平成生まれの大人気作家と言えば真っ先に名前があがる直木賞作家・朝井リョウ。
青春小説『チア男子!!』『桐島、部活やめるってよ』や就活生の苦悩を描いた『何者』は実写映画共に絶大な人気を誇ります。また『風と共にゆとりぬ』をはじめとしたエッセイは笑いのツボがどんなに深い人でも爆笑必至の傑作ばかりです。
今回は読書好きの方18名に、Twitter上で朝井リョウおすすめの1冊を選んでいただきました。その結果をランキング形式でご紹介します。
目次
オーディオブックで
朝井リョウの小説を聴こう!
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・どうしても生きてる
・もういちど生まれる
朝井リョウとは?
僕の顔が橋本さんの1.6倍くらいあるやつですね。“@mosatsu_p: TSUTAYAのレジに、朝井リョウさんが橋本愛ちゃんと対談してるフリペあったのでもらってきてテンション上がった。 pic.twitter.com/lzNSBHUH”
— 朝井リョウ (@asai__ryo) March 14, 2012
本名 | 朝井遼 |
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生年月日 | 1989年5月31日 |
出身地 | 岐阜県不破郡垂井町 |
出身校 | 早稲田大学文化構想学部 |
デビュー作 | 『桐島、部活やめるってよ』 |
主な受賞歴 | ・第22回小説すばる新人賞 ・第148回直木賞 ・第34回柴田錬三郎賞 |
好きなもの | スタジオジブリ、ハロープロジェクト、つんく♂、バレーボール |
朝井リョウといえば、緻密な人間関係の描写、リアルな会話文、胸を打つ設定などで人気の小説家です。しかしながら、真面目な印象を受ける著書(小説)とは裏腹に、彼のエッセイを読むと、とてもユーモラスで魅力的な人物であることが分かります。
自分のものと間違えて母親の携帯電話の機種変更をしてしまったり、買ってもいない不動産を「買ったでしょ?」と言われたり……。はたまた、顔色が悪いという理不尽な理由で「紺色が似合うね」と言われてしまったり。
それだけでなく、いたたまれない状況にもよく陥っているようです。
あきらかに不審な下半身黒タイツおじさんに絡まれたり、講義の時間が迫っているというのに倒産するバイト先の先輩の愚痴に付き合わされたり……と、エッセイではそのいたたまれなさを全力で表現しています。
ご本人には申し訳ないのですが、そのようないたたまれない状況によく陥るのは、天性の才能ではないでしょうか。
朝井リョウ作品の選び方を2通り紹介!
朝井リョウ作品にはドラマ・映画化、コミカライズなどのメディアミックスされた小説や、文学賞を受賞したものが数多くあるので、どの作品から読めばいいか迷うかもしれません。
そんな方のために、こちらの章では朝井リョウ作品の選び方について2通り紹介します。
笑いたいときは爆笑エッセイで決まり!
「朝井リョウの本に興味があるけれど、いきなり小説はハードルが高い!そして、何より難しい作品を今は読みたい気分じゃない…!」
そんな方にぜひおすすめしたいのが、朝井リョウ自身のことを書いた爆笑必至のエッセイです。
朝井リョウのエッセイは2021年10月時点で『時をかけるゆとり』と『風と共にゆとりぬ』の2冊しかありません。何冊にも渡ってシリーズを追う必要もないですし、何より爆笑エピソードが満載なのが最大のおすすめポイントです。
例えば2冊を通して描かれる痛切な「痔」の問題。淡々とその経過を綴りながらも、どこか哀切の口調が読者の笑いを誘います。
もちろん笑っていられる病気ではないのは百も承知なのですが、全編を通して語り口がコミカルなので、笑わないほうが難しいくらいです。
私はそのとき、画面の中の肛門が、まだまだよろしくなと、呟いた気がした。
という具合に。
また、2作目のエッセイ『風と共にゆとりぬ』ではなんと「肛門記」というタイトルの短編が登場します。
それだけでも笑いがこみ上げてくるというのに新潮社の雑誌「考える人」連載時のタイトルはなんと「どっこい生きてる、ど肛門ガエル」。どういう経緯でこのタイトルがOKされたのかが気になるところです。
肩の力を抜いて気軽に読める2冊となっていますので、とにかく笑える本を読みたい方はぜひ手にとってみてください。
ドラマ化作品から選ぶのもおすすめ
小説がビジュアル化したものから読むのもおすすめです。
ハロプロ好きを公言している朝井リョウの著書には、アイドルたちの裏側を描いた『武道館』という作品があります。その内容はあまりにも生々しく、リアルなものです。
アイドルの殺傷事件や、ファンの行き過ぎた暴走、少しでも体型が変化すれば容赦なく世間から叩かれる……。そんなアイドルたちの様子が小説内では書かれています。
そしてこちらの作品は、フジテレビとスカパー!協力のもと、ドラマ化されています。出演は本物のアイドル「Juice=Juice」。楽曲は、朝井リョウがハロプロのファンを公言していたおかげでつんく♂がプロデュースしています。
朝井リョウの念願が叶った小説を、ドラマという切り口から読んでみるのはいかがでしょうか?
朝井リョウおすすめ作品ランキング
1位『何者』
#2013年直木賞受賞 #佐藤健主演映画の原作
まさみ
就職活動を目前に控えた5人の男女。就活対策と称してたびたび5人で集まり、SNSを介した交流を続けるうちに、仲間の内定を羨んで関係にひびが入り……。
アイデンティティを見失った若者たちの迷走ぶりが面白く、些細なほころびから人間関係が破綻していく様が見ごたえありました。SNSの絡め方がとても上手く、表面上は仲間の内定を祝いながら、裏で陰口を言いまくり貶めるリアルさにぞくり。自分は何者なのか、何者になれるのか。モラトリアム真っ只中の読者は、生き方を見直すきっかけになると思います。
匿名性がはびこるSNSとそれに依存する人々に警鐘を鳴らす一冊、ぜひ手に取ってください。
マサカズ
SNSをベースに物語が進む斬新な構成で、読みやすく非常に面白いです!ラストが衝撃的です!自分自身にも相手を偏見する汚い心があるんだなと気付かされました…。
金のシャチホコ
この本を読んだのがまさに就活生の時でした。みんなの本音が見えて、これからの就活に少し冷や冷やドキドキしました。それが逆に私のエンジンになって内定まで頑張れたのかも?笑
桃
家族が就活を控えたときに読んでて、私も就活を意識しはじめたときに読みました。読みはじめたら止まらなくて一気読み!心にグサグサとくるものがあり、「もっと何事にも本気で取り組もう」と思うことができました。
hikari
私は社会人になってから読みましたが、リアルで刺さる言葉が沢山あったので就活前や就活中だったら最後まで読めなかったかも。
2位『桐島、部活やめるってよ』
#第22回小説すばる新人賞受賞 #神木隆之介主演映画の原作
男子バレー部キャプテンの桐島の退部が静かな波紋を広げる高校。桐島の同級生5人もまた、それぞれに悩みを抱えており……。
立場の異なる高校生5人の視点から学校生活を描いた、青春群像オムニバス。視点が変わることで登場人物の意外な素顔や心情が浮かび上がる構成が巧みで、スクールカースト上位のイケメンが夢中になれるものを持ったオタクに内心憧れていたり、ままならないすれ違いの数々にぐっときました。
思春期特有の劣等感の発露や、瑞々しい片想いの描写がとてもリアル。変に背伸びをしない、等身大の語り口が心地いいです。タイトルになってる桐島が、あくまで背景に徹してるのもミソ。現在高校生の人はもちろん、高校時代を思い出したい人もぜひ読んでみてください。
登場人物や出来事が、あまりにもリアルで普通。小説で(フィクションで)そのように書けることが凄いです…!読んでいる間はあまり感動を覚えませんでしたが、後からジワジワ心を蝕んでくるような感覚があり、とても新鮮でした。
不意を突かれ、青春時代の抱えていた感情を思い出して泣いてしまいました。
3位『正欲』
#柴田錬三郎賞受賞 #2022年本屋大賞4位
息子が不登校になった検事・啓喜、初恋に気付いた女子大生・八重子、人には言えない秘密を抱える契約社員・夏月。ある人物の事故死をきっかけに、3人は業深い「性癖」を突きつけられて……。
多様性が礼賛される社会においてさえ、不道徳、変態的として禁じられた欲望を持て余す人々の物語。近年LGBTは市民権を得ましたが、小児性愛が認められることはありません。妄想すらも許されず、ばれたら恋人や友人、家族が離れていく。自分が理解できないもの、即ち異常、気持ち悪い、あってはならないと決めつけてヒステリックに叩くのは、正常な側を自認する人々のエゴではと考えさせられました。
「自分は異常なんじゃないか?」と一度でも不安に思ったことがある人は、ぜひ読んでください。
特殊な感情が本作には登場しますが、果たしてあなたはその感情を「悪」だと決めつけることができるでしょうか?そもそも心の中に生じる「感情」というものに善悪などあるのでしょうか?様々な考え方や性的指向、ジェンダー問題など、たくさんの意識的な問題が人と人の間に介在しています。そんな問題たちをひたすらに自問しながら読むことができる小説です。
4位『チア男子!!』
#第3回高校生が選ぶ天竜文学賞受賞 #横浜流星×中尾暢樹主演映画の原作 #アニメ化
大学生たちが互いに影響を受けて成長していく過程が丁寧に描かれています。
朝井リョウ先生の描く人間関係がとにかく魅力的。悩み葛藤そして仲間との信頼と絆、これぞ青春ドラマです!
アニメを見てから原作を読みました。その名の通り、男子チアを題材にした青春モノ。
定番ではありますが、チームが一つになっていくその過程が丁寧に描かれていてグッときました。
読んだあとはきっと、誰かや何かを「応援したい」という気持ちになりますよ。
大学1年生の晴希は、道場の長男として幼い頃から柔道を続けてきた。だが、負けなしの姉と比べて自分の限界を悟っていた晴希は、怪我をきっかけに柔道部を退部する。同時期に部をやめた幼なじみの一馬に誘われ、大学チア初の男子チームを結成することになるが、集まってきたのは個性的すぎるメンバーで…。チアリーディングに青春をかける男子たちの、笑いと汗と涙の感動ストーリー。
5位『学生時代にやらなくてもいい20のこと』
こんなにも笑ったエッセイは初めてでした。
友達じゃなくて、知り合いの知り合いという距離感で朝井リョウさんのバカ騒ぎを見ていたい。
疲れた時に読むと元気になれる1冊です。
ユーモアがあふれすぎて爆笑しながら読みました!
小説とはまた違った朝井リョウさんの魅力が詰まっていておすすめです。
『桐島、部活やめるってよ』の著者の初エッセイ集。華々しい「大学生作家」の看板の陰で繰り広げられる、無為で阿呆な爆笑の日々!
6位『世にも奇妙な君物語』
まさに「活字で読む、世にも奇妙な物語」です。
恐ろしいラストが待ち受けていたり、設定や世界観がどこかおかしかったり…。何よりも著者自身がありったけのギミックを注ぎ込んで物語を書いているので、まるでドラマを見ているかのようにドキドキしながら読み進めていくことができます。
ドラマ『世にも奇妙な物語』を見ていなくても楽しむことができるので、安心して手に取ってみてください。
異様な世界観。複数の伏線。先の読めない展開。想像を超えた結末と、それに続く恐怖。もしこれらが好物でしたら、これはあなたのための物語です。待ち受ける「意外な真相」に、心の準備をお願いします。
7位『どうしても生きている』
「生きているから生きていく」という当たり前の選択に、今を切り取るようなリアルな描写、登場人物に時に共感して苦しくなりますが、心に響き刺さる作品です。
「人は生まれてから死にむかって生きている」とよく言われるが、どう生きたかがどう死ぬかになると感じながら読んだ本でした。
死んでしまいたい、と思うとき、そこに明確な理由はない。心は答え合わせなどできない。(『健やかな論理』)。家庭、仕事、夢、過去、現在、未来。どこに向かって立てば、生きることに対して後ろめたくなくいられるのだろう。(『流転』)。あなたが見下してバカにしているものが、私の命を引き延ばしている。(『七分二十四秒めへ』)。社会は変わるべきだけど、今の生活は変えられない。だから考えることをやめました。(『風が吹いたとて』)。
8位『死にがいを求めて生きているの』
学生運動を思わせるところから一気に物語が動き続きが気になっていった。
対立をテーマとしたプロジェクトで、ユースケとトモヤの関係性が切ない。
人間の生き方は案外シンプルなのかなと思わされた。最後のどんでん返しにはびっくり。
植物状態のまま病院で眠る智也と、献身的に見守る雄介。二人の間に横たわる“歪な真実”とは?毎日の繰り返しに倦んだ看護師、クラスで浮かないよう立ち回る転校生、注目を浴びようともがく大学生、時代に取り残された中年ディレクター。交わるはずのない点と点が、智也と雄介をなぞる線になるとき、目隠しをされた“平成”という時代の闇が露わになる―“平成”を生きる若者たちが背負う自滅と祈りの物語。
9位『ままならないから私とあなた』
好意と善意を互いに持ちながらもすれ違ってしまい傷つけ合ってしまう主人公と親友、そして恋人。
誰も悪くないのに辛く切ない物語が胸に沁みる。本当にままならない!
同併録の短編「レンタル世界」もいいです。
天才少女と呼ばれ、成長に従い無駄なことを切り捨てていく薫と、無駄なものにこそ人のあたたかみが宿ると考える雪子。すれ違う友情と人生の行方を描く表題作。男が先輩の結婚式で出会った美女は、人間関係を「レンタル」で成立させる業者だった―「レンタル世界」。既存の価値観を心地よく揺さぶる二篇を収録。
10位『武道館』
細かい心理や空気感のリアルな描写が素敵な本。
アイドルの暮らしの部分を切り取り、生きていく姿の舞台裏を楽しめます。
アイドルに対する見方が良い意味で変わる一冊です。
「武道館ライブ」を合言葉に活動してきた女性アイドルグループ「NEXT YOU」。さまざまな手段で人気と知名度を上げるが、ある出来事がグループの存続を危うくする。恋愛禁止、炎上、特典商法、握手会、スルースキル…“アイドル”を取り巻く様々な言葉や現象から、現代を生きる人々の心の形を描き表した長編小説。
11位『風と共にゆとりぬ』
言ってしまえば、くだらない出来事のエッセイなのだけれど、センス抜群の言葉遣いで抱腹絶倒です!
『桐島、部活やめるってよ』で鮮烈のデビューを飾り、『何者』で戦後最年少の直木賞受賞作家となった著者が、「ゆとり世代」の日々を描くエッセイシリーズ。雑誌・新聞連載のエッセイに加え、悶絶の痔瘻手術体験を綴った「肛門記」を収録。後日談「肛門記~Eternal~」は文庫オリジナル。ひたすら楽しいだけの読書体験をあなたに。
12位『星やどりの声』
とても好きな作品。情景がリアルで想像しやすいところが魅力。
東京ではない海の見える町で、喫茶店「星やどり」を営む早坂家。三男三女母ひとり。亡き父が残した名物のビーフシチューの香りに包まれた生活には、慎ましやかながらも確かな幸せがあった。しかし、常連客のおじいちゃんが店に姿を見せなくなった頃から、家族に少しずつ変化が。各々が葛藤を抱え息苦しくなる早坂家に、父が仕掛けた奇跡が降りそそぐとき、一家は家族を卒業する。著者が学生最後の夏に描いた、感動の物語。
13位『もういちど生まれる』
「海を分母にし、空を分子にしたら、1を超えるだろうか」そんな書き出しから始まる表題作「もういちど生まれる」。
ポエミーで少し恥ずかしさの混じるこの表現は、主人公が若者だから言える言葉なのだと思います。
もしかしたら、「いい歳して…」と言われるような人が本書を読むかもしれません。そんな人がこの物語たちを読むと、あまりのきらめきに気恥ずかしさを感じてしまうと思います。
しかし、だれもが一度は通るであろう、言葉にすることができない思春期の心の中のもやもやっとした感情や青い春の輝きを、きっと思い出させてくれるでしょう。
バイトを次々と替える翔多。美人の姉が大嫌いな双子の妹・梢。才能に限界を感じながらもダンスを続ける遥。若者だけが感受できる世界の輝きに満ちた、背中を押される爽快な青春小説。
14位『世界地図の下書き』
#坪田譲治文学賞受賞
現実に立ち向かう児童養護施設の子どもたちと、その先で灯る希望の長編小説。
施設内には世の中の縮図のように「優しい人」と「冷たい人」が存在します。子どもながらに懸命に現実に立ち向かいつつも、「両親の死」というしっかり飲み込むことができない現実とも太輔は戦います。
加えて、幼い子どもたちが「なぜ自分が児童養護施設にいるのか」を知っている事実には、胸に迫るものがあります。
両親を事故で亡くし、施設で暮らす小学生の太輔。施設を卒業することになった高校生の佐緒里のために、仲間たちと「蛍祭り」を復活させる作戦を立てはじめ……。
15位『少女は卒業しない』
他校との合併で、翌日には校舎が取り壊されてしまうとある地方の高校を舞台に描かれる7人の少女の物語。
朝井リョウは、思春期の少年少女の心の機微を書くのがとにかく上手!読んでいくと苦しくなり、それと同時に甘酸っぱい恋心だったり、学生時代の思い出が走馬灯のように巡ったりもします。
この本は少女たちが進んでいくであろう、明日への希望の物語です。少女たちの胸の内に秘めたものにグッとくるものがありますが、どれも一筋の光が差しているように感じることができます。
今日、わたしは「さよなら」をする。図書館の優しい先生と、退学してしまった幼馴染と、生徒会の先輩と、部内公認の彼氏と、自分だけが知っていた歌声と、たった一人の友達と、そして、胸に詰まったままの、この想いと―。別の高校との合併で、翌日には校舎が取り壊される地方の高校、最後の卒業式の一日を、七人の少女の視点から描く。
16位『発注いただきました!』
作家デビュー10周年の集大成として刊行された、小説、エッセイ、コラムをまとめた贅沢な1冊。
森永製菓、サッポロビール、資生堂、小学館などの超有名企業から発注を受けて執筆した、まさに「お仕事小説」の宝庫です。
発注を受けた文章には、まずルールや制限が設けられます。例えば、文字数だったり、入れて欲しいキーワードだったり、その企業の主力商品だったり…。それらの条件をすべてクリアして出来上がったのが本書の文章たちです。
朝井リョウの小説家としての技量もさることながら、各章のラストにある著者自身の悲喜こもごもの解説がまたヒネリが効いているので、読んでいて自然に笑いがこみ上げてきます。
有名企業からの原稿依頼に直木賞作家はどう応えるのか。「これが本当のお仕事小説だ!」無理難題(!?)が並ぶ発注書→本文→解説の順で20編を収録!
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございました。
自分の大好きな1冊、懐かしい1冊、再読してみたくなった1冊、気になってはいたが読めていない1冊などはランクインしていましたか?
この記事が新たな作品との出会いのきっかけになればと願っております。
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