々な作品のモチーフやテーマとされることも多い。

〈旧神〉や〈旧支配者〉といった単語が用いられる作品は数多く存在するし、〈クトゥルフ神話〉における重要なアイテム、〈ネクロノミコン〉が登場する作品も多々ある。

また、特撮ドラマ『ウルトラマンティガ』に登場するラスボス〈邪神ガタノゾーア〉は、名前は〈ガタノトーア〉から取られている上、〈ルルイエの遺跡〉から現れるという〈クトゥルー〉のような要素も付与されており、〈クトゥルフ欲張りセット〉のような怪獣だ。

果ては、ライトノベル『這い寄れ!ニャル子さん』に至っては、這い寄る混沌〈ニャルラトホテプ〉が美少女キャラ化している(とは言うものの、〈旧支配者〉の美少女化は最近に始まった話というわけではないのだが…)。

その他にも、〈クトゥルフ神話〉をモチーフにした作品や、〈クトゥルフ神話〉の一部たらんとする作品は世に多く存在している。

そういった作品群をより楽しむためにも、今作を1度読んでおいて損はないはずだ。

まとめ

20世最大の怪奇幻想作家、H・Pラヴクラフトが生み出し、彼の没後に友人達によって体系化され、今なお根強い人気を誇る〈クトゥルフ神話〉。

想像を絶する〈旧支配者〉達の脅威は、狂気の世界へとひた走るような恐ろしさを味あわせてくれる。

人知の及ばない圧倒的な〈宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)〉を、存分に楽しむことができる作品集だ。

また、現在に至っても様々な創作物に影響を与え続ける作品群であるため、1度読んでおくと、関連する作品もこれまでより深く楽しむことができるかもしれない。

是非とも、1度は目を通してみて欲しい作品集だ。

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