【2023年版】本当に面白いおすすめ漫画ランキング150選！読みたい作品が必ず見つかる

電車から見る外の世界は動いていますが、実際に動いているのは私たちの方。中世の人々にとって動いているのは、地球ではなく天空でした。「天動説」が当たり前の世界で、その常識に立ち向かった人たちがいます。

天文の道を志す聡明で傲慢な少年ラファウはある日、異端者の男から「地動説」を教わり、常識に反しながらも抗いがたい美しさに惹かれ、のめり込みます。しかしその後、危険な研究を取り締まる審問官によって逮捕されてしまいました。研究を続けたい彼がとった常軌を逸した行動とは？

タイトルの「チ」が表すのは、地動説の”地”はもちろん、宇宙の真理を探求しようとする”知”であり、秩序を乱す思想を弾圧する際に流れる”血”。命懸けで真実を知ろうとするラファウたちの知的好奇心のパワーに胸を揺さぶられました。インパクトの強い絵やコマ割り、作者の深い哲学の知識に裏打ちされた、鋭い名言の数々にも注目です。

「推しのアイドルの子供に転生する」というキャッチーな設定。さらに１巻最後の衝撃展開が話題を呼びました。

産婦人科医のゴローは、アイドル・星野アイの熱烈なファン。ある日、ゴローの元に妊娠したアイが訪ねてきます。無事に出産させるため、力を尽くすと誓うゴロー。しかし出産予定日に何者かに襲われて…気が付けば、赤ん坊になってアイの腕に抱かれていました！「推しの子」としてのゴローの第二の人生は順風満帆かと思いきや…。

芸能界の華々しい一面と同時に、スポンサーの圧力や恋愛リアリティショーの炎上など、負の面もしっかりと描かれており、読み応えがあります。芸能界に興味がある人は、ぜひご一読ください！

「このマンガがすごい!2021オンナ編」で堂々１位も納得の斬新な笑いのセンスが魅力！病院の待合室で読んでいたのですが、「ぶふーっ！」と噴き出して笑ってしまい、周りの人に変な目で見られてしまいました（汗）

女子高に勤務する星先生が、教室で犬の世話をしたり、漫画家志望の生徒にアドバイスをしたり、同僚の小林先生と飲みに行ったりする。ただそれだけのお話なのですが、そんな星先生の日常が何故かとんでもなく面白くて愛おしい…！

星先生たちの、常に真顔のリアクションが爆笑を誘います。近いうちに絶対アニメ化すると思うので、今のうちに予習しておきましょう！

「スポーツで結果を出すにはチームワークが最も大切」と信じる方には、少々刺激的なのでご注意を！

日本に世界一のストライカーを誕生させるため立ち上げられた「ブルーロックプロジェクト」。招集された300人の高校生FWによって、「失格になれば日本代表に入る権利を一生失う」という条件のもと、蹴落とし合いのトレーニングが幕を開けます。

主人公・潔世一は類稀な空間認識能力を持ち、様々な試練を乗り越えてゆく中で才能を開花させます。彼が世界一のストライカーに近づいていく姿をコーチの絵心甚八目線で読み進めていくのがおすすめです！

第１話から衝撃的な展開でSNSの話題をかっさらい、その後も鬱まっしぐらなストーリーで読者の心をフルボッコ！

ハッピー星からハッピーを広めにきたタコピーが、しずかちゃんを笑顔にするため”秘密道具”を駆使して悪戦苦闘します。

ドラえもんのアンチテーゼを突き付けられてるみたいで目が離せません！メインキャラの親が全員毒親というのも凄まじいです。（posted by BUNCA）

夫が亡くなった寂しさを抱えつつ１人暮らしをしていた映画好きの65歳、うみ子。久々に訪れた映画館で偶然出会った美大生の海（かい）に「こちら側（映画を撮る側）」へ来ないのかと誘われ、映画制作の世界に”船を出し”ます。

初めは年齢というコンプレックスを拭い切れずにいましたが、自分がスマホで撮った日常動画に映画的価値を見出してくれる海とコミュニケーションを重ねていく内に、映画を撮る覚悟が芽生えていきます。

映像制作のディテールや、高齢者と若者いずれの心理描写にもリアリティがあり、うみ子の気持ちが切り替わっていく姿には勇気づけられ、思わず涙しました。何かを始めるのに年齢なんて関係ない。

プロのフィギュアスケート選手として夢破れた青年・司と、何をしても人並み以下の少女・いのりが、コーチと選手としてタッグを組みトップを目指す物語。

いのりの情熱、司の真面目さ、フィギュアスケートの険しさ、２人分の人生を賭けて２人分の執念と共に駆ける。

水面下でもがく白鳥のように、氷の上では美しく。血の滲んだ努力は誰にも見せず自分たちだけが知っていればいい。夢を追うキラキラとした静かな情熱を魅せてくれる作品です！（posted by BUNCA）

たかふみは17年の眠りから目覚めた叔父と同居しています。

彼は昏睡状態の間「異世界グランバハマルに召喚されていた」と話し、実際に魔法も使えるものの常識がズレていて…。

異世界から17年ぶりに帰還したものの、長年のブランクのせいで現代社会に馴染めずニートと化したおじさん。そんな凄いんだか凄くないんだか謎なおじさんの武勇伝が見所！

異世界で打ち立てた伝説の数々と、セガサターン生産終了にショックを受ける現実のギャップに爆笑しました。女の子の作画がやたら可愛いのもポイントで、無自覚ハーレムを築いているおじさんが羨ましくてたまりません。

異世界から帰ってきたおじさんの、その後の日常が気になる方は必読です！

祖父と同じ雛人形職人をめざす高校生・五条は内気な性格のせいで孤立気味。

ある日五条が家庭科室で雛人形の衣装を制作していると、同級生の美少女ギャル・海夢が飛び込んできて……。

正反対の男女がコスプレの衣装制作を通じ惹かれ合っていく様子に悶える、ニヤニヤ必至のラブコメディ！

ヒロインの海夢が明るく可愛く魅力的なのはもちろんですが、オタクギャルに優しい五条のほわわんとした笑顔や、世間の主流から外れていても好きなことに一生懸命取り組む姿勢に癒されました。

一方でコスプレイヤーの信念や情熱、撮影の裏事情も垣間見ることができ、推しと同じ服を着て、身も心も好きなキャラクターになりきる海夢を応援したくなります。

戦場で天寿をまっとうした三国志の英雄・諸葛孔明。ところが何故か最盛期の姿に戻り、ハロウィンナイトの渋谷に転生していました。

そこで出会った売れない歌手・月見英子のパフォーマンスに感動した孔明は、彼女をプロデュースする決意をします！

世の中に異世界転生ものは数あれど、召喚されたのが天才軍師・諸葛孔明というのは斬新すぎました笑。

単なる出オチで終わらず、孔明が英子に入れ込む動機に生前の後悔や弾けきれなかった未練を交え、説得力を持たせているのも好感触。

「SNSで100万いいねを達成せよ」と英子が出された超難題に奇策で対応したり、ラッパーを仲間にする為自身の体験を織り交ぜたラップバトルを挑む、孔明の敏腕プロデューサーとしての活躍をぜひご覧ください。

人類VS巨人という今までにありそうでなかったバトル漫画。巨人が全てを支配する世界で、人類は巨大な壁を築くことで侵略を防いでいました。ところがある時、壁を超える超大型巨人が現れ、絶望的な戦いが始まってしまいます…！

巨人の駆逐に執念を燃やす主人公エレンの強烈なキャラや、立体機動装置を駆使した躍動感溢れる巨人との戦闘シーンに加え、バトルを超えた壮大な設定や現代にも通じる問題を扱った社会性など、ジャンルを超えた魅力にあふれた作品です。

衝撃の展開の数々に一度読んだら最後、最終巻へ辿り着くまでページを捲るのをやめられなくなるでしょう。バトル漫画、いや、漫画史上に残る大傑作です！

「立体機動装置」を使った激しい空中戦は迫力満点！「好きなアニメキャラランキング第１位」を獲得した人類最強の兵士リヴァイは一見冷酷ですが、部下を思いやる人情味や極端なキレイ好きというギャップが素敵！

一方、苦楽を共にした仲間達が無情にも死にゆく様には、命の意味について何度も考えさせられました。中盤思いもよらない世界観の転換が訪れ、そこから生まれる壮大なテーマにはきっと多くの人が他人事と思えなくなるはず…。

見事な伏線回収も有名で、最終回を迎えた後でも様々な解釈ができるほど懐の深い作品。時折はさまれるシュールなギャグも見どころです（笑）

巨人とは一体何なのか？エレンたち人類の勇姿を見届けてください！

異界からの侵略者「近界民（ネイバー）」と、防衛組織「ボーダー」の戦いを描いた物語。集団戦が巧みに描かれています。

ボーダー隊員のオサムは、友好的な近界民であるユーマと出会い親しくなります。オサムには、近界に兄と友人をさらわれた幼馴染・チカがいました。オサム、ユーマ、チカの３人は、近界へ遠征する権利を得るため、チームを組んでボーダー内のランク戦に挑みます。

何度も読み返しているうちに、新たなキャラの魅力を発見することも。再読するほど味が出る“スルメ漫画”。気づいたらハマっているはず！

主人公デンジは、少年漫画としては異色のヒーローです。欲望に忠実で、頭の中はいつも”女の子”と”ご飯”のことばかり。そして、自分の命を顧みない無鉄砲すぎる戦闘スタイルは、悪魔さえ恐怖するほど。

ミステリアスな美女・マキマの誘いを受け、公安の退魔課に入り、Hなご褒美につられて悪魔を狩りまくるデンジ。しかしマキマには思惑があるようで…。

『ルックバック』の作者としても有名な藤本タツキの描く型破りな主人公、型破りなストーリーをご堪能あれ！

人口の８割が能力者の超人社会。無個性の少年デクが、ナンバーワンヒーローの個性を受け継ぎ、仲間と共に最高のヒーローを目指します。

爆豪勝己や死柄木弔を始めとする魅力的なヒーローとヴィラン（敵）が、漫画のコマから飛び出さんばかりに暴れまくる戦闘シーンは大迫力！その気迫と熱量の凄まじさに、読者もキャラと一緒に必殺技や決め台詞を叫びたくなってしまうはず。

個人的には、誰かの笑顔を守るためにボロボロになりながらも超パワーを振るうデクの姿に激しく感情移入してしまい、涙なしで読むことができませんでした。

舞台は現代の東京。年間約10,000人を呪い殺す化け物「呪霊」と、呪霊を退治する少数精鋭の「呪術師」による激しい戦いが繰り広げられます。

呪霊たちの前に立ちはだかる最強の呪術師・五条悟に注目！涼しい顔をしていつも無傷で勝利してしまう五条さんには「この人に攻撃は当たらないで賞」をあげたくなるほど。「大丈夫、僕最強だから」に代表される余裕綽々なセリフもカッコよく、あなたもきっと”最強キャラ・五条悟”の魅力に病みつきになるはず！

時は大正時代。炭焼きで生計を立てる少年・竈門炭治郎は、家を留守にしたある日、家族を鬼に惨殺されます。唯一生き残った妹の禰豆子も鬼へと変えられ、人は襲わないものの口もきけない姿に…。

家族を殺したのが鬼たちの始祖・鬼舞辻無惨だと知った炭治郎は、鬼狩りの組織“鬼殺隊”に入隊。同期の善逸や伊之助、そして隊の最強格である９人の“柱”と共に、鬼たちとの戦いに挑みます。

アニメ化をきっかけに社会現象になった大ヒット作。主人公の炭治郎がとにかく優しいです。人に害なす鬼は決して許さないけれど、慈愛の心も忘れない炭治郎。ストレスフルな現代社会で、まっすぐなセリフに癒されたり、励まされる人も多いはず。

泣き虫の不良タケミチが、好きな女の子の命を救うために過去へタイムリープし戦うSFヤンキー漫画。

「不良の時代を創る」という志を持つ東京卍會の総長マイキーや、彼を支える漢気溢れる副総長ドラケンといったカッコいい不良たちとの友情や絆を育んでいきます。

最大の見どころは、何度失敗しても、どんなに酷い目に遭っても諦めないタケミチの奮闘ぶり。臆病でも喧嘩が弱くても自分より強い相手に立ち向かうタケミチの姿は、心の弱さに負けないことの大切さを教えてくれます！

主人公は強敵と戦い試練を乗り越え、強くなっていく…。そんな”常識”をぶっ壊す新ヒーローの誕生です！

趣味でヒーローをやっている男サイタマは、あらゆる敵を一撃（ワンパン）で粉砕する力を手にしたせいで、どんなに強い怪人が現れてもすぐに勝利。強すぎるがゆえ、無気力な日々を送っていました。

スタイリッシュかつ大迫力のバトルと、ハイセンスな爆笑ギャグの見事な両立が見どころです！

また、「史上最強」と怪人に恐れられながらも、その実態は「無職でオタクで引きこもりなだけの29歳」という男・キングには何度も笑わせてもらいました。正体がいつバレるのかヒヤヒヤもので、別の意味でも目が離せません（笑）

アニメ３期の放送も待ち遠しいヒーローギャグバトル漫画の傑作です！

怪獣大国と呼ばれる日本。故郷を襲われた日比野カフカは、幼馴染の亜白ミナと「防衛隊に入り、怪獣を滅ぼす」約束を交わします。

時は流れ、防衛隊の入隊試験に落ち続けたカフカは、怪獣の死体清掃会社に入社。くすぶった日々を送っていましたが、後輩レノに背中を押され、もう一度試験を受ける決意を固めます。その矢先、小型の怪獣が体内へ侵入。“怪獣８号”に変身するようになったカフカは、防衛隊員でありながら、怪獣として怪獣と戦うことになったのでした。

32歳のオッサンという、少年漫画では珍しい設定の主人公。しかし夢を追い続けるその姿には、きっと誰しも共感できるはず。見開きで描かれる、迫力満点の戦闘シーンも必見です！

霊媒師を祖母に持つ女子高生・綾瀬桃はある日、同級生の高倉健（通称オカルン）と「幽霊と宇宙人、実在するのはどちらか」で口論になります。

答えを確かめるため、２人はそれぞれUFOと心霊の出現スポットへ。そこで桃はセルポ星人に襲われ、超能力者として覚醒。一方のオカルンは幽霊のターボババアに憑りつかれ、イチモツを奪われる事態に！オカルンのイチモツを取り戻すため、２人は協力して戦うことになるのですが…。

集英社の漫画アプリ「ジャンプ+」に突如として現れた怪作。敵の妖怪やUMAはめちゃくちゃ怖いですが、桃とオカルンのウブなやり取りはかわいくて癒されます。ホラーとラブコメが好きなら、迷わず「買い」です！

学園異能インフレ言語バトル漫画という凄まじいジャンルの作品だが、『化物語』の西尾維新の言葉遣いのセンスに、暁月あきら先生のポップでキュートな絵柄がバッチリマッチしている！

何より個性的なキャラクターだらけのこの作品！

全校生徒を相手にした綱引きで勝ってしまう生徒会長・黒神めだか！
世に存在する全ての負を集約した産まれついてのルーザー・球磨川禊！
1京2858兆0519億6763万3865個のスキルを持つ女・安心院なじみ！

あらゆる個性しかないキャラ達があなたを虜にして放さない！異常と異様と異能がはびこる箱庭学園生活を、どうかあなたも観察して下さい。（posted by BUNCA）

運命の女性と出会った事で引退を決め、コンビニ経営者におさまった元最強の殺し屋・サカモト。

妻子に囲まれ平和な日常を送るものの、サカモト打倒をもくろむ敵や復帰を望む後輩が次々と押し寄せて……。

ちょびひげ肥満の中年男、しかもコンビニ経営者が主人公の異色作。しかし見た目で侮るなかれ。愛する妻子や店を守る為、並み居るザコを返り討ちにしていく姿が最高にクール！

本気を出すと即席ダイエットでスリムなイケメンに変身する落差も衝撃的（笑）。

サカモトのもとに集まる仲間たちも総じてキャラが立っており、それぞれこれだけは負けないと自負する、殺しの得意分野があってかっこいいです。

アクション映画さながらダイナミックな構図が生む、スタイリッシュな躍動感にも注目してください！

背は低いけれど運動能力が高く天真爛漫な主人公・日向翔陽が、鳥野高校排球部としてチーム一丸となり全国出場を目指します。

最大の魅力は、個性的で深みのあるキャラたち。日向の他にも、孤高の天才プレイヤー影山、背は日向よりも低いけれどレシーブ技術に優れた”守護神”西谷などの面々が、それぞれの壁にぶつかり、仲間との絆や努力でそれを乗り越えていく展開はまさに胸熱。

バレーボールが好きな人やスポーツ経験者はもちろん、夢に向かって頑張っている人にも読んでほしいです！

当時『SLAM DUNK』に憧れてバスケを始めた人は大勢おり、日本のバスケ人口は爆発的に増加。かくいう筆者も小学校のバスケ部で友達と、毎日シュートやドリブルの練習に明け暮れていました。

不良少年の桜木花道が一目惚れをきっかけにバスケット部に入部し、練習と試合を通して徐々にバスケの面白さに目覚め、仲間と共に全国制覇を目指します。

仲間との熱い絆、片想い、挫折、勝利。『SLAM DUNK』には青春の全てが詰め込まれています。読めば、きっと、どの世代も一緒になって盛り上がれるので、ぜひ一読してみてください。

2022年秋公開の新作アニメ映画も要チェックなバスケ漫画の金字塔です。

将来の夢に「スポーツ選手」を考えたことがある人なら、きっと吾郎の生き様が刺さるはず。

野球一筋な少年・茂野吾郎が、メジャーリーガーとして大成するまでの半生を描いた物語です。類まれな野球センスを持つ吾郎ですが、プロ野球選手である父を亡くしたり、右腕の故障でサウスポーに転向する羽目になったり、メジャーに入ってからもイップス障害になったりと、数々のトラブルに見舞われます。

しかし、決して挫けることなく、どんな逆境の中でもひたすら前向きに己の野球道を貫く吾郎を見ていると、グローブを手に取ってキャッチボールがしたくなります。

全78巻の大長編ですが、一気読み出来る面白さです。

裏方だけど、否、裏方だからこそ、輝ける舞台がある。

極端に影の薄い高校生・黒子テツヤが相棒の火神大我と出会い、「キセキの世代」と呼ばれる天才プレイヤーたちと戦っていく姿を描いた青春バスケ漫画。

敵となるキセキの世代は、１人１人が超絶な個人技を有しており、コート内のどこからでも３Pを決められる緑間や、どんなに無理な体勢からでもシュートを決める青峰など、いずれ劣らぬチートプレイヤーばかり。

一方、主人公の黒子が持つ武器は「影の薄さ」。火神をはじめとする派手な選手に視線を誘導させ、自身は死角に入り込むことでパスをつなぎます。

“サポート役”のカッコよさに気づける漫画です！

長野県の田舎で野球に没頭していた沢村栄純は、中学最後の試合でのピッチングをきっかけに東京の名門、青道高校からスカウトされます。

青道高校を見学に訪れた沢村は天才捕手・御幸一也と運命的な出会いの末、青道への入学を決意。エースナンバーに憧れ必死に努力する沢村の成長と、仲間との友情やライバルとの勝負など、高校球児たちの濃密な３年間が描かれます。

この作品の魅力は、なんといってもそのリアルさ。熾烈なレギュラー争い、怪我に悩まされる選手の葛藤、圧倒的な臨場感の試合展開など、常に手に汗握らされます。白球に青春を捧げた高校生たちの灼熱の日々を、ぜひ感じてみてください！

主人公・小野田坂道は千葉県立総北高校に通う冴えないオタクの高校生。ひょんなことから、クラスメイトの今泉とロードレース（自転車競技）で勝負し、それをきっかけに自転車部でインターハイを目指すことに！小野田は類い稀なるケイデンス（１分間のペダルの回転量）の持ち主で、その武器を手に強豪校のライバルたちと激闘を繰り広げていきます。

この作品には、自転車への「愛」がギュッと詰まっており、自転車好きの方はもちろん、そうでない方も楽しめる構成となっています。何より、青春の全てを懸けてペダルを回すロードレーサーの姿は読者を元気にしてくれます。

オタクで弱虫の主人公が少しずつ人間として成長していく姿も必見です！

アメリカンフットボールを題材にしたスポーツ漫画。

「アメリカンフットボール？知らないなぁ」となったあなたにこそ読んで欲しい。何故なら、主人公の小早川セナもアメフトのアの字も知らない、ただ脚が速いだけのパシリな高校生だったのだから。

泥門デビルバッツのチームメイトは全員、１つのことしか出来ない不器用なメンツ。アメフトはそれでいい。専門職の奴らが集まる協議だからだ。

そして彼らを束ねる悪魔のような司令官が蛭魔妖一。蛭魔の策略は相手チームを翻弄し、チームメイトの長所を爆発的に活かす。そこに生まれるドラマはあなたに友情と汗と情熱を必ず与えてくれるだろう。（posted by BUNCA）

実在する名馬たちが美少女になって走り出す、“ウマ娘”が漫画になった。

主人公・オグリキャップや様々な名馬が熱い想いを持ってレースに挑む作品なのだが、競馬を知らなくてもとんでもなく熱くなれる！

レースは真剣勝負そのもので、己のアイデンティティー、コーチや仲間たちの期待を背負い疾風の如く走るウマ娘たちの健気さや真っ直ぐさに胸が打たれる。また、競馬の歴史がストーリーに組み込まれており、競馬好きへのリスペクトも存分に溢れている。

日常パートでは、そんなウマ娘たちの可愛いらしい姿も見ることができ、スポ根の熱さとアイドル的癒しを兼ね備えているのも魅力。あなたの推しのウマ娘がきっと見つかる。（posted by BUNCA）

元々野球少年だった高校生・魔球磨（マグマ）。彼は時速200kmで曲がりくねる魔球が飛んでくる競技と知り、テニスの世界に引き込まれていく。

このマンガは基本“魔球マンガ”でもある。世界のプレイヤーには元海兵、元バスケプレイヤーなど様々な“特性”を活かしオリジナルの魔球を繰り出してくる。しかし魔球磨も持ち前の身体能力で“一度バウンドしたら絶対に返せない魔球”を必殺技に戦っていく。

だが、この作品の真の見所は、「プロテニスプレイヤーとして世界で戦っていくにはどうすべきか」が真剣に描かれている点にある。相手を殺すつもりで打球をぶつけたり、大会一つ出るのにも生活費を削らなければならない。勝つ為に、生きる為に煮えたぎるような熱をぶつける選手たちの戦いをぜひ読んで欲しい。（posted by BUNCA）

「早く付き合っちゃえよ！」と読者が突っ込みたくなるほど両想い。なのに、中々くっつかない２人のラブコメです。

「恋愛は先に告白した方が負け」そんなこじらせを抱えた２人は、なんとか相手に「好き」と言わせるため、熾烈な「恋愛頭脳戦」を繰り広げます。

ギャグの切れは抜群ながら、キャラの過去が絡むエピソードではきっちり感動させてくれます。「笑えて泣ける恋愛漫画が読みたい」という方はぜひ！

好きな女子にちょっかいを出したことのある男子は手を挙げてください。

「今日こそ高木さんをからかって恥ずかしい思いをさせてやる！」隣の席の女子・高木さんにからかわれる中学生男子・西片（にしかた）は、彼女をからかい返そうと日々奮闘します。

２人の全力からかいバトルは、小悪魔・高木さんが常に一歩リード。でも時折、西片の思いがけない不意打ちに高木さんの方が普段とは違う可愛らしいリアクションを見せてくれることも…！

甘酸っぱいやり取りは悶絶必至。現在進行形で青春を送る方はもちろん、かつて学生だった大人たちにもおすすめです。見ればきっと、あの頃の懐かしい記憶が蘇ってくるはず。

アニメ版も高木さん（CV.高橋李依）が歌うEDのカバー曲が素晴らし過ぎてツボでした！

焼き肉定食を肉抜きで頼むほど倹約家の貧乏高校生・上杉風太郎。高時給の家庭教師アルバイトの話が舞い込み大喜びするも、教え子はなんと同級生の五つ子ちゃん！

女優業を営む小悪魔お姉さん・一花、料理上手なツンデレギャルの二乃、歴史オタクで芯が強い三玖、太陽のような明るさを振りまく元気いっぱいの四葉、亡き母の背中を追い教師を志す食いしん坊の五月。

勉強嫌いな姉妹との信頼関係を少しずつ築いていく風太郎は、彼女たちを落第回避へ導けるのか？

風太郎のハートを射抜くために五人五色の方法でアプローチする五つ子がどうしようもなく愛おしく感じました。ぜひあなたの「推し」の子を見つけてみてください！

異性のギャップに弱い人必見です！

才色兼備の人気者・堀京子は両親が共働きのため、部活も寄り道もせず、小学生の弟の面倒を見たり家事をこなす家庭的な女子高生。

ある日、道端で怪我をした弟をイケメンの見知らぬピアス男子が家まで送り届けてくれました。

「何言ってんですか　同じクラスの宮村ですよ」話しているうちに、実はクラスメイトだと判明！いつも１人でいるあの眼鏡男子と本当に同一人物！？こうしてお互いの秘密を共有した２人は急速に距離を縮めていって…。

胸キュン必至の両想い、友達以上恋人未満の心地よい関係、女の子を綺麗にする失恋など、色とりどりの恋愛模様を味わえます！

初恋の人・田中洸と３年ぶりに運命の再会を果たし喜びに溢れる高校生の双葉。しかし、洸は中学時代とは違いクールな性格で別人のようになっていました。あまりの変化に戸惑う双葉でしたが、昔と変わらない洸の優しさにも触れ、再び惹かれていきます。２人の距離が縮まるにつれ、洸の空白の３年間が徐々に明かされていき…。

この作品最大の魅力は「親近感」。「こんな恋あったなぁ」という懐かしさや「私もそうしてしまう！」といった共感をたくさん与えてくれます。

恋や友情など、“青春”のど真ん中にいる10代にはもちろん、青春を過ごし終えた人にもぜひ読んでほしい作品です！

女性に人気のバス用品メーカー「リリアドロップ」経理部所属のOL・八重島麻子は、重度の汗っかきを気にしています。

ある日麻子は商品開発部のプランナー・香太郎に「君の匂いを嗅ぐとインスピレーションが湧く」と迫られ…。

自分の体質にコンプレックスを持っていた女性が、それを個性として理解・肯定してくれる男性と出会い、ポジティブに生まれ変わっていくのが素敵でした！

既存の漫画では取り扱われてこなかったバス用品メーカーの内実も興味深いです。仕事のパートナーとして、結婚を前提にした恋人として、お互いへの信頼を育み成長していく２人の姿も印象的でした。

自分の体質にコンプレックスがあり、恋愛に前向きになれない方は勇気と自信を分けてもらえます！

幼稚園児の頃から数えて告白100連敗の非モテ男子・恋太郎。

中学の卒業式の後、お参りした縁結びの神様に「運命の人が100人いる」と予言された彼のもとに、高校に入るや美少女たちが押しかけて…。

漫画史上最多、100人の個性的なヒロインが登場するハーレムラブコメの金字塔！終始ハイテンションなギャグとキレッキレのセリフ回しに、神がかった笑いのセンスが炸裂します。

ハーレムものは好き嫌いが分かれますが、主人公が「誠実さのおばけ」と言われるほど善良な性格をしており、ヒロイン全員を尊重しているため、読後感は大変良いです。

悪人が登場しない世界観も好感が持てました。１人のヒロインじゃ満足できない、欲張りなあなたにおすすめです！

佐和子はダメな男、通称「だめんず」にばかり好かれる苦労人体質。

佐和子の友人で少女漫画好きな千代、元ヤン毒舌家の円も交え、元彼たちの愚痴で盛り上がるのが彼女たちの日課。そんな面々に新しい恋が訪れるのですが…。

だめんずに悩まされる佐和子とその女友達の日常を描いたラブコメ漫画！「こんなアホいるのか！？」と絶句するだめんずたちの言動に対し、女性陣が炸裂させるキレッキレのツッコミが痛快。

読者の身近にもきっといる、自己本位な男たちの生態にはストレスゲージが急上昇します！アラサー世代の結婚願望や、恋愛観をギャグとして上手に落とし込んでいるのもポイントです。

彼氏や旦那に不満を持っている人はこれを読み、ストレス発散してみてはいかがでしょうか。

倫子・香・小雪の未婚独身女性トリオは長年の親友同士。

33歳になってもまだ頻繁に飲み会をし、「あの時こうしていたら（れば）」と愚痴り合っていました。やがてそんな３人に新たな恋が訪れて…。

恋や仕事、人間関係に行き詰まったアラサートリオを描いたコメディ！結婚したくてもできない、幸せになりたくてもなれない女たちの心の叫びや赤裸々な本音が刺さります。

念願のパートナーを得ても相性の不一致や浮気の発覚で上手くいかず、結局飲み会に走るダメさ加減はツッコミ不可避！

そんな中で次第に人生を見直していき、三者三様の重大な決断を迫られる展開にハッとします。三十路の恋愛あるあるネタで爆笑したい方は、ぜひ手にとってください。

高校１年生の剛田猛男はゴリラのような強面が原因で女子に敬遠されてきました。

ある日猛男は街でチンピラに絡まれている女子高生・大和凛子を助け、彼女に一目惚れします。

少女漫画では異例のイカツイ見た目に反し、不器用で純情な猛男を応援したくなるラブコメディ！

作中に悪人が登場しないので安心して読めます。完全に両想いなのに生来の奥手さ故にすれ違い空回る、猛男と凛子の恋模様のじれったさに悶えました。

猛男の幼馴染イケメン・砂川のナイスサポートも光っており、正反対の男同士の友情にほろりとします。心が男前な主人公に惚れたい方は、ぜひ猛男の生き様を目に焼き付けてください！

AIマッチングシステムで選ばれた男女２人が、ナンバーワンカップルを目指す「一攫千金婚校」七海学園が舞台。選ばれた２人は卒業と同時に入籍、そしてIT企業の社長の座に就ける！

よくあるぶっ飛んだ設定のラブコメかと思いきや、これはいわばお見合いで始まる結婚生活の話だ。

両親を事故で亡くし家族が欲しい初（うい）は、一攫千金を狙う紺（こん）とペアに。正反対の目的を持つ２人たが、ナンバーワンを目指すうちにお互いに理解し合いたいという気持ちが生まれる。

気持ちの揺れや変遷が丁寧に描かれていて、特に主人公カップルの心の歩み寄り方は、本当の結婚生活のよう。ティーン向けの学園恋愛モノと侮らずに読んでほしい。（posted by BUNCA）

とんでもない冒頭から掴みはばっちりなラブサスペンス漫画。

学生時代映画監督を目指しながらも挫折し、今は平凡な会社員となった主人公・市松。
ある日７年ぶりに元カノ・日和と再会するも、彼女に「出産記録を撮ってほしい」と頼まれて…。

日和に未練たらたらな市松の空回りぶりと、彼のアプローチにまんざらでもない日和の駆け引きにドキドキ！

日和が子どもを欲しがるのは有名漫画家の母親への復讐が目的なのだが、その真相が判明してからがぜん面白くなる。

自分の漫画とそのイメージを守る為なら手段を選ばず、身内すら毒牙にかける日和母の狂気には禁じ得ない。娘に毒を盛る、まさに毒親。（posted by BUNCA）

山田のあざとさでキュン度はカンスト寸前！ですが、恋愛だけではないのがこの作品の推しポイント。

今では当たり前になじんでいる「ソシャゲ」や「ネトゲ」。ネットやゲームを通して他者と交流することが多い時代に、良くも悪くも「あ～、あるある！」と共感できるポイントがたくさん盛り込まれています。

「ヘンテコなアバターにしている人がリアルでは超絶イケメンだった」もその１つ。ラスボス級のイケメン「山田」と、元カレを見返したい「茜」による恋愛を描いた本作はネトゲが好きな人ならハマること間違いなし。いや、ネトゲが好きではない人でも絶対ハマる。

山田の意地悪な超絶美少年ぶりはもちろんですが、瑠奈という登場人物の心理も推したいポイントの１つ。ネットのお話だけど、リアルでも感じることがあるような彼女の考えを漫画で読み解いてほしいです…！（posted by BUNCA）

陰キャでコミュ障な中学生・市川は、クラスの中心人物である山田に引け目を感じ、彼女を惨殺する妄想で憂さ晴らしをしています。

しかし図書室で話したことがきっかけで、２人の距離は次第に近付いていき…。

重度の中二病を患ったネクラ男子とモデルの美少女の恋模様を描いた漫画！

スクールカースト底辺とトップ、何から何まで正反対の２人がお互いの意外な一面を発見し、だんだん仲良くなっていくのにニヤニヤが止まりません。

山田が絡まれたり弱気になるたび暴走もとい奔走し、彼女を助ける市川の勇気には胸が熱くなります。初々しく甘酸っぱい中学生カップルの行く末を見守りたい方は、ぜひ読んでください。

10年後の自分から届いた手紙には、たったひとつの目的に向かうためのお願いが書かれていました。その目的は、大切な仲間であり、大好きな人である翔（かける）を悲劇から救うこと。

５人の仲間たちが、１人の大切な仲間を救うために過去の手紙に沿いながら青春を送るお話です。

手紙を通して感じる「後悔」と、今を生きる自分たちの「後悔」。
手紙を通して感じる「期待」と、今を生きる自分たちが目指す「未来」。

人間ではなく、手紙を通した「タイムパラドックス」という新鮮なストーリーに青春群像劇と切ない展開が含まれた「泣ける」作品です。個人的な推しシーンは体育祭のシーン。

普段コミックを買わない私が買った数少ない作品の１つ。今でも大切に持っていて、読み返しています。タイトル『orange』の意味は最後まで読んでやっとわかる、何度でも手に取りたい作品です。（posted by BUNCA）

母のまゆら、父のうずし夫（うずしお）、息子のなると。

小学生のなるとは母のまゆらを女性として愛しており、うずし夫とはまゆらをめぐって喧嘩が絶えない。歪なようで実は愛に満ちた家族がユーモラスに描かれる。

後半ではなるとが中学生になり、過激なやり方でうずし夫からまゆらを奪おうとする。しかし傷つける方法で手に入れるのは本望ではないと気づき、本当の意味で成長していく。

一見コミカルなようで、「愛とは？結婚とは？幸せな家庭とは？」といった深いテーマを問いかける恋愛漫画。（posted by BUNCA）

中学生コタローの家に居候中の美少女・ぷにる。彼女の正体は、コタローが子どもの頃作ったスライムでした。

「自分こそ世界一可愛い」と信じるぷにるは今日もコタローを追いかけ、行く先々で騒動を巻き起こします。

とにかく、ぷにるが可愛いラブコメ漫画です！もとがスライムなので姿形は言うに及ばず、衣装もチェンジし放題！男子小学生・小悪魔ギャル・成人バージョン・そばかすジト目陰キャなど、大人も子どもも大喜びのマニアックなコスプレの数々が拝めます。

トラブルメーカーだけどおちゃめで憎めないぷにるとなんだかんだいい雰囲気なコタロー。２人の仲良しぶりにごちそうさまと言いたくなります。スライム娘に萌える読者は必見！

明るく友達が多いギャルの鈴木は、周囲の空気を読みすぎて疲れることもしばしば。そんな彼女がこっそり憧れているのがマイペースな眼鏡男子の谷でした。やがて２人は両想いと判明し…？

一見コミュ強陽キャながら打たれ弱い鈴木と、常に率直な物言いをする谷、正反対カップルの初々しさにニヤニヤが止まりません！

甘酸っぱくじれったい青春ラブコメは尊さの極み！谷が大好きだからこそ、あれこれ考えすぎてしゅんとする乙女可愛い鈴木のいじらしさ、彼女のギャップを理解して包み込む谷の気取らない優しさや、まれに見せる照れ顔にキュンとします。

何から何まで正反対だからこそ、手探りしながらお互いを知っていく楽しみが尽きません。人間関係に悩んでる人に読んでほしいです。

一見、仲睦まじい家族。その裏にはとんでもない秘密が隠されていました…。

夫は凄腕のスパイ・ロイド、妻は手練の暗殺者・ヨル、娘は人の心が読める超能力者・アーニャで、ロイドがミッションをクリアするために組んだ「偽装家族」だったのです！

みんなの正体を知るのは、幼くて天然なアーニャのみ。異色な混合チームは「敵国の要人の息子が通う名門校に入学し接近する」というミッションを無事クリアできるのか！？

仮初めの家族が段々と「本当の家族」になっていく様が素晴らしく、大いに泣いて笑わせてもらいました。特に、家族のために頑張る幼いアーニャが可愛らしくて癒やされます…！

物語の結末でアーニャが笑っていることを祈らずにはいられません！

『銀魂』の魅力は「コメディとアクションのギャップ」！ドタバタなコメディシーンの面白さと、アクションシーンでの息をのむような緊張感やカッコよさの両立は、日本漫画界の中で最高峰だと思います。

舞台は架空の江戸時代末期。宇宙から来た「天人（あまひと）」と廃刀令により、侍たちは衰退していきました。かつて「白夜叉」と恐れられた坂田銀時も刀を置き、便利屋を営むことになります。

そんなとき、昔の仲間が行方不明になったという情報が届き、銀時は仲間を助けるためもう一度刀を握ることを決意するのでした。

アニメも実写映画も大成功し、読んで絶対損はない作品なので気になる方はぜひ！

斉木楠雄はテレパシーから予知、瞬間移動やサイコキネシスまで、何でも自由自在に使える超能力者です。楠雄自身は、この力こそが「人生をつまらないものにする不幸の元凶」と見なしており、人前では力を隠して静かに暮らしています。ところが、彼の周囲にはいつも変な人間や生物が集まり、次から次へと災難が降りかかってくるのでした…。

超能力といえば普通はバトルものを想像しますが、斉木の日常はこれでもかというほどに徹底されたギャグ。しかも、海藤瞬や燃堂力といった斉木の個性を上回る変人キャラばかりが登場し、終始、斉木のツッコミが冴え渡るのです！

元気がない時こそ真っ先におすすめしたい爆笑ギャグ漫画の傑作です！

“目覚めた人”ブッダと”神の子”イエスが、東京のアパートで共同生活するという斬新な設定の宗教ギャグ漫画。

ブログやネットゲーム、お笑いコンビの結成など現代での生活を満喫する２人ですが、油断すると後光が差したり水をぶどう酒に変化させたり、街中で奇跡を起こしてしまうことも！

意外と所帯じみたブッダの倹約家ぶりや、イエスの衝動買いに親近感を抱きつつも、やはり２人の持つ神さま特有の世間ズレした感覚に笑いが込み上げます。

実写ドラマでは染谷将太がブッダ、松山ケンイチがイエスを演じており、こちらも見事にはまっているのであわせての視聴がおすすめ。

こんな素敵な漫画が読める日本に生まれたことを神に感謝します（笑）

ダメダメ小学生・平凡人の家にやってきたメイドロボ・ロボコ。されど見た目がゴツい上とんだポンコツな彼女に、平凡人は振り回される羽目に…。

ドラえもんの美少女メイドロボ版というには尖りまくりなロボコのボケ倒しに大爆笑！

やることなすこと無茶苦茶だけど憎めないロボコをしぶしぶ居候させるうちに仲良くなり、毎日楽しんでいる平凡人の様子が微笑ましいです。

ジャイアンやスネ夫がモデルの彼の友達も、心優しく頼れる仲間として描かれており、ワイワイやってるキャラクター全員に愛着が湧いてしまいました。

きわどすぎる他の漫画いじりも必見で、ジャンプに叱られるんじゃないか…？とヒヤヒヤ。

ロボコの豪快で大胆な言動が登場人物の悩みを解決するエピソードが多く、スカッと笑えます！

強面の男が家事をしたっていいじゃない。

主人公の龍（タツ）は、かつては「不死身の龍」と呼ばれたヤクザでしたが、抗争中に怪我を負ったところを助けてくれた美久と恋に落ち、結婚。ヤクザから足を洗い、家事が苦手な美久を支える専業主夫になります。

強面だけど家事万能な主夫の龍が巻き起こすドタバタ劇は、ほんわかしてクスっとできるエピソードばかり。

妻の美久さんもいい味出してます。バリキャリで仕事は優秀だけど、女児向けアニメが好きで、家事スキルは壊滅的な美久。そんな妻のため、龍が身体を張っておもてなしする姿がとにかくカッコいい！

「こんな夫婦って素敵だな」とほっこりできる漫画です。家事の息抜きにどうぞ。

戦後の人口爆発により地獄は混乱が続いており、溢れかえる亡者たちを管理する獄卒は深刻な人手不足に陥っていました。鬼灯は、閻魔大王の第一補佐官として地獄の全272部署を取り仕切る有能な鬼神。その仕事は、亡者たちの死後の裁判の補佐や、地獄の各部署の人材配置、外国の地獄の視察など多岐にわたり、多忙を極めています。

そんな鬼灯が地獄で起こるトラブルを、時には自らの上司・閻魔大王に容赦のないツッコミを入れながら、金棒片手に片っ端から解決していきます。

どんな相手でも態度が変わらない鬼灯の活躍は痛快で爽快。地獄や死後の世界、おとぎ話などの知識も知らない間に身についてしまう一口で二度おいしいギャグ漫画です！

札幌市北24条にあるスナックバス江。ここには珍妙なバス江ママとチーママ、奇天烈な常連や一見客が集まる。このスナックで繰り広げられる、明るく時にシビアな会話を覗くギャグ漫画。

何というか、毎話パワーワードが生まれる濃い会話が最大の魅力。その濃さは、現実世界でもどや顔でぶちかましてみたくなるほど。

というかそもそも作品自体がメタ的な笑いを取っていたり、切り抜かれたセリフがネット上で使われることを見越しているのではと思うほどバツグンの切れ味だ。

濃いキャラ以上に濃く、そしてくだらない会話をここで一晩中語り明かしたい。いややっぱ終電までには帰りたい。そんな作品。（posted by BUNCA）

『名探偵コナン』の公式スピンオフはとびっきり笑える作品で！

あの黒塗りでしか描かれることがない犯人・犯沢さんを主人公としたコメディ漫画です。

コナンたちが住む犯罪都市・米花町にリュックひとつでやってきた犯沢さんのツラく厳しい日々を描いたストーリー。

極悪非道な目的を持っていながらもピュアなばかりに「殺すためではなく生きるため」に日々奮闘する姿は犯人なのに「がんばれ…！」と言いたくなります（笑）。

犯罪都市で生活するあまり、疲れ切った蘭ねーちゃんをはじめとしたコナンの主要キャラクターもユニークな立ち振る舞いをしています。

「犯人なのに…！」と感じることが多い、くすっと笑えるある意味平和な『名探偵コナン』をお楽しみください。（posted by BUNCA）

吸血鬼ハンター・ロナルドの事務所に居候する最弱吸血鬼・ドラルク。

２人が住む新横浜には、次々と変態吸血鬼たちが押しかけてきて…。

脳筋ゴリラなロナルドと、ドアに挟まれて死ぬレベルのザコ吸血鬼ドラルクの凸凹コンビが繰り広げるドタバタコメディ！

まず特筆すべきはドラルクの設定。虚弱体質な上メンタルも弱く、少し悪口を言われようものならすぐ灰に帰ります。そんなドラルクにツッコミを入れるロナルド。バイオレンスな２人のかけあいに抱腹絶倒です！

イロモノ全開のゲストキャラとして登場した吸血鬼たちが、その後続々とレギュラーや準レギュラーに昇格していくのにも注目。頭をからっぽにして爆笑したい方におすすめです。

プルジア共和国終身大統領プルチノフは、激しい内戦を終結に導いた豪放磊落な英雄として知られています。

そんな彼の趣味は騎乗！あらゆる猛獣を調教し、乗りこなすのが生き甲斐のタフガイです。ある日プルチノフはテロに巻き込まれ、危険なモンスターが数多く生息する異世界に飛ばされてしまい…。

異世界漫画史上初、騎乗欲全開の大統領に圧倒されます！ドラゴンだろうとケンタウロスだろうと、一目見るなり「乗りたい！」と子どものように目をキラキラさせる大統領は可愛すぎます。

ギャグだけでなく異世界の構造や種族の生態も考え抜かれており、骨太ファンタジー好きにはたまりません。

弱きを守り悪しきをくじく正義の大統領、プルチノフの生き様に惚れたい方は読んでください。

高身長でスタイル抜群の食いしん坊小学生ユカは、外を出歩くたび女子大生に見間違われる美少女。

今日も古着屋の娘の大親友・みどりと一緒にコスプレショーを楽しみながら、ご近所の愉快な面々と大騒ぎ！

とことんパワフルで底抜けにポジティブなユカちゃんの言動が愉快痛快、キレッキレのギャグに抱腹絶倒。

1年中スウェット姿のユカ母やダメ男の幼馴染に振り回される担任・貞子など、子どもたちを取り巻く大人たちもキャラ立ちまくりで、ハイテンションなノリツッコミが癖になる。

恋のキューピッドかはたまたトラブルメイカーか、元気で明るいユカの活躍は読んでいるだけで元気を分けてもらえる。（posted by BUNCA）

開盟学園高等学校・学園生活支援部、通称「SKET団」。学園生活を楽しく送れるように生徒はもちろん、先生からの相談も受け付けているサポート集団だ。彼らの部室には恋や友情の相談、部活の助っ人依頼だけでなく、難解な依頼がたくさんやってくる。

「幽霊が出た」「校歌を作って欲しい」「お見合いが心配」「窃盗犯を捕まえてほしい」「ガチャガチャでコンプリートしたい」

果たしてこれは、いち高校生に頼むことなのだろうかと疑問に思うような依頼もちらほら。それでもボッスン、ヒメコ、スイッチの３人は時に面白く、時に真面目に依頼の解決に全力を注ぐ。

基本的にはギャグ漫画で、思わず吹き出してしまう面白さ。一方の真面目回では涙なしには見られない。そのギャップが、ページをめくる手を止めないのだ。個性的なキャラクターたちによるドタバタコメディ、あなたも一度堪能してみてはいかがだろうか。（posted by BUNCA）

バイタリティ溢れる麦子と彼女にぞっこん惚れてる輝の凸凹コンビが世界中を飛び回り、お祓いしていくホラーコメディ。

ド田舎在住の食いしん坊小学生・麦子は霊感が強く、気合と暴力で霊を蹴散らしてきた。そんな麦子を相方にスカウトしたのは、同じく小学生霊能者で関西人守銭奴の輝だった！？

ハイテンションな掛け合いが面白くゲラゲラ笑える！一方で小学生にしてスパダリ全開な輝の甘～い口説き文句にドキリ。熱烈なアプローチもまるきりスルーな麦子の鈍感さが愛おしい。

麦子が悪霊に啖呵を切るシーンは男前すぎてときめきが止まらない。無自覚バカップルな２人に末永く幸あれと祈りたくなる。（posted by BUNCA）

ひとり暮らしをさらに快適にしたい方は必見です！

ライフハッカー・川尻こだまが好きな時に飲み食いし、のんべんだらりと過ごす日常を記録したエッセイ漫画。

タイトルに偽りないただれた生活の実態が赤裸々に描かれており、いかにコストをかけずおいしいものを食べるかの参考になりました。

「インスタントラーメンは２分ちょっとで開封するほうが固麺でおいしい」「スーパーいなげやのお刺身の端っこ詰めが安くてイケる」など、今すぐ使える知恵が満載。

折にふれ登場するアドバイザー・天啓猫など、著者の妄想から生まれた謎の生き物たちがシュールで可愛い！

隙あらば仕事をサボり、酒をくらってゴロ寝する姿には共感の嵐。いい感じにユル～く脱力した絵柄も、読めば読むほど癖になります。

週刊誌で連載経験のある漫画家を叔父に持つ中学生・真城最高は、同級生の高木秋人に画力を買われ、「コンビを組んで漫画家になろう」と誘われます。叔父の苦労を知っているだけに、高木の誘いを断る真城。しかし、両想いの亜豆美保が声優志望だと知り、「亜豆に自作のヒロイン役をやってもらう。その夢が叶ったら結婚する」と約束します。後に引けなくなった真城は、本気で漫画家を目指すことに！

日々を自堕落に過ごしていた主人公が、相棒に出会い好きな女の子にアニメの声を当ててもらいたい一念で漫画家の世界へ足を踏み入れる姿は、応援せずにはいられません。

「夢を追いかけていたあの頃の情熱を取り戻したい！」という人におすすめです。

『チェンソーマン』の藤本タツキによる傑作短編。この物語には、漫画に取りつかれた２人の少女が登場します。

学級新聞に４コマ漫画を描いて褒められるのが喜びの小学生、藤野歩。藤野は引きこもりの同級生・京本の画力に嫉妬しますが、京本が自分の４コマのファンだと聞いて態度を一変。それから２人の交流が始まり、コンビで漫画家を目指すことになるのですが、残酷な運命が彼女たちを引き裂きます。

何かに夢中になっていたけど、途中で諦めてしまった人。あるいは、夢中になりたかったけどハマるものが見つからなかった人。そんな、夢に囚われていた人なら誰しも憧れる「天才」の背中。その横顔をちょびっと覗ける作品です。

百人一首を侮ることなかれ！学校で触れた程度の人も多いと思いますが、スピード・戦略・聞き取り・メンタルなど、多くの要素が求められる奥深い競技なんです。

千早は小学生の時転校してきた凄腕のかるた選手・新（あらた）との出会いをきっかけに百人一首にのめり込みます。高校では幼なじみの太一と「競技かるた部」を立ち上げ、仲間とともに全国大会での優勝を目指します。

千早が仲間やライバルたちと切磋琢磨し成長していく様子は、スポ根漫画にも劣らない熱さ。それでいながら、初々しく息が詰まるような恋愛や美麗な作画など、少女漫画らしい魅力も存分に楽しめます。

老若男女問わず好きなことに真っ直ぐ打ち込む楽しさを教えてくれる名作です！

恋愛漫画の傑作として名高い「ハチクロ」。片想いの切ない恋模様が取り上げられがちですが、魅力はそこだけではありません。自らの才能や生き方に悩む登場人物たちを繊細かつ力強く描く羽海野チカの筆致は、恋愛を超えた人生と愛情の奥深さを見せてくれるはず。

主人公・竹本祐太は東京の美大に通う２年生で、先輩の真山や森田と、騒がしくも楽しい日々を過ごしていました。

物語は、竹本と森田が油絵科の新入生・花本はぐみに一目惚れするところから幕を開けます。一方、真山はバイト先の経営者・理花に恋しており、陶芸科のあゆみはそんな真山に想いを寄せるのでした…。

スピッツとスガシカオの曲が絶妙なアニメと映画もおすすめです！

農業を描いた作品で、食事シーンがとにかく美味しそう！特に「ピザ窯」のエピソードは夜中に読むと危険です…。

受験の失敗を引きずっていた主人公・八軒勇吾は、北海道の大蝦夷農業高等学校（通称エゾノー）で、自分のやりたいことを探します。

慣れない農業に苦戦したり、北海道の大自然に翻弄されながらも、様々なことに積極的に挑戦し、答えを出して前進していく姿が魅力的です。

作者の荒川弘は酪農家の出身で農業高校の卒業生のため、描写がとにかくリアル！農家の厳しい事情も包み隠さず描かれていますので、読めば食卓の見え方が変わるかもしれません。

目の前の人を、腹を抱えるぐらい笑わせる。そんな奇跡をやってのけてしまうのが芸人です。

お笑いのセンスはあるけどアガリ症の高校生・四十万畦道は、抜群の演技力を持つ元天才子役・東片太陽の強引な勧誘によって、文化祭のコントに参加。そこで受けた笑いの”波”に衝撃を覚え、２人で笑いの頂点を目指すことになります！

ど素人の原石コンビが笑いのセオリーを身につけ、「お笑い力」を磨いていく成長青春物語としての面白さはもちろんのこと、芸人を目指していた原作者による緻密な笑いの分析が作品全体にリアリティを出しています。作中のコントや漫才も普通に笑えるのがすごい（笑）『デスノート』作画の小畑健による美麗な絵も組み合わさってできた至高のエンタメ作品です！

「笑い」をつくり、そこで戦う人たちの世界を内側からのぞいてみませんか？

頭を空っぽにして笑いたい時におすすめの青春ダイビング物語。

大学１年生の北原伊織は、叔父が経営するダイビングショップに居候することになり、先輩からスキューバダイビングに誘われます。しかし、頼りにしていた先輩たちは、全裸と酒をこよなく愛するダメダメな大学生で！？

全裸・酒・美女・（時々）ダイビングの、残念で愉快なスクールライフが幕を開けます。

原作は大人気ラノベ『バカとテストと召喚獣』シリーズの井上堅二。抱腹絶倒の掛け合いに、作画担当・吉岡公威の顔芸が加わって、あなたの腹筋を全力で破壊しにきます。

電車内で読む際はご注意を！

明朗快活天真爛漫、元気一杯に動き回る明日ちゃんのフレッシュな魅力が凝縮された青春漫画。

ド田舎でのびのび育った明日小路（通称・明日ちゃん）は、母が卒業した名門女子高に入学が決まり有頂天。ずっと憧れていたセーラー服を仕立てたけど、なんと制服はブレザーに変更されていて……？

髪一筋一筋のきらめきやスカートの皺まで細かく描き込まれた絵は、作者のフェティッシュなこだわりを感じさせる。

クラスメイト全員と友達になる目標を掲げ、誰にでも人懐こく話しかける明日ちゃんは好感度抜群だし、モブの概念がない個性的な同級生たちも素敵。

明日ちゃんの前向きや頑張りに刺激され、コンプレックスを溶かして一歩踏み出す思春期の少女たちが輝いていた。（posted by BUNCA）

瀬戸と内海。２人の男子高校生が放課後に川辺で落ち合い、関西弁でひたすら喋るだけの会話劇。本当にずっと川の前にいる。それだけなのにめちゃくちゃ面白い。

真剣に絵しりとりや靴とばしに興じたり、オリジナルの言葉遊びを考えたり…。とにかく２人の会話は徹頭徹尾”漫才”であり、１話ごとに綺麗にオチ、腹を抱えて笑ってしまう。

途中から巧妙に伏線が張られ、不穏な空気になったかと思いきや、きちんと大団円で終わる。１つのワンシチュエーションムービーを観たような満足感を得られること間違いなし。（posted by BUNCA）

上手く生きていけない10代の少年少女たちを描いた、心がざわつくショートオムニバス。

自分の普通は、他人の異常で。他人の常識は、自分の困難で。「いつからこうなんだろう、明日からも私で生きるしかないのかな」と思うことすら私だけのものじゃない。

何もかも上手くいかなくって、生きるのが苦しくなるのは、表題の通り？

バッドエンドにぶち当たっても、人生はそのまま続いていく。たまに泣いたり胸糞悪くなったり、彼らと同じあなたの為にこの作品は存在する。（posted by BUNCA）

SNSで大反響を呼んだロマンシス漫画。

がらっぱちで口が悪いOLシイノは、ある日定食屋のテレビで親友マリコの自殺を知る。マリコを救えなかった罪の意識に苦しむシイノは、彼女を虐待していた父親のもとから衝動的に遺骨を奪い去り、生前マリコと行こうと約束した岬をめざすのだが……。

時に粗削りにも見えるタッチで登場人物の生々しい感情が描写され、心を激しく揺さぶる。

共依存に陥りながらもお互いにとって唯一無二の存在であり続けたシイノとマリコ、その片割れを失ったら何が残るのか考えさせられた。（posted by BUNCA）

「兄弟で宇宙へ行く」という幼少期に交わした約束を追いかけ、見事月面へ立ってみせた弟・日々人と、その背中を追うように30歳を過ぎてから宇宙を目指すことを決意した兄・六太。彼ら兄弟の軌跡を描いた作品です。

宇宙飛行士を目指す過程で描かれる個性的で素敵な仲間たちとの出会い、予想外の展開に感動的なエピソードと、読者を飽きさせない「人間ドラマ」が魅力です。また、作中では数々の名言が登場するため、読み返して心を奮い立たせるビジネスマンも多いのだとか。

長編漫画なので、まずは六太が宇宙飛行士選抜試験に挑む１〜５巻を読んでいただくのがおすすめです！

吉村英治の小説『宮本武蔵』を『スラムダンク』の作者である井上雄彦が漫画化！

時は1600年、親の愛情を知らず”鬼子”と蔑まれる少年・武蔵は、幼馴染の又八を誘い、天下無双を目指して武者修行の旅に出ます。

筆タッチで描かれる迫力の剣劇シーンは、読んでいて思わず身震いするほど！主人公・宮本武蔵の苦悩も見どころです。最強に近い所まで上り詰めながらも、なぜか満たされない心。剣を振るう理由を探し、過酷な旅を続けます。

平和になり、剣が役割を失った現代。しかし生きがいを求めて彷徨うのは、いつの時代も変わらないのかもしれません。

第三次世界大戦後の日本の新首都「ネオ東京」。世界を揺るがす存在「アキラ」をめぐる争いに巻き込まれた不良少年たちの活躍を描くSF超大作です。

バイクチームのリーダーで人望が厚い金田と、彼に劣等感を抱き対抗心を燃やす鉄雄。２人の対決が一番の見どころですが、やはり、大友克洋の画力の素晴らしさは特筆しておくべきものでしょう。緻密な未来の都市や超能力描写は圧巻で、あの手塚治虫が嫉妬したという逸話も頷けます。

漫画が完結してから30年以上の時が経ちましたが、令和の今読んでも新たな発見や驚きがあること間違いなし。新アニメ化プロジェクトも発表されており、視聴できる日が待ち遠しいです！

どんな相手も６秒以内に殺せる伝説の殺し屋・ファブル。ボスの命令をこなしたばかりの彼に下った次のミッションは、１年間殺しを休業して大阪で一般人「佐藤明」として暮らすこと。

殺し屋と聞くとシリアスで殺伐とした物語を想像する人も多いかもしれませんが、『ザ・ファブル』は全く毛色が違います。殺しのプロとして沢山の人間を仕留めてきた明の感覚はどこか世間とズレており、それが絶妙なユーモアを生み出しているのです。リアルな生活感と生々しい暴力のバランスが絶妙な、ノワールコメディの新たな傑作が誕生しました！

岡田准一がファブルを見事に演じ切った映画版も素晴らしいので、ぜひ見比べてみて下さい。

日露戦争帰りの元軍人「不死身の杉元」が、アイヌの少女・アシリパと手を組み、莫大な埋蔵金を探す冒険活劇です。

アイヌ文化の丁寧な紹介、人食い熊との凄惨を極めた戦いや、狩猟で捕った野生動物をその場で料理して食べるグルメ展開、爆笑ギャグなどの様々な要素が詰め込まれた物語は、まさに「和風闇鍋ウエスタン」！メインの登場人物が奇人変人の個性派ぞろいであることも魅力の１つです。

意外かもしれませんが、『ゴールデンカムイ』を積極的におすすめしたいのは女性。猛々しく濃ゆい男たちが大暴れする物語は、下ネタ多めであるものの女性受けする要素がてんこ盛りで、一度読んだら深くのめり込んでしまうでしょう！

舞台は11世紀初頭ヨーロッパ、父親をバイキングに殺された少年トルフィンの壮絶な戦いの物語です。復讐のために戦士となった彼は、戦争や略奪、暴力と罪の中で成長していき、やがて争いのない理想の地「ヴィンランド」を目指すに至ります。

綿密な時代考証の上で紡がれた物語は圧倒的なリアリティがあり、登場人物の息遣いすらも感じられるほど。トルフィンの目を通して目撃することになるバイキングたちの強烈な生き様は、「人間とは何なのか」を深く考えるきっかけとなるでしょう。

そして、彼の信念の旅路は、読者の心をかつてないほど遠くへと連れて行ってくれるはず。素晴らしい読書体験を約束してくれる至高の一作です。

束縛彼女に疲れた男と、モラハラ彼氏に疲れた女が出会い、身体も心も気楽で一夜限りではない付き合いを求める大人の日常を描いた話。

ただの友達でもセ◯レでも恋人でもない、あえて言うなら“フリフレ（フリーフレンド）”。お互い気軽に快楽と解放を求め合う。正直言ってうらやましいと思える関係がここにはある。

中身も流れるようにスラスラと読めるため、活字が苦手な読者にとってもストレスフリー。

人間の悩みの１番は“人間関係”だ。この作品を読んで、他人に縛られずもっと気楽に生きることを少し得てもいいかもしれない。（posted by BUNCA）

クラスメイトはクズ、教師は偽善者。好きな人にゲイは生理的にムリと言われ、自分の存在を否定するあまり怪獣になってしまった男子高校生のお話。

ノンケでも女子でもなく怪獣になるとは…。深読みさせる設定に冒頭から引き込まれます。

実際、ゲイとして晒されるよりモンスターでいる方がラク、という主人公の気持ちは刺さりました。彼を怪獣にした無自覚な偏見を目の前に、話がどう着地するのか気になりページをめくる手が止まらなくなりますよ。

読後は口コミを眺めるだけじゃ物足りなくて、誰かと考察し合いたくなること請け合いです。１巻完結でサクッと読めるのに、お値段以上の密度でした。

セクシャルマイノリティに限らず、自分じゃない何かになりたいと思ったことがある人は読んでみて下さい。

近年、電車での怖いニュースが特に増えている。『惨家』はその感覚を追体験できる。というか、させられてしまう。

端的に言うと、電車で会った”ヤバい”奴に惨殺されてしまう話が描かれている。シンプルなストーリーを様々なコマ割りやテイストで描いていて飽きないし、底知れぬ怖さを感じる。

胸糞悪いし、不気味だし、なによりも怖い。読み進めていっても明るい話題なんか無さそうなのにページを捲る手が止まらない。このザワザワとした不安感こそが心が動いている証拠である。

水が溜まったヨーヨー風船に針で穴開けるような後味の悪い感触が手に残る。（posted by BUNCA）

作者の実体験を元にした、ノンフィクションエッセイ漫画。

作者が世界各国の様々な場所へ行き、そこで食べた美味しい料理を紹介する。「危険な場所ほど美味しいものがある」という信条を持つ作者は、海外のどんな危険な場所へも行ってしまう。

イタリアンマフィアが好んで食べるサンドイッチ、アマゾンの密林でしか取れないオレンジを使ったジュース、僕たちが絶対に行けない場所へも行ってしまう。

また、料理をとても豊富な語彙で紹介してくれるので、「一生に一度くらい食べに行ってもいいかも…！」と思わせてくれる。

ちなみに、作中には美少女しか出てこないのだが、それは作者の脳が灼かれ、全人類が美少女に見えてしまうというフィルターを通しているからなのだ。ぜひ味わったことのない世界を見て欲しい。（posted by BUNCA）

過去・現在・未来、どこへでも現れる不思議な少年。固有の名前を持たず、性別や姿形さえ自由に変えられる彼と出会い別れた事で、人々の人生も変わっていく……。

不思議な少年を狂言回しに据え、様々な時代や場所を生きる人間たちの本質を切り取ったヒューマンドラマの傑作。

ホラー・ミステリー・コメディ・SFとバラエティに富んだ構成が面白く、夢中で読みふけってしまった。

基本１話ごとに主役が変わるのだが、その正体に纏わるどんでん返しが仕掛けられており、真実が暴かれると同時に「そういうことだったのか！」と目から鱗が落ちる。

人間の飽くなき欲望や醜悪な面も余さず描きながら、清濁併せ呑む人間賛歌に仕上がっているのも素晴らしかった。（posted by BUNCA）

動乱期の中国大陸で２人の少年が運命的な邂逅を果たします。１人目の「信」は、身分が低くとも天下の大将軍を目指す熱血漢。もう１人の「政」は、後に中華統一を果たし秦の始皇帝となる人物です。身分は違えど大きな志を持った２人が激動の戦国の世を駆け抜けていきます。

下僕の身分だった信が成り上がるストーリーはとても爽快で、どんな困難にもへこたれない姿は、私たちが自身の目標に向かっていくための勇気を与えてくれるはず。信以外のキャラも魅力的で、王騎や羌瘣のように主人公すら食ってしまいかねない熱い活躍をするキャラも登場します。

声優・俳優陣の熱量が凄まじいアニメ、実写映画もおすすめの傑作漫画です！

時代背景もあって残酷な描写が多いですが、エウメネスが智謀を生かして敵を欺き、立身出世していくストーリーは爽快です！

紀元前４世紀の古代ギリシア。読書好きの青年エウメネスは、奴隷を助けたことで恨みを買い、自身もまた奴隷に落とされてしまいます。しかし人買いに運ばれる航海の最中、奴隷たちの反乱で船が転覆。エウメネスは運よくパフラゴニアに漂着し、持前の知識を駆使して地元民たちの信頼を得ていきます。そして、マケドニア国王と運命の出会いを果たすのでした。

エウメネスの人生は困難の連続。幾度も命の危機にさらされますが、逆境をものともせず、涼しい顔で乗り切る姿がかっこいい！歴史好きなら読んでおいて損はありません。

『暗殺教室』『魔人探偵脳噛ネウロ』の松井優征が描く、ちょっと変わった時代劇。武力もコネもない若君の唯一の武器、それは“逃げること”でした。

時は14世紀、幕府に反旗を翻した足利尊氏によって、武家の少年・北条時行（若君）は故郷を追われ、「未来が見通せる」という信濃国の神官にかくまわれます。そこで若君は「２年後、英雄になっている」と予言されますが…。

討伐のお触れを出され、全国の武将から狙われる若君は、ひたすら逃げて隠れてを繰り返し、仲間を集めて尊氏との決戦に備えます。「とにかく生き延びる」「仲間を大事にする」若君のこの戦法は、現代にも通じるはず。弱者の戦略が学べる漫画です。

動物性食品をとらないヴィーガンの考え方や食生活が詳しく描かれ、”動物”との向き合い方について考えるきっかけをもらえます。

アメリカの研究所で誕生した人間とチンパンジーの交雑種「ヒューマンジー」のチャーリーは、人間社会に馴染むため学校に通い始めます。周囲からイロモノとして扱われる中、好奇心旺盛な女の子ルーシーが友達に。一方、過激派テロ組織「動物解放同盟（ALA）」が、チャーリーを組織のリーダーに祭り上げようと誘拐を計画していて…。

人間の知性と動物の優れた運動能力を併せ持つチャーリーがとにかく魅力的！彼だからこそ可能な”人間”という種に対する客観視には何度もハッとさせられました。社会を巻き込んでいくALAとの攻防は緊迫感があり、サスペンス&アクションとしても非常に楽しめます！

新しい”経済バトル漫画”の誕生です！

商売好きな少年ルークは、ヴィクトリア帝国に奴隷として捕まった姉を助けに向かう中、神から「身体から偽札を出せる力」を授かります。出せるお札の材質・デザインは本物そっくり。ただし、識別番号が全て同じなので、２枚以上見られるか、番号を知られると偽札であることがバレてしまいます。

しかし、侮ることなかれ。ルークはこれまでの商売で培った勘と頭の回転の早さで、偽札を存分に活かし、数々の困難を乗り越えていきます。話のスケールは徐々に大きくなり、ついには偽札をばら撒くことで急激なインフレを起こし、世界経済を破壊する計画にまで発展！

「お金」という誰もが身近な題材で、ここまで面白い話が展開されることに驚愕します。経済の基本知識の説明も頭に入ってきやすく、大人こそ読むべき！あとは何よりギャグ。ギャグが面白すぎです。

人からワンテンポずれてる新卒公務員・義経えみるの配属先はなんと福祉事務所！

駆け出しケースワーカーとして生活保護受給者を審査する事になった彼女の前には、問題が山積みで……。

真面目で鈍くさいえみるを中心に、生活保護受給者のリアルや痒いところに手が届かない行政システムの不備を描いた漫画。

社会的弱者として一括りにされがちな生活保護受者、一人一人に焦点を絞ることで彼等の「人生」を立ち上げていく構成が素晴らしい。

貧困、DV、虐待、障害、病気……。理不尽で胸が痛くなるエピソードもたくさんあるが、健康で文化的な最低限度の生活を支えるため日々走り回るケースワーカーたちと、彼らとの関わりを経て変化していく人々に勇気をもらった。（posted by BUNCA）

真実を歪めたマスコミ、被害者を追い詰める記者、迷惑系YouTuber、正誤に関わらず声が大きい者が勝ってしまうこの世の中で、声の小さな真実の味方を唯一してくれるコメンテーターがこのエンドウさんだ。

誹謗中傷・根も葉もない噂・人を傷つける人に反撃と断罪を。彼が正義の鉄槌を弁舌で下してくれる。

疲れやすいこのSNS社会で、あなたの心強い味方になってくれる彼の物語を読んでみて下さい。（posted by BUNCA）

現代を生きる女性のリアルな生き方と心理を描いた大人向け漫画。レンタル彼女にパパ活、整形、ホスト狂い、多くの人が体験するとは言えない世界を繊細に描いた作品です。

作者は実際に関係者に取材を行いとことん追求された「リアルさ」があるので、同じ環境にいる女性の間でも共感を得られるのはもちろん、読んだことのない人でも感情移入しやすいのがポイント。

また、登場する女性たちが置かれている環境にいない読者であっても根源は一緒、読者に刺さる要素がどこかにあります。

「被りは伝票で殺すんだよ♡」この言葉の意味、わかりますか？

わかる人ならきっとわかるはず！わからない人は読んでみてほしい、きっと今まで知らなかった世界を知ることができるから。（posted by BUNCA）

発達障害を抱えた看護学生・×華（ばっか）が、産婦人科でのバイト経験を通し成長していくヒューマンドラマ。

妊娠・出産・中絶に纏わるエピソードが描かれていて、大変考えさせられた。産む決断も産まない決断も尊重される一方、堕ろされた胎児やその選択をせざるを得なかった女性への温かい視線に涙腺が緩む。

いわゆる虐待を乗り越えたサバイバーが多く登場し、彼女たちが妊娠をきっかけに自分を見詰め直し、再出発する姿が深い感動を呼ぶ。

真面目だが要領の悪い×華の奮闘ぶりも見所。中絶賛成派も反対派もぜひ一度は読んでほしい、自分が信じてきた「普通」がいかに脆くあやふやなものか価値観が問われる。（posted by BUNCA）

「このまんがに、無関心な女子はいても、無関係な女子はいない。」こんなキャッチフレーズで売り出された少女漫画。

ある事件によって傷ついた元アイドルは、「女の子」をやめた。性の辛さが残酷なほどにあなたの心に突き刺さります。少女漫画雑誌「りぼん」に掲載された作品ですが、これほどまでに社会的な漫画が載ることはまさに異例。

少女漫画だからと高を括らず、読んでみてください。そして、この物語が描く世界に、目を背けないでください。（posted by BUNCA）

最初から最後までずっと地獄、そんな漫画。

ファンシーな絵柄に反して内容は重い。メンタルを病んでる人にはおすすめできない。

ある新興宗教を信仰する一家に生まれ、幼少時から父親に性的虐待を受け続けた愛子。とてもいい子である彼女が、異常な家庭環境に起因する認知の歪みから孤立していくのが見ていて辛かった。

阪神大震災や酒鬼薔薇聖斗など、平成を騒がせた災害や事件を盛り込んだ構成もただならないリアリティを生んでいる。

序盤と終盤の絵柄の変化も見所で、壮絶な思春期を経て大人になった愛子が、父親の消極的な共犯者だった母親と対話するシーンは胸を打たれた。（posted by BUNCA）

ある日、謎の光線が空から降り注ぎ、全人類が石化してしまった地球。3000年後、人類の痕跡がほとんど失われた世界で、科学好きの少年・石神千空が目覚めます。

石化が解けたカギは「硝酸」だと見抜き、次々と優秀な仲間たちを復活させ、文明の再興を目指す千空。しかし“霊長類最強の高校生”獅子王司が反対し、科学VS武力のストーンウォーズが勃発して…。

設定が秀逸。文明が滅んだストーンワールドから、千空が科学知識を駆使して「携帯電話」や「コンピュータ」を発明していく過程にはワクワクが止まりません！

科学に興味がある方や、その入り口としても最適です。

ファンタジー・謎解き・サスペンス、様々な魅力が詰まった傑作です。

優秀な子供たちを育成する孤児院「グレイス＝フィールドハウス」。運動神経に優れたエマと、知能テスト１位のノーマンはある日、この孤児院が人間の上位種である「オニ」たちのエサを育てるための場所だと知ります。

読書家のレイを巻き込み、年長の子供たちを引き連れて何とか孤児院を脱出するエマたち。しかし外の世界は、強靭な肉体を持つオニたちが支配していました…。

人間が被食者（エサ）である世界のおいて、数も肉体の強さも上回るオニたちからの逃走劇は、常に緊張感が途切れません。エマたちは果たして無事にオニたちから逃れ、楽園（ネバーランド）へ辿り着けるのか？

幼い頃から妖怪を見る力を持つ孤独な少年・夏目貴志は、祖母のレイコから子分とした妖怪たちに名前を書かせた「友人帳」を受け継ぎ、自称用心棒の妖怪・ニャンコ先生と共に妖怪たちの名前を返していきます。妖怪との出会いと別れの日々を繰り返しながら、友人たちと絆を深め、自らの居場所を見つけていく心温まる物語です。

人と妖怪の繊細な感情のやり取り、藤原夫妻や友人・田沼を始めとした心優しい登場人物、そして、郷愁を誘う緑豊かな田園風景やひなびた寺社仏閣などの描写が愛おしく、ページを捲っているうちに自然と涙が溢れてきます。

声高に叫ばずともその感動と輝きがしっかりと心に届く、飾らない名作です。

ある日、地上に謎の球体が落ちてきます。“球”は、あらゆる姿に変身できる能力を持っていました。狼になった“球”は少年と出会い、その死を見届けた後、彼の姿を借りて旅を続けます。

徐々に自我が芽生え「フシ」と名付けられた少年を正体不明の怪物“ノッカー”が襲います。フシは大事な人たちを守るため、ノッカーとの戦いを決意するのですが…。

無感情だった主人公が、様々な人たちと出会い、彼らの死に触れていくうちに、少しずつ心を得ていく過程が胸を打ちます。不死の主人公は、出会いと別れの果てに何をつかむのか。おすすめのエピソードはタクハナ編。不器用な少年グーグーが示した愛の形に、涙が止まりません。

短い生涯。どう生きて、どう死ぬか。そのヒントがこの漫画にあります。

魔王を倒した勇者ヒンメルの一行。解散して再び出会った時には、長寿であるエルフのフリーレン以外は皆、年老いて死を間近にしていました。ヒンメルとの永遠の別れを経て、フリーレンは彼らともっと深く付き合わなかったことを後悔し、過去の冒険の思い出をたどる旅に出ます。

フリーレンの回想に登場する勇者ヒンメルがとにかくカッコいい！無感情で魔法以外のことに興味を持たなかったフリーレンが、ヒンメルにだけは惹かれた理由も頷けます。また、人間と触れ合い、人間を知るたびに、少しずつ変わっていくフリーレンの成長を見守るのも楽しいです。

会社員の三上悟はある日、後輩を庇い通り魔に刺されて死亡します。しかし気がつくと全く知らない場所で目が覚め、さらに自分の姿を見てみると…何とスライムになっていました！名前をリムルと改めた悟は、強力なスキルと信頼できる仲間を集めながら、様々な種族が存在する異世界で「種族関係なく楽しく暮らせる国造り」を目指して転生ライフを始めます。

転生漫画の代表作ともいえる本作品の魅力は、迫力のある技の描写とアクションシーン、どんな敵が現れても最強でいるリムルの強さ。

主人公最強系や転生系の作品が好きな方はもちろん、転生系を読んだことが無い方にも自信を持ってオススメできる作品です！

魔王から世界の半分をやるから手を組まないかと提案された銭ゲバ勇者。

勇者が世界の半分をもらった瞬間、天からの使いが。天の使いが忠告したのは「莫大なる“贈与税”を支払って下さい」

この物語は、贈与税と追徴課税から逃れるため、勇者と魔王が“ゼイリシ”を雇って節税するファンタジーなのだ！

「ファンタジーに何もそこまで…」というほど現実を混ぜ込み、その上でファンタジーを活かしている。あなたが全く見たことない、お金の知識をファンタジーで教えてくれる作品。（posted by BUNCA）

遺伝子情報を読み取り、個人の能力・適性職業・寿命・パートナーとの相性など“未来”を数字で示してくれるアプリ「iメンター」が普及した時代を描くSF漫画。

安全に整備されたレールの上を歩く人生なら、成功者に近づける。しかし、「iメンター」はあくまでもアプリ。つまり、“管理してる人間たち”がいて、実はその人間たちは何らかの理由で「iメンター」の数字を操作している。

何の為に他人の未来を操作するのか？また、その体制に内側から抗う人間・絢奈の真の目的は？

作者の過去作『アイリウム』は、あの『世にも奇妙な物語』で実写化されている。今作品も基本１話完結ながら、どのエピソードも予想もしない方向へと転がされていく極上のサスペンスが楽しめる。あなたはこの未来を望みますか？（posted by BUNCA）

ドラゴン、スライム、ガーゴイル、ファンタジーには様々なモンスターが出てくるが、果たしてそのモンスターのちん◯んを見た者はいるだろうか？いや、いない（反語）。

魔法学校の優等生、ミムムとシララはモンスターの男性器に興味津々！あらゆる難関を超え、ち◯ちんを見るために行動を起こす。

この漫画の魅力は、様々なモンスターと◯んちんが出る所だけじゃなく、話の展開も様々な魅せ方をしてくれる所だ。

ただの出オチコメディじゃなく、話の展開を予想もしてない角度から持ってきてくれる。ぜひあなたもこの作品を読んで、モンスターのちんち◯に興味を持って欲しい。（posted by BUNCA）

混血で貧民街出身の少年・シオが、中央都市にある巨大図書館で働く司書に憧れ、村を飛び出し成長していく物語。

『ナルニア国物語』や『ハリー・ポッター』のような壮大で世界観が緻密に作られたファンタジー。作画のレベルも恐ろしく高く、どのページ、いやどのコマも美しく絵になる。

何より少年少女たちが試験を通し、どんどん成長していく様に心を打たれる。

様々な種族が暮らす都市、差別・偏見・歴史・戦争・怨恨、人間としての業も描きながら、お互いを尊重し合うことに気付き学び体得し繋がっていく。また、絵本的な演出やタイトルが出るタイミング、あの手この手で新鮮な驚きを我々にくれる。

息を呑むほど作られたこの物語をぜひ夢の中にも持っていき、そして隣にいる人と共有して欲しい。（posted by BUNCA）

超常能力が病として発現する“疫神症候群”。炎の能力者は全身が発火してやがら燃え尽き、必ず死亡してしまう。それも、周りに甚大な被害をもたらしながら。

疫神症候群を治す術は無い。死亡率100％の病だ。“現在”は……！

この漫画は、「治す術が無い病に対して、医者は何が出来るのか？」を限界まで問う。被害者を減らすこと“しか”出来ない。苦痛を和らげること“しか”出来ない。しかし、今進む一歩一歩が未来への患者を救う軌跡に繋がる。

そして、今作の医者である“羅疫部隊”。彼ら自身も疫神症候群を患っており、異能に心身を蝕まれている。異能バトル×医療で倫理を問う。手の届かないハッピーエンドに少しでも近づこうとあがく医者たちの努力をぜひ見て欲しい。（posted by BUNCA）

ある都会の裏路地で密やかに売られている少女人形プランツ・ドール。とんでもなく高価だが世にも美しいプランツ・ドールに魅せられて、今夜も新たな客が店のドアを叩く……。

品種改良された花さながら愛でられる為に生まれてきたプランツ・ドールたちと、彼女たちを買い求めた客の数奇な運命を描くヒューマンドラマ。基本１話完結で読みやすい。

それぞれ容姿や性格が異なるプランツ・ドールと客たちの関係性が見所で、恋人同士になるペアや疑似親子になるペアと様々。

基本無表情なプランツ・ドールが心を開いた瞬間に見せる極上の微笑みは奇跡の如く愛くるしく、心を奪われること必至。あなたも庇護欲をくすぐられてほしい。（posted by BUNCA）

不安になると“夜”を呼んで周りを暗闇に沈めてしまう奇病を持った少女・ミラと、魔法使いでありながら医者でもある魔法医・レイの二人暮らしを描いた物語。

不安や恐怖は誰の心にもある。それを溶解させるのは時間がかかるし、前進する怖さもある。「大丈夫だよ」そんな言葉をかけてくれるあなたがいるだけで、ゆっくりとゆっくりと光が照らされる。

キラキラとした表紙からもわかるように、ファンタジー要素がたっぷり詰まっていて、絵を見てるだけでも楽しい。

星を煮詰めてジャムを作ったり、薬草を選んだり、人生と自分を楽しめるように少しずつ治療という日常を繰り返し笑顔を増やしていく。

これを読んであなたも一息ついて、そしてゆっくり休んで欲しい。風邪をひかないように、おやすみなさい。（posted by BUNCA）

絶望的な日々を送る人にとっては、日常の崩壊こそが唯一の救いです。

主人公・鈴木英雄は冴えない35歳の漫画家。借金を背負い、他の漫画家のアシスタントをしながら再デビューを目指しますが、出版社には相手にされません。唯一の救いは恋人の徹子ですが、彼女すら元カレを引き合いに出して英雄の不甲斐なさをなじる始末。しかし、地獄のような日常がひっくり返る大事件が発生し…。

そんな暗い妄想を純度100％で具現化させたようなストーリー展開に震えが止まらなくなりました。ぜひ手に取って、世界が壊れていく音を聞いてみてください。

長澤まさみと有村架純、両手に花の大泉洋が羨まし過ぎる映画版もおすすめです。

極東の全体主義国家「大東亜共和国」では毎年、全国の中学３年生の中から無作為に選び出したクラスの生徒たちを、最後の１人になるまで殺し合わせていました。そして今回、殺人プログラムの対象に選ばれたのは主人公・七原秋也のクラス。

ゲームを止めようとする者、絶望して自殺を選ぶ者、積極的に殺戮を行う者など、反応は人それぞれ。果たして秋也はこの最悪のデスゲームを生き残ることができるのでしょうか？

同名小説が原作ですが、漫画版はキャラがさらに魅力的になり、ホラー度・残酷度も大幅に増量され、アクションもスタイリッシュにパワーアップしています。徹夜読みも覚悟してほしいホラー漫画の大大大傑作です！

イジメに耐えに耐えて怒りが一気に爆発する瞬間は、どんなに惨たらしく残酷な暴力が振るわれたとしても、恨みと憎しみの大きな解放感があります。

父親の仕事の都合で東京の学校から田舎の中学校に転校してきた野咲春花はクラスメイトから酷いイジメを受けます。イジメは悪化の一途を辿り、彼女が登校拒否を行うと、イジメっ子たちは家を放火！春花の妹は大やけどを負い、両親は命を落としてしまいます。事件の真相を知った春花は、イジメっ子たちに凄惨な復讐を開始するのでした。

ホラー好きはもちろん、現在イジメを身近なものとして感じている人には特に読んでもらいたい作品です。

自殺や病死、事故死などで亡くなった全ての死者が訪れる場所「死役所」。死役所の職員に迎えられた死者たちが、自らの生前の体験を語り、時に職員と対話をしていく物語です。

死者の口から語られる人生は、幸福なものも不幸なものも、どれも魂が抉られるほどショッキング。彼らに感情移入して読めば、疑似的に死ぬことが体験できるため、自分の人生を見直すきっかけにもなるでしょう。

主要キャラの死役所の職員たちはミステリアスな人物が多く、過去が徐々に明らかにされていく展開も魅力的。個人的には主人公・シ村の過去が早く知りたくてたまりません！

主人公・宮本明は、行方知れずとなった兄を探すために友人と彼岸島に訪れますが、そこは吸血鬼に支配されており、人類存亡を賭けた吸血鬼との戦いに巻き込まれていきます。

テンポの良いサスペンスと、吸血鬼たちとの大迫力のバトルは中毒性が高く、一度読み始めたらページを捲る手が止められなくなるほどです。その一方で、本作の強引すぎる展開と徹底した残酷描写はギャグとしてツッコミを入れて楽しむこともできます。

読者を必要以上に暗い気持ちにさせない珍しいタイプのホラー漫画です。怖いのはもちろんですが、ネタとしても盛り上がれるので、ぜひ読んでみてください。

いわゆるゾンビパニックもののような世界観なのだが、今作はゾンビではなく猫…！

猫に触ると猫になってしまう“ニャンデミック”が発生した世界で、生き残るため猫から逃げる男女を描いたSFパニックコメディだ。

ヤツらは俊敏で、高い所も狭い所も追ってくる。ヤツらを攻撃する術は無い、何故なら可愛いから…！

圧倒的画力で真剣に描かれる故、「猫に追われる」という設定が真面目に笑えてしまう。また、展開の仕方も洋画のように大迫力でどんどん先が気になる物語だ。

「侵略者が可愛い」それだけで人類は無力になる！その恐怖と猫の可愛さ余って可愛さ100倍な様子を描いた作品。ぜひ読んでみて下さいにゃん。（posted by BUNCA）

人造美少女でマッドサイエンティストである主人公・ふらんが、依頼者からの悩みを天才的外科手術で解決する、いわば『ブラック・ジャック』的なあらすじなのだが…。

この主人公、やることなすこと倫理を外れすぎていて依頼者が“元の形”でいられないことが多々！グロテスクなブラックジョークが散りばめられている、ホラー・コメディな作品だ。

「もう普通の漫画は読み飽きたよ」「刺激がもっと欲しい」と思う方、この作品でしか読めないエピソード、出会えないキャラ、そして知れないおぞましい結末があなたを待っています…。（posted by BUNCA）

妻子とともに供花村に赴任してきた駐在・阿川大悟。村人たちともすぐ馴染み平和な日々を過ごしていたが、ある老婆を襲った惨劇がもとで、供花村の恐るべき真実を知る羽目になり…。

村を牛耳る人食い一族の陰謀に警官が挑むホラーサスペンス。グロテスクな人体損壊描写は迫力満点、ぞぞ～っとすること間違いなし。

四面楚歌の状況下で村人たちの本性を暴き出し、子供を生贄に捧げる奇祭を止めようと奔走する大悟の苦闘にハラハラドキドキ。

田舎の排他的な人間関係や村八分の実態など、ジメッとしたいやらしさがこれでもかと描かれていて背筋が寒くなった。

大悟自身も内なる暴力衝動を持て余した危うさが引き立ち、最後まで目が離せないストーリーに仕上がっている。（posted by BUNCA）

高校生・よしきの親友・光が山で失踪します。数日後に帰ってきた彼は、得体の知れない何かに体を乗っ取られており…。

光の本性に怯えながらも周囲に真実を言えないよしき、よしきに依存する光の姿をした何か、ある意味共犯者ともとれる２人の危うさにハラハラします。

１人の老婆の死をきっかけに村を覆い始める不穏な空気が、否が応にも恐怖を高めていました。日頃はひょうきんで朗らかな光が、時折見せる虚ろな表情にもぞくりとします。

虫の鳴き声をはじめとする自然の擬音を、あえて無機質な活字で表現する手法も、ざらざらした違和感を与えていました。

『光が死んだ夏』の雰囲気が気に入った方は、同じく学生と怪異をテーマにしたニアBL漫画、片山愁の『ナナシ』もぜひご覧ください。

天才高校生の夜神月（やがみライト）はある日、名前を書いただけで人を殺せる死神のノート「デスノート」を拾い、犯罪者を裁いて悪のいない新世界を作ろうと決意。そんな彼の前に立ちはだかったのが、世界一の探偵L(エル)でした。

邪魔する者には容赦しない月と、ノートによる殺人を決して許さないL。手段を選ばない２人の天才の駆け引きが本作の見所です。主人公の月は優しい少年でしたが、理想の世界のために家族すら平気で利用する外道に変貌。一方のLも、違法スレスレの強引な捜査で月を追い詰めます。苛烈な頭脳戦を制するのは果たしてどちらか？

人間の暗部に深く切り込むクライムサスペンス。一気読み推奨です。

アフロでボッチな大学生・久能整が様々な事件に巻き込まれますが、並外れた洞察力と知識で謎を解決していく物語です。ある日、整がカレーを作っていると、いきなりアパートに刑事たちがやってきて、殺人事件の容疑者として取り調べを受けることに…。

整が作中で語る雑学の面白さや、ズバズバとした物言いが気持ちよく、その語りにフンフンと熱心に耳を傾けている間に、いつの間にか犯人に辿り着いている展開はまさに驚嘆。「田村由美さん、マジすげえ！」と膝を打ちました。

筆者は１巻を読み終えた後、残りの全巻も３日以内に読破してしまいました。菅田将暉主演のドラマも良いですが、個人的には原作を読んでから見るのがおすすめです。

舞台は大英帝国時代のロンドン。貴族であるモリアーティ家に、孤児の兄弟が引き取られます。天才的な頭脳を持っていた兄は、屋敷の子息であるウィリアムと入れ替わり、モリアーティ家の乗っ取りに成功。そして長兄アルバートの協力の元、残酷な階級差別がはびこる社会を変えるため、暗躍します。

本作の主人公ウィリアム・モリアーティはあの有名な名探偵シャーロック・ホームズのライバルです。原作では悪役の印象が強いモリアーティですが、本作では弱者を助け、身分制度と戦う義賊として描かれています。

モリアーティとホームズ、２人のイケメンによる頭脳対決も見どころ。ダークヒーローとミステリーが好きなら、文句なしにおすすめです。

鄙びた地方都市に住む高校生・黒瀬令児は閉塞した日常に絶望していた。家には認知症の祖母とひきこもりの兄が待ち、母は次男に依存しきっている。

日々鬱々と希死念慮に苛まれる令児に心中を持ちかけていたのは、人気アイドル・青江ナギで……？

地方都市の絶望感をこれでもかと描き出した青春鬱漫画の傑作。登場人物の思考回路がブッ壊れており、マトモな奴が一人も出てこない。

最初こそ１番の常識人に見えた令児が最もタチ悪く、話が進むほどに人を破滅に導くアビス（深淵）の本性を覗かせていく。

見開き２ページをびっしり吹き出しで埋め、キャラクターが心情を吐露するシーンは圧巻。どこへも逃げられないプレッシャーがひしひし伝わってくる。（posted by BUNCA）

ピューロランドに遊びに来ていた16人の子供たちと保育士。彼らは謎のアトラクションに迷い込んだことにより、脱出する為には“ゲーム”をクリアしていかねばならなくなる－－。

「鏡の館を脱出しろ」「手を放すことなく出口に辿りつけ」“幼児用デスゲーム”といった内容のゲームがたくさん出てくるが、馬鹿にしてはいけない。実はゲームの内容は全てプレイヤーである子供たちの心のトラウマを刺激するものばかり。しかも失敗すればそのプレイヤーは、卵にされて××られてしまう。

大人でさえ心が折られてしまう死のアトラクションの中、子供たちは成長し脱出することが出来るのか？心の成長痛を描いた新感覚サスペンス。（posted by BUNCA）

海に浮かぶ孤島の中には、能力者が集まる学校があった。そこに転校してきた１人の少女・柊ナナ。彼女は「他人の心を読む」能力者だった。彼女は学校の皆と仲良くなり、親好を深めるが－－。

実はナナは、能力者を秘密裏に抹殺すべく送られた暗殺者だった…！心を読む能力は嘘っぱちで、洞察力と弁舌によって能力者たちを追い詰めていく。

ナナの目的は暗殺なので正体がバレてはいけない。つまり戦闘は避けなければいけないのが他の異能バトルマンガと違う所だ。

未来予知、ネクロマンサー、不死、様々な能力者がいるこの島で、ナナは任務を遂行出来るのか？

丁寧に張られた伏線の回収と、能力者たちの弱点の設定が細かくとても読み応えがある。新感覚異能力ミステリーをぜひ味わってみて下さい。（posted by BUNCA）

天才子役として一世を風靡した鳥子が踏切で電車に轢かれた。事故か自殺か真相は不明なまま時が経ち、彼女の最期を目撃した面々は高校生になるのだが……。

既に故人となった鳥子の幻に囚われた少女たちが、それぞれの視点から過去を語り起こすオムニバス。

タイトルはマザーグースの有名な詩「誰が駒鳥殺したの？」で、ミステリアスな雰囲気を盛り上げている。偶像として祭り上げられた鳥子の本性が暴かれるラストは、世の見え方がガラリと変わって戦慄した。

砂糖菓子のようにキュートな絵柄と鬱々した心理描写のミスマッチが癖になる、少女たちへの挽歌ともいえる１冊。（posted by BUNCA）

ニューヨークのギャングのボス・アッシュは頭脳明晰な美少年。

マフィアのボスに飼われながらベトナム帰還兵の兄と暮らしていたものの、行き倒れた男が遺した言葉、「バナナフィッシュ」を巡る陰謀に巻き込まれていき……。

吉田秋生が世に送り出したブロマンスの金字塔。孤高のカリスマ、アッシュ・リンクスの危うい魅力にハマる。

日本人青年・英二との唯一無二の友情も見所で、お互いのために体を張り命を賭ける、究極の絆に泣けた。

少女漫画には異色のハードボイルドなストーリーも面白く、だんだんと「バナナフィッシュ」の核心に近付いていくスリルがたまらない。

最終回の衝撃は未だに忘れられない読者が多いのではなかろうか。（posted by BUNCA）

大学生ラノベ作家の左々暗龍は、ある日自分のファンを名乗る謎の少年ミカトに遭遇。

時同じくして佐々暗のラノベを模倣した連続殺人が起き始め、作者に疑惑の目が向けられるが……？

オタクが事件を起こすたびフィクションの影響が取り沙汰されるが、本作は原因と結果をひっくり返す、逆転の発想を盛り込んでいる。

それ即ち本当にフィクションが犯罪の要因になり得るか、実際に事件を起こして経過を観察してみようというもので、真犯人のサイコな動機にエグいリアリティが付与されてるのが怖い。

誘拐されたり監禁されたりさんざんな目に遭いながらも、小説家特有の観察眼と頭の回転の速さでもって核心に近付いていく主人公の奮闘ぶりが印象的。（posted by BUNCA）

初恋もまだの田舎の中学生・勝之は、都会から転校してきた有名漫画家の娘・百々瀬ハルとふとしたきっかけで付き合うことに。

しかし幸せな日々は長く続かず、ハルはキャンプ中に不審な死を遂げてしまった。大人になった勝之は過去に決着を付けるため、事件の真実を探り始めるのだが……。

中学生のまま時を止めた昔の恋人と献身的に尽くしてくれる今の彼女、２人の間で揺れ動く主人公の葛藤が切ない。

一体何故ハルは死んでしまったのか、同級生たち全員がある意味共犯ともいえる秘密を抱えておりドキドキが止まらない。

面白い青春群像ミステリーをさがしている人はぜひ読んでほしい。（posted by BUNCA）

謎を喰らう魔界の生物である・脳噛ネウロは、女子高生・桂木ヤコを自身の身代りとして表に立たせ、探偵事務所を開く。

謎を喰らうため事件を解いていくうちに、人間たちの底知れない悪意に出会っていくという物語。

映画『SAW』のようにちりばめられた伏線が回収されていく様は圧巻であり、読んでいくうちに謎が謎を呼び気付けばもう引き返すことは出来ない。

そしてネウロとヤコの、“支配者”と“奴隷”という関係性が変化していく様に心打たれる。上質のミステリーでは決して味わえない、極上の娯楽をあなたも喰らって欲しい。（posted by BUNCA）

児童相談所に勤める夏目アラタは鉄火肌のチンピラ上がり。女子供を虐げる連中を許せず暴走することもしばしばで、周囲に問題児扱いされていた。

そんな彼が担当児童の代わりに会うことになったのは、品川ピエロこと連続殺人鬼・品川真珠！？

獄中結婚から始まる前代未聞のラブサスペンス。１巻に必ず１回は予想外のどんでん返しが仕掛けられており、ページをめくる手が止まらない。

歯並びの悪さすらチャームポイントな真珠のミステリアスな可愛さとヤンデレっぷりに萌え、アラタの筋の通った男らしさに燃え、エキセントリックなキャラクターの魅力が凝縮されてる。

登場人物の顔芸も秀逸で、シリアスとギャグの紙一重のシュールさが癖になる。（posted by BUNCA）

勉強も遊びもそつなくこなす優等生・矢口八虎があるきっかけで絵の魅力にハマり、東京藝術大学合格を目指す物語です。

藝大の現役生の実質倍率は200倍と日本一。そんな藝大に、これまで絵をまともに描いたことがない人間が挑むのですから様々な障害にぶち当たります。八虎が立ちはだかる壁を１つ１つ乗り越えていく過程は、王道のスポ根にも通じるものがあり、読んでいて清々しいです。

本気で「好き」と向き合った時に誰もが感じる恐怖や苦しさが丁寧に描かれている点に好感を持ちました。誠実な姿勢の漫画だからこそ、八虎と同じような悩みを抱える読者に優しく寄り添い、力強く導いてくれるはず。ずっと手元に置いておきたくなる作品です。

アートを通して個々の深部まで掘り下げる美術漫画の皮を被ったエッセイ。

読んで思うのは構図の美しさだ。主人公が感じている心境を様々なカットで魅せる。美大出身の作者、山口つばさの描く漫画は１コマ１コマがアートでもある。美術を扱っているから当然美術にも興味が湧いてくるし、自分の世界が拡張されたような気持ちになって主人公の喜びを追体験できる。

タイムリープするわけでもないし、大切な人が食われたりするわけでもない。派手さはないが、それを感じさせない脚本力。特に序盤は美大学を目指していくストーリーになっているため”スポコン美術物語”と称されたりもしている。

絵を描くそもそもの動機にフォーカスを当てていくため、美術漫画という皮を被ったエッセイのようにも感じられた。

それぞれのキャラクターも本当に魅力的だ。作品の特性上、突き抜けている人物が多いがちゃんと感情移入できるし、個々の持つ情熱に読んでいるこちらも焚き付けられるような感覚になる。（posted by BUNCA）

かつて天才ピアニストと呼ばれた少年・有馬公正は、母の死により自分の奏でる音が聞こえなくなり、コンクールの世界から姿を消します。中学生になった公正は型破りなバイオリン奏者の同級生・宮園かをりと出会い、彼女は公正を強引にコンクールの世界に引き戻そうとしますが、実は秘密を抱えており…。

正確無比で無機質な公正の演奏が、かをりの登場をきっかけに大切な友人や恩師、ライバルと関わる中で徐々に色づき始めます。音楽家が枠を破り成長していく姿が鮮やかに描かれ、音楽が鳴り響いてくるような画力は圧巻！

『ONE PIECE』作者の尾田先生が嫉妬した作品としても有名で、作中弾かれる楽曲を収録したアルバムもおすすめです。

宝塚をモデルにした紅華歌劇団と、その養成学校を舞台にした青春漫画。

東京下町育ちの渡辺さらさは、華やかなステージを夢見て名門音楽学校の門をくぐるのですが……。

男役の憧れオスカル様をめざす底抜けにポジティブなさらさを筆頭に、登場する女の子たちがとても魅力的で、それぞれの悩みや課題を抱えながら夢を叶えるべく奮闘する姿に感動しました。

先輩のしごきも笑顔で跳ね返すド天然ド根性娘のさらさと、元国民的アイドルのクールなルームメイト・愛の関係性にドキドキ。

ミュージカルをテーマにしているものの、「友情・努力・勝利」を下敷きにした王道な成長物語は男性が読んでも胸が熱くなりますよ。

主役の座を射止めるのは誰か、ぜひご自身の目で確かめてください。

青野一は天才的なヴァイオリンの技術を持ちながらも、プロのヴァイオリニストである父への不信から、音楽をやめていました。進路に迷っていた中３の秋に、音楽好きの少女・秋音律子と知り合ったことで、高校ではオーケストラ部に入部します。

ひねくれていた青野がライバルの佐伯直をはじめとする個性的な仲間たちと出会い、時にぶつかりながらも絆を育んでいく姿には、「青春」の尊さを感じずにはいられません。

精細なタッチで描かれる演奏シーンも必見！曲の情景と共に、紙面からメロディと感情がほとばしってくるような迫力があります。

漫画で“音”が聞こえてくる臨場感を体験してみてください。

高校に入学したたかしはレクリエーションで陰キャ眼鏡な先輩が演奏したロックに衝撃を受け、ロック研究会に入る。しかしその先輩・アキラは根暗で気難しい変わり者で……？

陽キャでお調子者、ロックド素人だがやる気と情熱だけは人一倍なたかしとアキラの青春模様が素晴らしい。校庭でゲリラライブをぶちかますシーンは痛快！

実在のバンドや曲がばんばん登場するので没入感あるし、初音ミクの名作ナンバーの演奏シーンは痺れた。

躍動感漲る粗削りな絵や、登場人物のフレッシュな表情がストレートに心を掴む。はみだしものが集まり下剋上する、面白い部活漫画を読みたい人は必見！（posted by BUNCA）

男子高校生・浦山実が、憧れの同級生・吉永寛子のオーディションを応援するために女装！

ひょんなことから、自分もアイドルになり、推しを近くで支えることに！でも正体がバレたら人生が終わる。ただの高校生「浦山実」とアイドル「浦川みのり」の二重生活がスタート！

国民的アイドルと言われたAKBを題材にした漫画です。AKBと言えば神セブン。その神セブンメンバーもちゃんと出てきて、みのりに色々アドバイスをしてくれたりします。

みのりがアイドルとして少しずつ成長していく姿を見てると自然に推したくなると思います！

アイドル好きはハマること間違いなし！アイドルにそこまで興味のない人はアイドルの凄さ、大変さ、アイドルの辛さを目の当たりにするでしょう。騙されたと思って読んでみてください！（posted by BUNCA）

80歳のベテラン小説家まり子は、創作のネタが枯れた事と三世帯同居の家に居場所がない現実に悩んでいた。そんな彼女が一念発起で家を飛び出し、新しい人生を始めるのだが……。

傘寿を迎えたまり子が生き生きと青春する姿が素晴らしい！ネットカフェに初宿泊し同年代のゲーマー友達を作りweb文芸誌を創刊する、溢れんばかりのバイタリティに刺激を受けた。

高齢者が主人公なので認知症や病気、余生の過ごし方などシビアなテーマも避けられないが、主人公のとぼけた人柄で緩和され読みやすい。

小説家の創作論も読みごたえがあり、物作りを仕事にする人間は、常に新しい分野に挑戦し続けるまり子さんの姿勢や柔軟な考え方に襟を正したくなるはず。（posted by BUNCA）

主人公・黒沢心は元柔道選手の新人漫画編集者。いずれ劣らずクセモノぞろいの漫画家や同僚たちと丁々発止とやりあい、面白い作品を作り上げようと尽力するのだが……。

出版業界の裏側を描いたお仕事漫画の傑作。どんな困難に直面してもへこたれず、ポジティブに前を向く心を応援したくなる！

売れなくなった漫画家やスランプに陥った漫画家、彼等を影に日向に支える編集者やアシスタントの苦労が赤裸々に描かれていて、クリエイティブな仕事を選んだが故のジレンマが伝わってきた。

編集者のみならず書店員やデザイナーなど、出版に携わる全ての人々が働く現場を取り上げているのも好感触。

１冊の本を世に送り出すために注ぎこまれる労力と努力を、改めて痛感させられた。（posted by BUNCA）

コネで大手商社に入社した麻理鈴（まりりん）は社内のエレベーターで出会った男性に一目惚れ。彼を探し出すべく、配属された落ちこぼれの資材管理室から人事部へと出世を目指す。

がむしゃらに仕事を頑張るの麻理鈴の根っこは「好きな人に会いたい」という私情のみ。様々な部署を渡り歩き、彼に再会したときに相応しい女性になっているよう懸命に働く麻理鈴の奮闘が全37巻に渡って描かれる。長編だか転がるようなストーリー展開で、息つく暇もなく読み切れる。

そしてこの漫画の魅力は、働く女性の物語にとどまらず、すべての女性たちに向けたエールであること。

「結婚してもいい、しなくてもいい。子どもを産んでもいい産まなくてもいい。女が女のまま恋も仕事もこなせる社会。自由に軽やかに楽しく生きていける日がいつかくるわ」作中のこの言葉が、物語最大のテーマである。（posted by BUNCA）

『ショムニ』の安田弘之氏による、風俗嬢として生きるちひろの物語。夜の世界で出逢う人々を通して、ちひろの生き様が描かれる。

ちひろは「壊れていて」、お金にも、友情にも、恋愛にも執着しない。時折り人間関係をあえてリセットし、渡り鳥のように彷徨う。

なんでも受け入れてくれるようでいて心には侵入させない、腕の中にいるのに掴みどころがない。傷だらけなのに美しいちひろのキャラクターがとても魅力的。

そしてそんなちひろの視点から描かれる、人の心の深淵が面白い。心が疲れているときの愛読書。（posted by BUNCA）

とても可愛いらしい絵柄で女の子たちが描かれる作品だが、中身はとんでもなく、どろどろの沼にハマっていく地獄を描いている。

主人公・くるみの母親は、FXで失敗し、4,000万の借金を残して自殺してしまった。くるみは母親の仇を取るため、FXの世界に足を踏み入れるのだが…。

最初は母親の命を奪ったFXに対して、最大限の警戒を抱いて慎重に挑戦するくるみ。しかしビギナーズラックで手持ちのお金が増えていくうちに、こう思ってしまう「あれ…？FXってもしかして、ちょろい？」

プラスが溶け、手持ちがマイナスになり、家族のお金に手を出す…。“お金のおぞましさ”と汗の止まらない、どうしようもないギャンブルの魔力を描く作品だ。堅実に真面目に働くのが１番ということを、本作を読んで思い知って欲しい。

「海賊王におれはなる!!!!」大秘宝”ワンピース”を目指して世界中の漢たちが狼煙を上げる大海賊時代、その頂点を取ると宣言したのが「ゴムゴムの実」を食べゴム人間になったルフィでした。

剣豪ゾロや航海士ナミ、狙撃手ウソップやコックのサンジに船医チョッパーなど、一癖も二癖もありながら強い芯と夢を持つ仲間と共に、海を統べる大海賊”四皇”や世界政府、政府公認の海賊”王下七武海”らに挑みます。

ルフィの「おれは助けてもらわねえと生きていけねえ自信がある」というセリフは、仲間を信頼しチームワークを大切にしているからこその強い言葉で、僕の中では生きる指針になりました。迫力のバトルシーンはもちろん、ナミをはじめとした強く生きる女性キャラの生き様も必見！

仲間と成長しながら夢を追う「王道少年漫画」の世界へ、ルフィたちと冒険に出かけよう！

もはやその名を知らぬ人はいない伝説の漫画。地球育ちのサイヤ人・孫悟空がひたすらに強い敵と闘うストーリーは、まさにバトル漫画の王道そのもの。

「かめはめ波」を始めとした「エネルギー波」の戦闘表現、「スカウター」による「戦闘力の数値化」、魅力的なキャラ同士でナンバー１を決める「天下一武道会」など、斬新な設定の数々は後続のバトル漫画に大きな影響を与えました。

ちなみに現在、正統続編『ドラゴンボール超』が連載中です。悟空のライバル・ベジータやフリーザも健在で、未だに多くの読者をワクワクさせています。大地が裂け、大気が震える。ド迫力のバトルが見たいなら真っ先に読むことをおすすめしたい漫画です！

この漫画の持ち味は手に汗握る心理戦で、「念能力」の設定がバトルに華を添えます。属性系統を表す「六性図」や「制約と誓約」の概念は、後のバトル漫画に大きな影響を与えました。

くじら島で暮らす少年・ゴンは、プロのハンターである父・ジンの後を追って旅立ちます。無事試験に合格しハンターになったゴンは、殺し屋の少年・キルアと一緒に「念能力」の修行をしたり、ジンが作ったゲームで遊んだりと冒険を満喫していましたが、危険生物キメラアントが現れたことで壮絶な戦いが始まります！

休載の長さが有名な本作ですが、読めばあなたも連載再開を待ち望むこと間違いなし！

家族の絆、戦争の悲劇、命の意味…骨太のテーマを27巻で描き切った、漫画史に残る傑作です。

エルリック兄弟は、母を蘇生するために「人体錬成」の禁忌を犯し、兄は左足を、弟は全身を失ってしまいます。その後、兄のエドワードは『鋼(はがね)』の二つ名を持つ国家錬金術師となり、魂を鎧に定着させた弟・アルフォンスと共に、元の身体に戻るため「賢者の石」を探す旅に出ます。

２人の旅路を描いた物語と思いきや、謎の生物ホムンクルスや隣国シンの使者が登場し、兄弟は国を揺るがす大きな陰謀に巻き込まれていきます！

著者の初連載作でありながら、キャラ・ストーリー・画力の全てが高レベル。寄り道も中だるみも一切ありません。

命懸けのバトルを通して、少年少女たちがたくましく成長していく姿に目頭が熱くなる忍者漫画。出生の秘密を抱えるイタズラ好きの少年ナルトが、全世界トップ５の最強忍者の１席「火影」を目指すというストーリーです。

落ちこぼれで馬鹿にされていたナルトが修行を積んで見違えるほど強くなり、周囲から認められる存在になっていく過程には胸が熱くなりました。老若男女だれの心にも突き刺さり勇気を与えてくれる名言の数々も魅力です。

全72巻と長編なので、気になった人はまず、激アツな展開の宝庫「中忍試験編」が描かれる13巻まで一気読みしてもらいたいです！『呪術廻戦』が好きな人もぜひ！

「最近…何してもつまんないな」空前絶後の天才っぷりが災いし友達がいなかった中学生・高嶺清麿は抜け殻のような日々を過ごしていました。口から電撃を放つ魔物の子ガッシュと出会うまでは…。

ガッシュのパートナーになり、魔界の王を決めるための熾烈な戦いに身を投じる清麿。並み居る強敵を討ち果たし、ガッシュは「やさしい王様」になれるのか？そして、次期王様だけに与えられる恐ろしい特権とは？

個性豊かな魔物たち、病みつきになる呪文の数々、涙なしでは読めない魔物とパートナーの別れのシーンなど、とにかく全てが”アツい”後世に語り継ぎたいバトル漫画です。騙されたと思って１話だけでも読んでみてください。人生変わるかも！

僕はマンガを6,000冊持っていて、様々なマンガを読んできましたが、そのオールタイムベスト１に君臨するのが『ブラック・ジャック』です！

“漫画の神様”手塚治虫が描いた本作は、医師免許を持たず法外な値段をふっかけるモグリの医者・ブラックジャックが様々な患者の依頼を受ける話。

老若男女誰が読んでも深く、人生に残るエピソードが必ず見つかる。命の価値・人間の業・医者の存在理由・現代にも通ずる生物としての人間の根本をこれでもかと突き付け描く名作です。

まだ読んでいない人は、これを見た今が機会だと思ってぜひ読んで欲しい！（posted by BUNCA）

最愛の母を亡くした後、親戚に疎まれテント暮らしをしていた女子高生・透。

同級生の美少年・由希はそんな彼女に同情し、家に居候させてあげます。しかし彼ら一族は異性と接触すると十二支由来の動物に変身する呪いに悩まされていて…。

完結後もアニメ化や続編連載など根強い人気を誇る通称「フルバ」。どんな苦境にあっても他者の痛みに寄り添うことができる、心優しい主人公・透に癒されます。

個性豊かなイケメンたちとの交流も見所！人が誰しも持っているトラウマやコンプレックスを丁寧に掘り下げた描写がハートフルな余韻を残します。

品行方正な王子様の由希とちょっと不良で喧嘩っ早い夾、どちらと結ばれるかもドキドキ。人と人との繋がりに泣ける少女漫画を探しているならぜひご覧ください。

吉本興業に所属し、マンガを6000冊超持つマンガ大好き芸人として活動中。自身でも４コママンガをTwitterなどで発信し、漫画バラエティ番組「川島・山内のマンガ沼」４コママンガ王グランドチャンピオン大会にも出演。2021年には電子書籍でエッセイ『マンガのようにはいかない芸人人生』を発売。