芥川賞作家・今村夏子。淡々とした文章の中で徐々に浮かび上がる、不穏な空気や歪な狂気が特徴的。しかし、決して重すぎずある種の滑稽さがあるのも魅力の1つです。
今回は読書好きの方18名に、Twitter上で今村夏子おすすめの1冊を選んでいただきました。その結果をランキング形式でご紹介します。
1位:むらさきのスカートの女 5票
『むらさきのスカートの女』の感想
Ema
芥川賞受賞作ということで読んだのですが、なかなかの鳥肌モノ。
表紙から既に不気味さが出ていたのですが、読んでいるとその表紙にも納得。
むらさきのスカート女よりも、実は黄色いカーディガンみたいな女の人って割といるんですよね……。
hia
去年の芥川賞
不穏な空気感が魅力です!
rika…T⭐︎
今村夏子さんの作品を読んだのは「むらさきのスカートの女」が初めてでした。
今までにない恐怖を味わいました。
おかげでその本の主人公について夜な夜な考えてしまい、寝不足です笑
他の今村夏子さんの作品も読みたいと思います
kasumi-sou
芥川賞受賞作。
女を影から覗き見する女。
読みながらゾクゾクしてページをめくる手が止められなかった。イッキ読み。
覗き見している女の正体がだんだんわかってきて、ますますゾクっとした。
やみつきになる一冊。
まーゆんゆん
誰の目線で描いているかで全く違うストーリーになる。
狂気と滑稽さがミックスした面白い作品。
むらさきのスカートの女黄色いカーディガンの女そして読者が重なり合う不思議な読後感。
オススメです。
2位:あひる 4票
『あひる』の感想
とうふ@読書垢
オススメの一冊です。
その後出された本もどれも感銘を受けたけれど、初めて「あひる」を読んだ時に味わったあの新触感は私の中では、特別なものでした。
ゆっくり音もなく浸食されていく不穏な空気。
くせになります。
ふっかー復活委員長@Book Fair&ふっかつラジオ
実家暮らし経験が長い方
生活に閉塞感を覚えている方
田舎で不思議な体験をしたことがある方
ひとつでも当てはまったそこのあなた!
どうか、騙されたと思って『あひる』を読んでください(゚∈゚*)( ゚∋゚)
簡易的ウォッカ
飛行機の中で読んでます。
なんとなく本屋で、取った作品だったと思います。
普通に面白いです。(なんか、細かく感想かくと他の人にネタバレとか思われないか怖い)

3位:こちらあみ子 3票
『こちらあみ子』の感想
読んだことがある人もたくさんいるかもしれませんが、
全体的に暗い印象の中に輝く温かさが記憶に残っています。
独特な世界観ゆえに人を選ぶかもしれませんが、一読して欲しい作品です。
空気を読んで周りに合わせたり、要領よく生きるのが正しいみたいな社会の中で、この本に登場する人たちは異質に思える。
あきらかに変、じゃなくて、心がざわっとする違和感を言葉にする作家さんの凄み!
背筋に何か走るものがある。
しかし秀逸。
3位:星の子 3票
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